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アカリとフシギなタマゴ編
16色 アオイ海を越えて
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潮風がやさしく吹き、太陽がサンサンと輝く、水平線で一隻の船が飛沫をあげながら海の上を走っていた。
「ふうーん! キモチイイー♪」
デッキの上で大きく背伸びをしてカラダ全体で潮風を感じる。 マルも隣で気持ち良さそうに海を眺めている。
「磯の香りと鳥の囀りが心地良いですね」
わたしとシーニ、そして、マルの三人は青い海がキレイにみえる水平線を船に乗って移動していた。
あれからいろいろと話あって、ヴェルデの森にむかうことになったんだけど、わたしたち三人以外は予定が合わなかったり、行けないなどのいろいろな理由があったんだ。
「クロロンがこれなかったのは残念だね、クー」
「ピュルーン……」
クロロンがこれなくて、クーはすこしゲンキがないみたい。
「そうですね。 言い方はあれですが、クーのエネルギーの補給を出来るのが、アカリひとりになってしまいますからね。私も是非ともテンパ少年に同行してもらいたかったですね」
「まあ、仕方ないよ。 クウタくんの家族から許可がおりなかったからね」
シーニがデッキの階段から降りてきて、柵に手を置きながらいう。
クロロンはカラダが弱くて、もし、なにかあったら大変という理由でそれを心配した家族に止められてこられなかったんだ。
「それとミズキとランも来てほしかったな~おねえちゃんさびしくて死んじゃうよ~」
シアンはクロロンが行かないなら行かない、という理由で、シーニのもうひとりの妹さんは学校の用事があるとのことだった。
「一番以外なのは《のじゃ魔女さん》が来なかったことですね」
「《のじゃ魔女さん》ってもしかしてピンコのこと?」
「はい、そうですが」
のじゃ魔女さんこと魔女のおねえさんがこなかったのはわたしも意外だった。
◆ ◆ ◆
数日前
わたしたちはヴェルデの森に向かう為の話し合いをしていた。
「キミが行かないのは意外だね」
シーニが意外そうにいうと、魔女のおねえさんは紅茶を口に運びながら答える。
「まあのう、クーさんのハネのことで、おばあちゃんの書斎を借りる代わりにおばあちゃんの今やっている研究を手伝わんといけなくてのう」
「わざわざそこまでしてくれたのにごめんね」
シーニが申し訳なさそうにいうと、おねえさんは首を横に振る。
「気にすることないのじゃ、わたしゃが好きでやったことじゃからのう」
おねえさんは「それに」と言葉を続ける。
「お主程のハイスペック人間がおれば問題ないじゃろう。 自分で云うのもなんじゃがお主はわたしゃ以上の天才じゃからな」
「課題評価しすぎだよ、わたしはミズキとランに毎日抱きつかないと生きていけない自他共に認めるブラシスコンだよ……あれ? 調査に行くってことは二人に抱きつけない?」
シーニは、ハッとなると慌てて席を立ち、シアンの元にかけよる。
「ねえ、ミズキ、やっぱりミズキも一緒に行かない?」
柔らかい笑顔をシアンに向け、シーニは聞く。
「行かない」
しかし、シアンは即答で断る。
「メロンパン買ってあげるから」
「自分で買うからいい」
「欲しいものなんでも買ってあげるから」
「別にいい」
シーニの提案をバッサバッサと避けていく。
「なんでもいうこと聞いてあげるから」
「じゃあ、行かない」
「どぅぉしてだよぉ!!」
シーニはその場に膝から崩れ落ちてシアンの足にしがみつく。
「じゃあせめてミズキの私物なにかひとつくれたらあきらめるから!!」
「…………………………」
「おねがいだからぁ!!!」
まるでこの世の終わりかのようにしがみついたまま大きく暴れる。
「………………………………………」
すこし長めの沈黙の後、シアンが口を開く。
「わかった」
「よっしゃぁぁぁーーーーーーーーーーーーーーー!!!」
シーニは、はち切れんばかりに喜ぶ。
「よかったね。 シーニ」
「これで安心して行けますね」
「……これがあのシーニさんの姿ですの?」
「まあ、彼女にもきっといろいろあるんだよ……」
「これがアナタの認める《天才シーニ》ですか」
「前言撤回しようかのう……」
フラウムの言葉におねえさんは眼を反らしながら答える。
◆ ◆ ◆
っていう感じで今にいたるんだ。
数日程、航海を続けて、もうそろそろ着くかもしれないって感じだね。
「まあ、何と云いますか、今に始まったことではありませんが、こんなものまで用意してしまうとは、さすがシーニとしか云いようがありませんね」
マルは改めて、わたしたちの乗っている船内を見回す。
それは、豪華客船まではいかなくてもかなり大きな船だった。
「十畳程の客室が十二部屋あり、それぞれにバス、トイレ備え付けで別の場所に大浴場があり、ダイニングルーム、さらには娯楽室まで、何でもありですね。 もう旅船ですよ。 数日乗船しても慣れません」
マルはすこし苦笑いをしながら言葉を続ける。
