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本のマモノ編
48色 心配と信頼
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数日後
「ひーひっひー! おもしろすぎるのじゃ」
わたしの研究所内に女性の笑い声が響き渡っていた。
彼女は腹を抱えて笑い、机に顔を置いて笑いもがいていた。
「大変だったんだから、笑いごとじゃないよ」
マモノとの出来事を一通り、話し終えたわたしはピンコにいう。
「すまぬすまぬ。 マモノに乗っ取られた少年が逆に乗っ取って、遊びだすのもじゃが、最後のラブコメの波動にあてられて目覚めたところで、もうガマンできんくなったのじゃひーひっひっひ!」
ピンコはまた思い出し笑いで大爆笑する。
「ひーやばひーわらひーすぎてしひーいひーいきがひーオエェ……!」
笑い過ぎて死にかけている、ピンコをわたしは紅茶を飲みながら落ち着くまで見守る。
「ゼエェ……ブヘェ……」
ピンコは息を整える。
「落ち着いた?」
「死ぬかと思ったのじゃ……」
やっと落ち着いたピンコにわたしは聞くと話を続ける。
「まあ、理由ははっきりとわからないけど、しばらくは大人しくしてくれるみたいで一安心だね」
「そうじゃのう、突然、シーニさんの研究所から禍々しい魔力を感じた時は驚いたのじゃ」
「え!? 気づいてたの!?」
ピンコの言葉にわたしは驚く。
「当たり前じゃ、お主もわたしゃが魔力感知が得意なの知っておろう?」
ナニをいっておる、と言いたげにピンコはいう。
「まあ、そうだね」
「おっと、気づいていて、助けに行かなかった訳じゃないのじゃ」
わたしの返事に右手を前にだして答える。
「すぐにでも助けに行こうと思ったのじゃが、おばあちゃんに止められたのじゃ」
「止められた?」
「今、お店をほっぽりだして行ったら、一週間猫にしてやるといわれたからじゃ」
「へえーかわいいじゃん」
「バカを云うでない! 猫はともかく、三日間ハムスターにされてみるのじゃ! あまりの過酷さに『てけっ☆』なんていってられないのじゃ!」
ピンコは震えながらいう。
「どんだけ死にかけたことか……そして、夜に『今日も楽しかったね』とか鬼畜なことをいわれた時の恐怖はどれほどのものか……」
「御心境お察しします」
わたしは震えるピンコをなだめる。
「じゃが、わたしゃが行かなかったのは、もうひとつ理由があるのじゃ」
「もうひとつ?」
すこし落ちついたらしいピンコがいう。
「もし、本当にお主に命の危険が迫っていたとしたら、わたしゃは猫にされようが、ハムスターにされようが、ミジンコにされようが、おばあちゃんを跳ね除けて助けにいくのじゃ」
ピンコは真剣な顔で言葉を続ける。
「わたしゃが、あの時行かなかったのは『彼』が行ったからじゃ」
「彼って?」
わたしはピンコに聞き返すと、すこし呆れた感じで返される。
「わかっておるじゃろう?」
「まあね」
そう一言だけ返すと紅茶を飲む。
「彼が行ったなら大丈夫じゃろと思ったのじゃ」
「キミはかなりマコトを評価してるんだね」
「おや?嫉妬かのう?」
「違うよ」
「まあ、そういうことにしといてやるのじゃ」
ピンコはなぜかニヤニヤしながらいう。
「マコトさんがいれば、なんとかなると『信頼』していたからのう」
ピンコも紅茶を一口飲んで言葉を続ける。
「『心配』もしておったがのう」
「え?」
「『心配』もしておるが『信頼』もしておる」
「どういうこと?」
言葉の意図が分からずに聞く。
「つまりは『信頼関係』が成せるものということじゃ」
「ふーん」
わたしは分かるような分からないような感じの返事をする。
「まあ、わたしゃがいいたいのは、もし本当に友人が危険な目にあったら命に代えても守るということじゃな」
「ありがたいけど自分の命は大切にして欲しいかな」
「それもそうじゃな」
「でも、頼りにしてるよ」
