カラーメモリー『Re・MAKECOLAR』

たぬきち

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アカリとフシギなタマゴ編

15色 クーの秘密?

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「あ、マル! ひさしぶり」
「アカリ、ご無沙汰です」

 そこには、ひさしぶりに会うマルがいた。

「八百屋のマルじゃないか」
 
 レータはマルの姿に驚く。

「こんにちは日紫喜書店のメガネくん」
「怜太だよ」

 名前で呼ばれなかったレータはツッコム。

「マルとレータって知り合いだったの?」
「はい、実家の八百屋兼探偵所のある商店街で彼の実家もお店を構えてまして、顔見知りと云った感じです」
「ムカつくことにあの鍵女も近くに店を構えてるのさ」

 レータがイヤミったらしくいう。

「メガネくん、御心境はお察ししますが、程々にですよ」

 マルはなにか事情を知っているのか、やれやれといった感じで返す。

「まあ、何と云うか世間は狭いですね」
「あの、盛り上がってる所申し訳ありませんが、アカリさんとメガネのお知り合いですの?」

 わたしたち三人だけで話していて、カヤの外になっていたフラウムが聞いてきた。

「あ! そうだった! みんなにも紹介するね! わたしの友達のマルだよ!」

 みんなにマルを紹介する。

「正しくは丸内林檎《まるうち りんご》と申します」
「ワタクシは黄瀬楓夢《きのせ ふうむ》と申しますわ。 以後お見知り置きを」

 フラウムは丁寧にお嬢様って感じのお辞儀をした。

「あっ、えっと、みどりかぜ くうたです。 イゴはやったことないです」
「アマミ ミズキ……よろしく」

 クロロンはフラウムのマネをしながら、シアンは相変わらず眠たそうにいう。それをみてナゼか他のみんなと挨拶を一緒にしていたフラウムが肩を震わせていた。

「はい、こちらこそよろしくお願いします。 えーっと、クルクルお嬢様とナチュラルテンパボーイと眠たそうな少年」
「うん、よろしくね」
「1ミリも名前覚えてないじゃないか!」

 名前を間違えられたことを全然気にせずに返したクロロンの代わりにレータがツッコム。

「緑風さんナチュラルに進めようとしましたけど、それでいいんですの?」
「ぼくもあまり人の名前を覚えるの得意じゃないけど、すこしずつ覚えていけば大丈夫だよ」
「クロロンいいこという」
「クロニクルくんの云う通りですね」
クロロンから歴史書クロニクルに変化したのう」
「2文字しか合ってないじゃないか」
「一体どう間違えたらそんな間違いするんですの」

 フラウムはマルにすこし呆れたような視線を向ける。

「マルも相変わらずだね」
「では、自己紹介も済んだ事ですし本題に入りますね」

 マルはそう切り出すと、肩に掛けていたバックをおろして、中から本と何枚かの紙を取り出した。

「これは?」
「魔導学に詳しい先輩の知人からお借りした『魔導生物研究図鑑』という物です」
「まどーせいぶつけんきゅーずかん?」
「分かりやすく云えば、いわゆる魔獣や神獣といった聞いたことはあるけど、存在がはっきりと分かっていない生物をまとめた本です」
「リンゴさんといったかのう? 少しそれを見せてくれぬか?」

 魔女のおねえさんが少し驚きながらマルに聞き。
 マルは「どうぞ。」といい渡した。
 そして、本のページをめくりながらおねえさんはさらに驚きの表情を浮かべた。

「これは驚きじゃ、まさかここに書いてあることはまごうことなき《事実》じゃ」
「どういうことですか?」
「図鑑ってことは《事実》ってことじゃないの?」

 わたしとクロロンはおねえさんの言っていることがわからなくて首を傾げる。

「いや、そうとも限らないさ」 

 レータが言葉を続ける。

「書籍化されているからといって、そこの情報が全て真実とは限らないし、逆に云えば、売上や話題性の為に嘘偽りを書いて誤った知識が書かれている可能性があるってことさ」
「それってサギってことかな?」
「ネットのフェイク情報と同じさ、信じるか信じないかはそれを見た人に委ねるってことさ」
「なんだかむずかしいね」

