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4章 ダンジョンアポカリプス
123話【異世界の正体】
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「死者の蘇生。在り方が違うがゆえに、僕の元の世界ではありえないことが成っている」
父はそう言った。
「魂の循環。悪性は全てダンジョンに集約される。魔物と魔族はダンジョンを根城にし、善性を食らう。その対抗手段として神は人にスキルを与える。けれど、蘇生なんてことまではさせてはくれない。死は死。魂の循環に抗うことは許されない。……というよりも、蘇生という概念そのものが元の世界にはない」
「概念すら、ない……」
ぽつりと原国さんが呟いて、何かを考えこむように口を閉じる。
「逆は今まであったのか? アンタが異世界に転生したように、他の異世界の人間がそっちの世界に転移や人として転生したことは?」
「人の社会の中に、転移転生があったかどうかはわからない。ただ、僕の前世記憶の中にはない」
父を頭を振って言う。
異世界転生。こちらの人間が、あちらに行くことはなかったのだろうか。
あったとしたら神に近い力を持つ、異端者となっているはずだ。記録に残らないことはあるだろうか。
あるだろう。禁忌。知ることそのものを封じられた知識。
神が実在し、法を敷くのであればそれもありうる。
「オールドヴェールの女については、わかることはありますか」
「災厄の魔女。堕ちた神の一柱にそういった名の魔王はいた。――というより、それが僕の最古の前世。生まれながらの悪性を告解により幾度も打ち砕こうとした男に恋をした神の分体。彼女は、その男を救おうとして堕ちた。その男との子を成して、最初の全ての禁忌を作った魔女。堕ちた神の姿は、魔女の形をとる場合、素顔は愛した男以外には見せない。ヴェールで顔を隠していたということは、多分そういうことだと思う」
「支配の権能を持つ分体の一部が魔女になった? 相手は誰だ……? そもそも人の在り方が全く違うのに、この世界の人間を見初めるものなのか?」
「わからない。分体が分裂することそのものがあることさえ、僕は知らなかった。この世界は、元の世界と余りに違う。神と悪魔と人間が混在し、法を敷くのも裁くのも人間だ。世界を作ることすらする。あまりに何もかもが違いすぎる。スキルを幾つも得られる、神の権能ですらリサイズして扱える人間などあの世界にはいない。僕の魂は、スキルを1つしか持ち得ない。蘇生にしても、魂の修復にしても、例外中の例外。禁忌の中の禁忌だ」
手を胸の前に組み、父は視線を落とす。
「いと高き遠き神。僕を見守り最期は元の世界へ僕を連れて行くはずだった神は、この世界で、狂った。今から、その話を、本当に知らねばならないことを話します」
父が視線を上げて、姿勢を正す。
僕らは、彼の言葉を静かに聞いた。
「我々の世界は多分、あなたたちが作った。僕はずっと考えていました。僕の元の世界には、この世界の神話伝承にも出てくる物の名称がついた物が存在する。太古からの言い伝え、伝承、それらの中にもこの世界と同一に近いものがある。僕が出した結論は、ここが神の園であるということ。全てが存在する、神の園には天国も地獄も同時に存在するのだと。そして、この星の誰かが、元の世界の神だったのではないかと」
「――星格、ありうるのか、それは」
「魂の循環システムも完璧ではない。弾かれた魂、まつろわぬ魂があっても、システムには強制する力はない。神は君たちだ。そうか、あの事故。異星の神の問いかけを僕が理解できたのは、元はこちらの人間の魂が変質したものだったからだ。力が取り込めるのも、与えられるのも元は同じところから生まれたから」
星格が、理解を示して、頷く。
「だとしたら、明人を攫ったオールドヴェールの女も……元はこの世界の人間だったってことか?」
根岸くんの問いに、父が頷く。
「この世界の人間は、創造をする。新たな世界を作り出す。物語としてそれを成立させる。僕のいた元の世界は、誰かの創造から作られた――被造物だ。そして、それを管理するのは、その世界を生み出したこの世界の人間かもしれない、であるとするなら、僕を見守る神は幸福だろうかと思い至ったところで、事故に遭った。僕の気付いたことは、異星の神も気付く。気付かせてはいけなかったことを多分僕は、気付かせた」
創作の世界が、どこかに、実在する。
そしてまつろわぬ魂が、神となる――。
「そして僕は神の幸福すら祈っていたんだ。この世界の全ての人として生きる神の幸福を。僕だけは、気付いても、祈ってもいけなかった。神性を持たない魂を持つ人間の祈りは願いは、神に届いてしまうから」
父はそう言って、うなだれる。