わたしはそう一言お礼をいうと、何気ない会話をして時間が過ぎていった。
「ひーひっひー! おもしろすぎるのじゃ」
わたしの研究所内に女性の笑い声が響き渡っていた。
彼女は腹を抱えて笑い、机に顔を置いて笑いもがいていた。
「大変だったんだから、笑いごとじゃないよ」
マモノとの出来事を一通り、話し終えたわたしはピンコにいう。
「すまぬすまぬ。 マモノに乗っ取られた少年が逆に乗っ取って、遊びだすのもじゃが、最後のラブコメの波動にあてられて目覚めたところで、もうガマンできんくなったのじゃひーひっひっひ!」
ピンコはまた思い出し笑いで大爆笑する。
「ひーやばひーわらひーすぎてしひーいひーいきがひーオエェ……!」
笑い過ぎて死にかけている、ピンコをわたしは紅茶を飲みながら落ち着くまで見守る。
「ゼエェ……ブヘェ……」
ピンコは息を整える。
「落ち着いた?」
「死ぬかと思ったのじゃ……」
やっと落ち着いたピンコにわたしは聞くと話を続ける。
「まあ、理由ははっきりとわからないけど、しばらくは大人しくしてくれるみたいで一安心だね」
「そうじゃのう、突然、シーニさんの研究所から禍々しい魔力を感じた時は驚いたのじゃ」
「え!? 気づいてたの!?」
ピンコの言葉にわたしは驚く。
「当たり前じゃ、お主もわたしゃが魔力感知が得意なの知っておろう?」
ナニをいっておる、と言いたげにピンコはいう。
「まあ、そうだね」
「おっと、気づいていて、助けに行かなかった訳じゃないのじゃ」
わたしの返事に右手を前にだして答える。
「すぐにでも助けに行こうと思ったのじゃが、おばあちゃんに止められたのじゃ」
「止められた?」
「今、お店をほっぽりだして行ったら、一週間猫にしてやるといわれたからじゃ」
「へえーかわいいじゃん」
「バカを云うでない! 猫はともかく、三日間ハムスターにされてみるのじゃ! あまりの過酷さに『てけっ☆』なんていってられないのじゃ!」
ピンコは震えながらいう。
「どんだけ死にかけたことか……そして、夜に『今日も楽しかったね』とか鬼畜なことをいわれた時の恐怖はどれほどのものか……」
「御心境お察しします」
わたしは震えるピンコをなだめる。
「じゃが、わたしゃが行かなかったのは、もうひとつ理由があるのじゃ」
「もうひとつ?」
すこし落ちついたらしいピンコがいう。
「もし、本当にお主に命の危険が迫っていたとしたら、わたしゃは猫にされようが、ハムスターにされようが、ミジンコにされようが、おばあちゃんを跳ね除けて助けにいくのじゃ」
ピンコは真剣な顔で言葉を続ける。
「わたしゃが、あの時行かなかったのは『彼』が行ったからじゃ」
「彼って?」
わたしはピンコに聞き返すと、すこし呆れた感じで返される。
「わかっておるじゃろう?」
「まあね」
そう一言だけ返すと紅茶を飲む。
「彼が行ったなら大丈夫じゃろと思ったのじゃ」
「キミはかなりマコトを評価してるんだね」
「おや?嫉妬かのう?」
「違うよ」
「まあ、そういうことにしといてやるのじゃ」
ピンコはなぜかニヤニヤしながらいう。
「マコトさんがいれば、なんとかなると『信頼』していたからのう」
ピンコも紅茶を一口飲んで言葉を続ける。
「『心配』もしておったがのう」
「え?」
「『心配』もしておるが『信頼』もしておる」
「どういうこと?」
言葉の意図が分からずに聞く。
「つまりは『信頼関係』が成せるものということじゃ」
「ふーん」
わたしは分かるような分からないような感じの返事をする。
「まあ、わたしゃがいいたいのは、もし本当に友人が危険な目にあったら命に代えても守るということじゃな」
「ありがたいけど自分の命は大切にして欲しいかな」
「それもそうじゃな」
「でも、頼りにしてるよ」
わたしはそう一言お礼をいうと、何気ない会話をして時間が過ぎていった。
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