 なんだかむずかしい話にわたしとクロロンは顔を見合わす。

「まあ、そう難しく考えんでもこの本にはそういった事がないということじゃ」

 おねえさんは「しかし」と言葉を続ける。

「わたしゃもおばあちゃんの書斎でしかこういったものを読んだことがないが、これはかなり珍しい物じゃのう。 ということはこれは複製魔法でコピーした物じゃのう」
「私も先輩からそうお伺いしていましたが、よく解りましたね」

 今度はマルが驚く。

「これ程珍しい物をそう簡単に他人に貸したくないものじゃ、そう考えるのが妥当じゃろう。 そして、お主が見せたいページはここじゃろう?」

 そういうと、おねえさんはとあるページを開いてマルに渡す。

「全てお見通しみたいですね」

 マルは苦笑しながらそのページをわたしたちにも見せてくれた。

 そこには、クーにとても似た鳥のような生き物の絵が描かれていた。

「え!? これってクー!?」

 わたしはその姿に驚く。

「正しくはクーと同じ種族の《クーデリア》という神獣みたいですね」
「クーデリア?」

 聞き覚えのない言葉にわたしは首を傾げる。

「《デリア》とは《祭事》のことですわね」
「《クー》は普通に《空》っていう意味かな?」

 フラウムとクロロンがいうと、レータは補足するように言葉を繋げる。

「いや、とある国で《クー》という戦いの神がいると本で読んだことがあるぞ」
「ということは、クーもといクーデリアは《神の祭り》ってこと?」
「はい、大方合っています」

 レータとわたしの言葉にマルは頷く。

「なるほど、クーとはじめて出会った時にミズキが『クー』っていった時に大きく反応していたのは、そういうことだったんだね」

 シーニは思い出したように手をポンと叩く。

「そうですね。 偶然とはいえ、ネム少年が云ったことが、ほぼ答えだったんですね」
「さすがわたしの弟!」

 シーニはとても誇らしそうに胸をはる。

「そして、これを見てください」

 マルはページの図を指さした。 そこには、クーに似た鳥が人の頭に乗っている絵が描かれていた。

「これって今のクーとクロロンの姿と同じだね」

 わたしたちはクロロンをみる。 一斉に視線を浴びたクロロンはびくりとカラダを揺らして苦笑いをする。

「ええ、テンパ少年の頭の上に乗っているのは、クーデリアとしての習性でちゃんと意味が合ったんですね」

 マルは手をあごにあてて、クロロンと図鑑を交互にみる。

「この図鑑によると『気にいった人間の頭上に乗り魔力を少しずつ貰い受ける』と書いてあるのう」
「『クーデリアに気にいられる人間はかなり稀な存在』ってことはクウタくんとアカリは何気にすごいことをしていたんだね」
「え? そうなんですか?」

 クロロン本人はあまりしっくりきてないみたい。

 そういうわたしもよくわかってないけど……

「確かに振り返ってみれば、アカリとクウタ以外の頭に乗ったことはなかったな」
「何か理由があるのでしょうか?」
「もしかして、純粋な心を持っているからとか?」
「いや、単純にバカだからかもよ?」

 レータがすこしからかうようにいうとフラウムに軽く頭を叩かれた。

「冗談じゃないか……」
「貴方はいちいち人を煽らないと生きていけないんですの?」
「まあ、メガネくんの発言は無視するとして、皆さん一冊の本を回し読みじゃ観にくいでしょうから、私が幾つか抜粋してまとめた用紙があるので、良ければこちらも見てください」

 マルが机に数枚の紙をひろげた。

 そこには、名前についてや生態、伝説、そして、わたしたちから聞いたことを用紙ごとに内容分けされているものだった。

「す、すごいですわ」
「これを一人でまとめたの!?」
「いえ、書いたのは私ですが、情報の共有を先輩方と行い何処を重点的に書くか考えました」
「ほう、かなりよくまとまっておるのう」 