「この世界で生まれた人間は、この世界で輪廻転生を繰り返し、解脱をする。異世界の神仏としての生を経た後が涅槃。仏教的に解釈するとそういうことになるのか? いや、仏教にそれほど詳しいわけじゃないが、推察としてな」
武藤さんが唸るようにして言う。
「だとしたら、神がこの世界を選定したのは、帰りたかったから?」
ぽつりと僕が呟いた言葉に、全員の視線が集まった。
「ぴよ吉もアニマも、父さんに怯えています。何故?」
「僕の祈りと願いを聞き届ける義務が、神には在る。そのためにここに来たのだから。だけど僕は、香澄さんと立ち上げた事業に失敗もしている。僕は神の試練と受け取った。だけど僕が、今のこの現状を憂い嘆いていることが伝わってしまっている。分体である神の神性も散逸してしまっている。僕の願いを叶える力がないことを、精霊化した神は理解している。だからだと思う」
「もし、アンタが神の力の一端がこの世界から消えることを祈り願うと、どうなる」
「僕の命と共に、その神の力は消える。神を否定し、消え去ることを望み、拒絶した者の魂は、僕の世界では堕ちるのではなく、永久に失われる。輪廻はなく、魔族への転身もない。その魂は永久凍土へ封じられ、はじめから存在しなかった者となる。誰一人覚えていることはできない。神の否定は全ての否定。だからこそ、禁忌が在り、神は分体を数多作るんです。だけどこの世界にいるのは分体の、それも権能に僅かな格を宿した精霊化した神。僕が本気で祈り願い拒絶すれば、僕と共に消え失せる。だからだと」
「零次さんのことを、事故のあと誰も覚えてなかったのは、じゃあ……」
「僕は神の幸福を願ってしまった。しかも場所が悪かった。札の辻は、この世界の最も大きい宗教の殉教者の処刑地だったからその影響もあったと思う。この世界では史実伝承は大きな力を持つ。消滅しなかったのは、この世界には永久凍土ですら実在しているからだと思う。僕の魂は散逸してしまったし、存在を消されはしたけれど、僕には女神がいたから。あなただけは僕を忘れなかったから、多分僕を蘇生することができたのだと思う」
「神の魂も散逸して、権能の持つ格がそれぞれに願った通りに行動したってわけだな。基点は幸福への祈り、だからこそ、それぞれ別の幸福を……役割よりも、願いの成就を求めたからこの世界も狂った、と……」
「誰かが大きな発明をしてその概念が普及すると、世界が変わる。それが存在した後と前では、その影響によって人の思想が大きく変わります。何かが当たり前に存在する、というのはそういうことです。それを異世界で神となった誰かが、偶発的に行ったのがこの現状、だということですね」
八尾くんを攫った彼女は、何がしたいのだろう。
人の形をしていた。
ひよこでもなく、人間の肉体を乗っ取るのでもなく。
人の形をしていたのだ、彼女は。
彼女が元はこの世界の人間だというのなら、どうしてこの世界を滅ぼそうとするのだろう。
その答えは、きっと、訊きに行くしか、ないのだろう。
父はそう言った。
「魂の循環。悪性は全てダンジョンに集約される。魔物と魔族はダンジョンを根城にし、善性を食らう。その対抗手段として神は人にスキルを与える。けれど、蘇生なんてことまではさせてはくれない。死は死。魂の循環に抗うことは許されない。……というよりも、蘇生という概念そのものが元の世界にはない」
「概念すら、ない……」
ぽつりと原国さんが呟いて、何かを考えこむように口を閉じる。
「逆は今まであったのか? アンタが異世界に転生したように、他の異世界の人間がそっちの世界に転移や人として転生したことは?」
「人の社会の中に、転移転生があったかどうかはわからない。ただ、僕の前世記憶の中にはない」
父を頭を振って言う。
異世界転生。こちらの人間が、あちらに行くことはなかったのだろうか。
あったとしたら神に近い力を持つ、異端者となっているはずだ。記録に残らないことはあるだろうか。
あるだろう。禁忌。知ることそのものを封じられた知識。
神が実在し、法を敷くのであればそれもありうる。
「オールドヴェールの女については、わかることはありますか」
「災厄の魔女。堕ちた神の一柱にそういった名の魔王はいた。――というより、それが僕の最古の前世。生まれながらの悪性を告解により幾度も打ち砕こうとした男に恋をした神の分体。彼女は、その男を救おうとして堕ちた。その男との子を成して、最初の全ての禁忌を作った魔女。堕ちた神の姿は、魔女の形をとる場合、素顔は愛した男以外には見せない。ヴェールで顔を隠していたということは、多分そういうことだと思う」
「支配の権能を持つ分体の一部が魔女になった? 相手は誰だ……? そもそも人の在り方が全く違うのに、この世界の人間を見初めるものなのか?」