「しかも、これをシーニが操縦出来るとは、ここまでの天才っぷりを見せられると正直引きますね」
「ほんとにシーニってすごいねー」
「まあ、今はオート操縦だけどね」
改めてシーニのすごさに驚くわたしとマルに「別にそんなことないよ」と謙遜する。
「あ、ほら、みえてきたよ」
指のさされた方を視てみると大きな島がみえてきた。
それは、遠くからみても大きな森のような? モノが島の上にそびえたっていた。
「アレが《ヴェルデ島》ですか?」
「うん、そして、その奥にみえるのが」
「ヴェルデの森」
船が島に到着して、わたしたちは船を降りる。
「ちょっとまっててね」
シーニは魔空間からホウキを取り出し、それに乗り腰に掛けていた杖を手に持つと船の周りに円を描いていった。
すると、船は円に吸い込まれる様にその場から姿を消した。
「よしっ収納完了っと」
「わざわざ魔空間に収納していくんですか?」
「うん、なにかあったら大変なのと、この島に住む動物たちを警戒させたくないしね」
「それもそうですね。さて、まずはどうしましょうか? ……アカリ? どうかしましたか?」
「え? あ、うん」
二人が話ている時に森のほうをずっとみつめていたわたしにマルが気がついて問いかけてくる。
「なんかフシギな感じなんだけど……あそこ、はじめてくるのに、はじめてじゃないような? 感じがするんだ」
「なるほどやはりそうですか」
「え?」
わたしの発言になにひとつ疑問に思うことなく、マルとシーニは答える。
「逆にその反応はありがたいね」
「どういうこと?」
「つまりはこの島が《限りなく正解に近い》ということです」
「マコトの奴、いつもスカした顔してるクセに頼りになるからね」
「じゃあ、あそこに行けばクーをオヤドリのもとに返せるんだね!よかったねクー!」
「ピュルーン♪」
「待ってください」
走りだそうとするわたしをマルが止める。
「アカリ、クーのタマゴを見つけた時アカリがどうなっていたかという私達が立てた仮説覚えてますか?」
「えっーと、あっそうだ! たしか『飛ばされた』だったよね!」
わたしはクーが生まれた時の会話を思いだす。
「そう、ほんの数分でもアカリはあの場所に飛ばされていたってことはまたどこかに飛ばされちゃう可能性があるから警戒していかないとね」
「しかも、もしそうなったら私達が数日掛けて船に乗ってきたことが水の泡になってしまいます」
「そ、そうだよね、ごめん」
「まあ、責める気はないので大丈夫ですよ」
反省するわたしをマルは優しくフォローしてくれる。
「よし、じゃあ、なにが起こるかわからないけどレッツゴーだね」
「おー!!」
シーニのかけ声にあわせて、わたしたちはゲンキよくに返事をしてヴェルデの森に足を踏みいれた。
「ふうーん! キモチイイー♪」
デッキの上で大きく背伸びをしてカラダ全体で潮風を感じる。 マルも隣で気持ち良さそうに海を眺めている。
「磯の香りと鳥の囀りが心地良いですね」
わたしとシーニ、そして、マルの三人は青い海がキレイにみえる水平線を船に乗って移動していた。
あれからいろいろと話あって、ヴェルデの森にむかうことになったんだけど、わたしたち三人以外は予定が合わなかったり、行けないなどのいろいろな理由があったんだ。
「クロロンがこれなかったのは残念だね、クー」
「ピュルーン……」
クロロンがこれなくて、クーはすこしゲンキがないみたい。
「そうですね。 言い方はあれですが、クーのエネルギーの補給を出来るのが、アカリひとりになってしまいますからね。私も是非ともテンパ少年に同行してもらいたかったですね」
「まあ、仕方ないよ。 クウタくんの家族から許可がおりなかったからね」
シーニがデッキの階段から降りてきて、柵に手を置きながらいう。
クロロンはカラダが弱くて、もし、なにかあったら大変という理由でそれを心配した家族に止められてこられなかったんだ。
「それとミズキとランも来てほしかったな~おねえちゃんさびしくて死んじゃうよ~」
シアンはクロロンが行かないなら行かない、という理由で、シーニのもうひとりの妹さんは学校の用事があるとのことだった。
「一番以外なのは《のじゃ魔女さん》が来なかったことですね」
「《のじゃ魔女さん》ってもしかしてピンコのこと?」
「はい、そうですが」
のじゃ魔女さんこと魔女のおねえさんがこなかったのはわたしも意外だった。
◆ ◆ ◆
数日前
わたしたちはヴェルデの森に向かう為の話し合いをしていた。
「キミが行かないのは意外だね」
シーニが意外そうにいうと、魔女のおねえさんは紅茶を口に運びながら答える。
「まあのう、クーさんのハネのことで、おばあちゃんの書斎を借りる代わりにおばあちゃんの今やっている研究を手伝わんといけなくてのう」
「わざわざそこまでしてくれたのにごめんね」
シーニが申し訳なさそうにいうと、おねえさんは首を横に振る。
「気にすることないのじゃ、わたしゃが好きでやったことじゃからのう」
おねえさんは「それに」と言葉を続ける。