 魔女のおねえさんは紙を手に取ると、とても感心しながらみる。

「ほぼ論文だな」
「すごいキレイな字だね」
「ナゼかねむくなる」
「わかる……」

 わたしたちは用紙を手に取りながら口ぐちに感想をいい、お互いに気になったところを言っていく。

「あの、少し話が戻ってしまうのですが、ワタクシの持っている用紙によりますと『数百年に一度神獣がタマゴを産み、それを地上に落とし、そこから生まれた神獣の子を育て親の元へ返し、神獣から認められたあかつきに開かれる宴で締めくくり、数百年後の未来へ繋げる。 この一連の流れのことを《クーデリア》と呼び、そこから名前が付けられたという。』事についてですがアカリさんの仰っていた《試練》については書かれていませんわね」
「ええ、私も気になっていました。 恐らくですが、あえて言及していないと思われます」

 マルはあごに手をあてながら真剣な顔で返す。

「書いてはいけない内容、または、秘密といったところじゃろう」
「もしかして、いろのさんだけじゃなくクーくんにかかわっている、ぼくたちも試されてるってことかな?」
「ん? どういうことかな?」

 みんながクロロンに注目する。

「あっと、えーと、なんていえばいいのかな……うまくいえないけど、《宴で締めくくる》ってことは《ひとりじゃない》ってことでしょ? だから、《クーデリアの存在を知っている人達》がいるってことでその人達も《試されている》んじゃないのかな?」

「!!」

 クロロンの言葉に一部の人が反応した。

「なるほど、頭が柔らかいとはこのことをいうのかもしれんのう……」
「私としたことがこんな単純なことに気が付かないとは……」

 マルとおねえさんはもう一度資料を見返しはじめた。
 
「え? どういうこと?」
「つまりはね……」

 なにもわからなかったわたしに二人と同時に気がついたシーニが教えてくれた。

「アカリの聞いた声は《アカリだけに向けられた声》じゃなくて《アカリを含めた人達》も含まれていたんだ」
「キミに分かりやすく云えば《全員が試練の対象》ってことさ」

 レータも補足してくれる。

「よく気が付いたね、クウタくん」
「気が付いたというかなんとなくです。 すみません……」

 クロロンが自信なさげにいうとシーニが「それでも、お手柄だよ」と優しく返すしクロロンは嬉しそうに笑った。
 
「さて、まだ仮説の段階ではありますが、クーを育て親鳥、もとい、親神獣に返せばいいみたいですが、後は場所が何所かという所ですね」
「それは問題ないじゃろう。 それならもうそろそろ……」

 おねえさんがなにか言いかけるとシーニのポケットから音楽が鳴りはじめた。
 シーニはポケットからケータイを取り出すと画面を確認する。

「あ、マコトからだ……はいはい、もしもし」
「ほら」
「ちょっと待ってて、ピンコ達もいるからみんなに聞こえるようにするから」

 そういうと、シーニは画面のボタンを押してわたしたちに聞こえるようにしてくれた。

「いいよ、マコト」
「【桃山聞こえるか?】」
「おう、しっかりとお主のハンサム声が聞こえとるぞ」

 シーニが声をかけるとあのおにいさんの声が聞こえてきた。

「あ、カレシーニさんの声だ」
「【誰がカレシーニだ】」
「で、どうだった?」

 シーニはカレシーニさんのツッコミを無視して話を進める。

「【ああ、話を続けるぞ】」
「この声の主はどなたですか?」

 マルはフシギそうに聞くとシーニが軽く説明する。

「わたしの知り合いで、アカリが一体どこに飛ばされたのかを調べてもらってたんだ」
「ナイスタイミングですね」
「【アオイお前に頼まれていた件だが、場所が分かったぞ】」
「おお、さすが」

 シーニは驚いたような言い方をするけど、声色は全然驚いてなかった。

「【最初に云っておくが、これは俺の管轄外だからな、それと、魔導警察の情報を一般人であるお前達に流すのは本来は禁句だからな上の人達も『天海葵あまみあおい』ということで『特例』だからな】」
「はいはい、耳にタコが出来るくらい聞いてるよ……いつも、たすかってます」

 そんなことはいいからはやく、といった感じでシーニはいう。

「『得例』とは」

 マルが気になったのか聞き返す。

「簡潔に云うと、シーニさんは魔導警察のアイテムなどを開発していたりしとるんじゃ。 それで、上の方達も頭が挙がらんみたいじゃのう」
「さすがシーニ、凄過ぎて笑うしかないですね……」