「わからない。分体が分裂することそのものがあることさえ、僕は知らなかった。この世界は、元の世界と余りに違う。神と悪魔と人間が混在し、法を敷くのも裁くのも人間だ。世界を作ることすらする。あまりに何もかもが違いすぎる。スキルを幾つも得られる、神の権能ですらリサイズして扱える人間などあの世界にはいない。僕の魂は、スキルを1つしか持ち得ない。蘇生にしても、魂の修復にしても、例外中の例外。禁忌の中の禁忌だ」
手を胸の前に組み、父は視線を落とす。
「いと高き遠き神。僕を見守り最期は元の世界へ僕を連れて行くはずだった神は、この世界で、狂った。今から、その話を、本当に知らねばならないことを話します」
父が視線を上げて、姿勢を正す。
僕らは、彼の言葉を静かに聞いた。
「我々の世界は多分、あなたたちが作った。僕はずっと考えていました。僕の元の世界には、この世界の神話伝承にも出てくる物の名称がついた物が存在する。太古からの言い伝え、伝承、それらの中にもこの世界と同一に近いものがある。僕が出した結論は、ここが神の園であるということ。全てが存在する、神の園には天国も地獄も同時に存在するのだと。そして、この星の誰かが、元の世界の神だったのではないかと」
「――星格、ありうるのか、それは」
「魂の循環システムも完璧ではない。弾かれた魂、まつろわぬ魂があっても、システムには強制する力はない。神は君たちだ。そうか、あの事故。異星の神の問いかけを僕が理解できたのは、元はこちらの人間の魂が変質したものだったからだ。力が取り込めるのも、与えられるのも元は同じところから生まれたから」
星格が、理解を示して、頷く。
「だとしたら、明人を攫ったオールドヴェールの女も……元はこの世界の人間だったってことか?」
根岸くんの問いに、父が頷く。
「この世界の人間は、創造をする。新たな世界を作り出す。物語としてそれを成立させる。僕のいた元の世界は、誰かの創造から作られた――被造物だ。そして、それを管理するのは、その世界を生み出したこの世界の人間かもしれない、であるとするなら、僕を見守る神は幸福だろうかと思い至ったところで、事故に遭った。僕の気付いたことは、異星の神も気付く。気付かせてはいけなかったことを多分僕は、気付かせた」
創作の世界が、どこかに、実在する。
そしてまつろわぬ魂が、神となる――。
「そして僕は神の幸福すら祈っていたんだ。この世界の全ての人として生きる神の幸福を。僕だけは、気付いても、祈ってもいけなかった。神性を持たない魂を持つ人間の祈りは願いは、神に届いてしまうから」
父はそう言って、うなだれる。
「この世界で生まれた人間は、この世界で輪廻転生を繰り返し、解脱をする。異世界の神仏としての生を経た後が涅槃。仏教的に解釈するとそういうことになるのか? いや、仏教にそれほど詳しいわけじゃないが、推察としてな」
武藤さんが唸るようにして言う。
「だとしたら、神がこの世界を選定したのは、帰りたかったから?」
ぽつりと僕が呟いた言葉に、全員の視線が集まった。
「ぴよ吉もアニマも、父さんに怯えています。何故?」
「僕の祈りと願いを聞き届ける義務が、神には在る。そのためにここに来たのだから。だけど僕は、香澄さんと立ち上げた事業に失敗もしている。僕は神の試練と受け取った。だけど僕が、今のこの現状を憂い嘆いていることが伝わってしまっている。分体である神の神性も散逸してしまっている。僕の願いを叶える力がないことを、精霊化した神は理解している。だからだと思う」
「もし、アンタが神の力の一端がこの世界から消えることを祈り願うと、どうなる」
「僕の命と共に、その神の力は消える。神を否定し、消え去ることを望み、拒絶した者の魂は、僕の世界では堕ちるのではなく、永久に失われる。輪廻はなく、魔族への転身もない。その魂は永久凍土へ封じられ、はじめから存在しなかった者となる。誰一人覚えていることはできない。神の否定は全ての否定。だからこそ、禁忌が在り、神は分体を数多作るんです。だけどこの世界にいるのは分体の、それも権能に僅かな格を宿した精霊化した神。僕が本気で祈り願い拒絶すれば、僕と共に消え失せる。だからだと」
「零次さんのことを、事故のあと誰も覚えてなかったのは、じゃあ……」
「僕は神の幸福を願ってしまった。しかも場所が悪かった。札の辻は、この世界の最も大きい宗教の殉教者の処刑地だったからその影響もあったと思う。この世界では史実伝承は大きな力を持つ。消滅しなかったのは、この世界には永久凍土ですら実在しているからだと思う。僕の魂は散逸してしまったし、存在を消されはしたけれど、僕には女神がいたから。あなただけは僕を忘れなかったから、多分僕を蘇生することができたのだと思う」
「神の魂も散逸して、権能の持つ格がそれぞれに願った通りに行動したってわけだな。基点は幸福への祈り、だからこそ、それぞれ別の幸福を……役割よりも、願いの成就を求めたからこの世界も狂った、と……」
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