「お主程のハイスペック人間がおれば問題ないじゃろう。 自分で云うのもなんじゃがお主はわたしゃ以上の天才じゃからな」
「課題評価しすぎだよ、わたしはミズキとランに毎日抱きつかないと生きていけない自他共に認めるブラシスコンだよ……あれ? 調査に行くってことは二人に抱きつけない?」
シーニは、ハッとなると慌てて席を立ち、シアンの元にかけよる。
「ねえ、ミズキ、やっぱりミズキも一緒に行かない?」
柔らかい笑顔をシアンに向け、シーニは聞く。
「行かない」
しかし、シアンは即答で断る。
「メロンパン買ってあげるから」
「自分で買うからいい」
「欲しいものなんでも買ってあげるから」
「別にいい」
シーニの提案をバッサバッサと避けていく。
「なんでもいうこと聞いてあげるから」
「じゃあ、行かない」
「どぅぉしてだよぉ!!」
シーニはその場に膝から崩れ落ちてシアンの足にしがみつく。
「じゃあせめてミズキの私物なにかひとつくれたらあきらめるから!!」
「…………………………」
「おねがいだからぁ!!!」
まるでこの世の終わりかのようにしがみついたまま大きく暴れる。
「………………………………………」
すこし長めの沈黙の後、シアンが口を開く。
「わかった」
「よっしゃぁぁぁーーーーーーーーーーーーーーー!!!」
シーニは、はち切れんばかりに喜ぶ。
「よかったね。 シーニ」
「これで安心して行けますね」
「……これがあのシーニさんの姿ですの?」
「まあ、彼女にもきっといろいろあるんだよ……」
「これがアナタの認める《天才シーニ》ですか」
「前言撤回しようかのう……」
フラウムの言葉におねえさんは眼を反らしながら答える。
◆ ◆ ◆
っていう感じで今にいたるんだ。
数日程、航海を続けて、もうそろそろ着くかもしれないって感じだね。
「まあ、何と云いますか、今に始まったことではありませんが、こんなものまで用意してしまうとは、さすがシーニとしか云いようがありませんね」
マルは改めて、わたしたちの乗っている船内を見回す。
それは、豪華客船まではいかなくてもかなり大きな船だった。
「十畳程の客室が十二部屋あり、それぞれにバス、トイレ備え付けで別の場所に大浴場があり、ダイニングルーム、さらには娯楽室まで、何でもありですね。 もう旅船ですよ。 数日乗船しても慣れません」
マルはすこし苦笑いをしながら言葉を続ける。
「しかも、これをシーニが操縦出来るとは、ここまでの天才っぷりを見せられると正直引きますね」
「ほんとにシーニってすごいねー」
「まあ、今はオート操縦だけどね」
改めてシーニのすごさに驚くわたしとマルに「別にそんなことないよ」と謙遜する。
「あ、ほら、みえてきたよ」
指のさされた方を視てみると大きな島がみえてきた。
それは、遠くからみても大きな森のような? モノが島の上にそびえたっていた。
「アレが《ヴェルデ島》ですか?」
「うん、そして、その奥にみえるのが」
「ヴェルデの森」
船が島に到着して、わたしたちは船を降りる。
「ちょっとまっててね」
シーニは魔空間からホウキを取り出し、それに乗り腰に掛けていた杖を手に持つと船の周りに円を描いていった。
すると、船は円に吸い込まれる様にその場から姿を消した。
「よしっ収納完了っと」
「わざわざ魔空間に収納していくんですか?」
「うん、なにかあったら大変なのと、この島に住む動物たちを警戒させたくないしね」
「それもそうですね。さて、まずはどうしましょうか? ……アカリ? どうかしましたか?」
「え? あ、うん」
二人が話ている時に森のほうをずっとみつめていたわたしにマルが気がついて問いかけてくる。
「なんかフシギな感じなんだけど……あそこ、はじめてくるのに、はじめてじゃないような? 感じがするんだ」
「なるほどやはりそうですか」
「え?」
わたしの発言になにひとつ疑問に思うことなく、マルとシーニは答える。
「逆にその反応はありがたいね」
「どういうこと?」
「つまりはこの島が《限りなく正解に近い》ということです」
「マコトの奴、いつもスカした顔してるクセに頼りになるからね」
「じゃあ、あそこに行けばクーをオヤドリのもとに返せるんだね!よかったねクー!」
「ピュルーン♪」
「待ってください」
走りだそうとするわたしをマルが止める。
「アカリ、クーのタマゴを見つけた時アカリがどうなっていたかという私達が立てた仮説覚えてますか?」
「えっーと、あっそうだ! たしか『飛ばされた』だったよね!」
わたしはクーが生まれた時の会話を思いだす。
「そう、ほんの数分でもアカリはあの場所に飛ばされていたってことはまたどこかに飛ばされちゃう可能性があるから警戒していかないとね」
「しかも、もしそうなったら私達が数日掛けて船に乗ってきたことが水の泡になってしまいます」
「そ、そうだよね、ごめん」
「まあ、責める気はないので大丈夫ですよ」
反省するわたしをマルは優しくフォローしてくれる。
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