 急にすごいことをいわれてマルが苦笑いをする。

「で、マコトごめんけど、さっそく教えてくれないかな」
「【俺もまあまあ骨が折れたんだ多少の見返りが欲しいものだな】」
「現金な奴じゃのう」

 話す代わりにお礼をよこせという、カレシーニさんにおねえさんは呆れたようにいう。

「【あたり前だろコーヒー一杯じゃ割に合わん、少しぐらい贅沢をさせ……】」
「小倉トースト奢るよ」
「【何?】」
「足りないっていうんだったらあんぱんとコーヒーもつけるけど」
「【いいだろう】」
「案外安いですね」

 意外とあっさり交渉が成立したことにマルはツッコム。 

「【アカリだったか? 恐らく、そいつの飛ばされた場所は《ヴェルデの森》の可能性がある】」
「なんと!?」

 カレシーニさんの言葉にマルを含めた数人が驚いた。

「ほう、まさかの《ヴェルデの森》とはのう」
「べるでのもり?」
「って、どこですか?」 

 わたしとクロロンはわからなったので聞くとみんなが教えてくれる。

「ヴェルデの森は確か《アスール湾》に佇む孤島の中にある森だったと思いますわ」
「テレビとかでたまーに取り上げてる島だな」
「マコトさんよく分かったのう」
「【俺も言葉だけじゃさすがに分からん、だから、アオイに少し頼み事をしてな】」
「頼み事とはなんじゃ?」
「【アカリが視たという場所を念写して貰ったんだ】」
「念写ですか? アカリ、何時の間にそんな高度な技術を覚えたんですか?」

 マルはすこし驚いたようにわたしをみる。

「えっーと、わたしじゃなくて確かこの前、シーニがわたしの頭にナニかを被せて……」

 わたしは少し前のことを思い出す。



     ◆ ◆ ◆



 数日前

「アカリちょっとこれ被ってもらえないかな」

 その日もわたしはクーのこともかねて、シーニの研究所に遊びに来ていたんだけど、突然シーニがヘルメットのような? ナゾのモノを被るようにいってきた。

「これってナニ?」
「そんなに警戒しなくても大丈夫だよ。 これはね、わたしが発明した《記憶念写装置》だよ」
「きおくねんしゃそーち?」
「えーっと、詳しく説明すると空気中の魔力や魔法卵の魔力を利用して頭の中つまり記憶の中を少し刺激してそこから流れる周波数を紙に写しだす装置なんだ」
「……えーーーと? んーーー? なるほど?」
「ねえ、もっとわかりやすくいって」

 頭と目をぐるぐるとさせていたわたしにシアンが助け船を出してくれる。

「そっかごめんね。 分かりやすくいうと記憶を写真にするっていえばわかるかな?」
「それならなんとなく」
「まあ、そういうことだからアカリの視たっていう場所を思い浮かべてくれないかな」
「うん、やってみる!」

 わたしはゲンキに返事をするとそれを被った。



     ◆ ◆ ◆



「という訳で、その念写したのを道具を受け取りに来た、マコトに渡したってことだね」

 シーニがいろいろと説明してくれた。

「なるほど、毎度思いますが、相変わらずシーニの天才っぷりには驚かされますね」
「【まあ、それのおかげで思ったよりも早く分かったというわけだ】」
「それでも二人の仕事のはやさには驚愕じゃのう」
「【伝えることは伝えたから切るぞ】」
「おっけー、ありがとね」
「【ああ】」

 そういうと、シーニのケータイはプープーと音をたてた。

「重要なことを云うだけ云って後は丸投げですか」
「まあ、昔からそんな感じだけどね」 

 シーニは笑いながらいいケータイをポケットにしまった。

「さて、情報は大方出揃ったみたいですね」
「そうだね、ということは次にやることはひとつだね」
「え? なに?」

 なにかを確信した二人にわたしは頭にハテナを浮かべながら聞く。

「確かめに行くんです」
「どこに?」
「ヴェルデの森にね」
「ええーーーーーーーーー!?」

 わたしはいきなりそんなことを言われて叫んでしまった。
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