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救え! セーラン商店街編
91色 敵情偵察! ニューショッピングモール
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私達はショッピングモール内に入ると早速、スミレの目当てである喫茶店に赴いたのですが。
「申し訳ありません、ただいま大変込み合っておりますので、こちらの予約表にお名前をお書きになってお待ちください」
はじめの目的地である喫茶店は混雑しており、当日予約はできるもののかなり待たないといけないみたいです。
「約40分待ち」
私は入り口に掛けられているプラカードを読むと中を覗いてみる。
「凄い人ですね。 これは40分以上待つかもしれませんね」
「まあ、仕方ないわよ」
私は外で並んでいる人にも目を向けながらいうと、スミレは不服そうな顔をするが仕方ないと納得する。
「あの、もしよろしければ、先にショッピングをしてきてはどうですか?」
「え?」
私達が困っていると、お店の外でお客さんの列の相手をしていた店員さんが話しかけてくる。
「はい、予約表に名前を書いていただいていれば、こちらを離れても構いません。 そうしていただければ空き次第になりますが、予約表の名前順に席を開けておくので戻ってこられたときにご案内できます。 ですが、ご案内の時間から20分を過ぎてしまうとキャンセルという形になってしまいますのでご了承ください」
店員さんは丁寧に説明してくれた。
「そうなんですね。 かなりありがたいサービスです。 どうしましょうか?」
私は三人に聞くと頷いてくれる。
「いいわよ、先に他のようを済ませるわよ」
意外にもスミレが先に反応してくれる。
「ぼくも全然かまわないよ~」
「うん、そうだね」
二人も賛成みたいです。
「決まりですね、では、こちらに名前を書いてこの場を一度離れます」
「はい、ごゆっくり楽しんできてください」
店員さんは笑顔で返してくれて予約表を渡してくれる。
(! おっと、これは)
予約表に目を通した私は少し驚きながらも、そこに自分の苗字を記入して人数も書くとその場を離れた。
その後、その場所から一番近かった食品売り場にむかった。
「…………なるほど、やはりそういったことでしたか」
私は目当てのモノをみて眉を顰めながら唸る。 私の目的にしていたモノそれは『果物売り場』です。 実家が八百屋なので当然、真っ先に確認すべきだと先に立ち寄らせていただきました。
私がそのコーナーをみて唸っていた理由は…
「へぇ~『安い』ね~」
そう、安いんです。
そんなことだろうとは思ってはいましたが、私が驚いたのは想像よりも遥かに安かったことです。
「まさか、実家の果物より『ほぼ半額』の値段とは……」
私は想像を超えた品ぞろえと値段に驚きを隠せなかった。
そんな私を横目にスミレはリンゴを手に取り、それを眺めると口を開く。
「まあ、こんなものね」
「え?」
驚くトウマくんに手に取ったリンゴを戻して髪を掻き分けながらスミレはいう。
「ここの果物、値段は安いけど、対したことないわ」
「そうなの?」
「ええ、恐らく他の町や国から安く仕入れた、いわば、三流の果物よ」
スミレは口角を少し上げて勝ち誇った様にいう。
「アナタもそれぐらい気づいてるわよね? 所詮は安物よ、アナタの実家で売っている果物には到底敵わないわ」
「いえ、そうとも言い切れません」
「え?」
私の返しが予想外だったのかスミレは驚いた顔をする。
「『安物』と侮るのは、良くないかも知れません。 だって、『安い』んですから」
「は? ナニ、トンチンカンなこといってるのよ。 ナゾナゾでもいってるつもり?」
怪訝な顔でいってくるスミレに私は説明する。
「いくらモノが良くても、売る側が品にこだわって仕入れても、『安いモノより高ければ』買いませんよね」
「!?」
私の言葉にスミレも気づいたのか目を見開いてもう一度商品の値段をみる。
「…………」
「なるほどね~マルちゃんのとこの果物の味が良くても、それ一個の値段でこっちが二個買えるんだとしたら当然こっちを選ぶよね~」
ノワルも気づいたのか周りを見回しながらいう。
「人間誰しも安いモノを買いたい、そういう逆らえない心理ですね」
「これって本格的にマズイんじゃ……」
トウマくんは青ざめながらいう。
「いえ、これを知れただけでも大きな収穫です。 気を取り直して次に行きましょう」
私達は食品売り場を離れると次はおもちゃ売り場に向かう。
「…………」
おもちゃ売り場に着くと、トウマくんは周りを見回して商品を確認すると苦い表情を浮かべる。
「ここも『同じ』ですか?」
私が聞くと、トウマくんは頷き口を開く。
「……うん、食品売り場ほどではないけど、家のお店より『二割ぐらい』安いね」
「二割ですか、おもちゃで二割はかなり大きいですね。 因みに、トウマくんの実家でも売っている商品も二割対象でしたか?」
「そうだね、最新のおもちゃなどは、ほぼ、ぼくの実家より安いね」
トウマくんは自分でいって悔しかったのか、苦笑いしながらいう。
「なるほど、ですが、トウマくんのお店で売っている商品のいくつかこちらに『置いてない』ようですね」
「?」
何も云わずに聞いていたスミレが私の言葉が気になったのか周りを見回す。 そして、スミレはトウマくん疑問に思ったことを聞く。
「どの商品がおいてないのか分からないけど、なんでないの?」
「『古い商品』だね」
「え? 古い?」
トウマくんの言葉にスミレはきょとんとした表情をする。
「古いっていっても一年前に発売されたおもちゃとかだね」
「なら、ないなら当然ね。 まあ、当たり前ね、古い商品をわざわざ仕入れる訳ないわ」
とても単純な答えにスミレは溜息交じりにいう。
「いや、これはもしかしたら『使える』かもしれませんね」
「使えるって?」
私の言葉にフシギそうな顔をする二人の思ったことをノワルが代弁して聞いてくる。
「今説明するのは、控えたほうがいいかもしれないので、戻ったら話します」
「は? なんでよ?」
言葉を濁す私にスミレは不思議そうに聞いてくる。
「気にしすぎなのは分かっていますが、ここでの説明は少し抵抗があるので」
「まあ、『敵地』だもんね」
「ちょ、ノワル!」
ノワルの言葉をトウマくんは慌てて止める。 その横でスミレも理解してくれたのか溜息を着くと口を開く。
「わかったわ、とりあえず場所を移しましょう」
他の場所をみてみようと散策していると、ある場所が私達の視界に入る。 その場所をみたスミレはとても怪訝な顔をする。
「……さっさと離れるわよ」
その場所の入り口を確認するやいなや、スミレは急いで離れようとする。
「少しだけでも見ていきませんか?」
「イヤよ、『本』の匂いを嗅ぐと『アイツ』の顔がチラつくもの」
スミレが意地でも嫌がるその場所とは『本屋』です。 彼女は本が嫌いという訳ではないのですが、ある人と険悪の中でどうしても嫌みたいです。
「まあ、今は彼はいないですし、本に罪はありませんから」
「……わかってるわよ……でも、イヤなモノはイヤなの」
まるで駄々を捏ねるようにいうスミレにノワルは笑いながらいう。
「あはは~まるで、コドモだね~」
「ちょ、ノワル!」
「……わかってるわよ」
「!?」
トウマくんは慌ててノワルを止めるけど、スミレは意外な反応をする。 いつもなら「消されたいの?」というはずなんですけどね。 ノワルも意外だったのか少し驚いた顔をしていた。
「…………ワタシだって。本に罪はなくて、ただのワガママをいってることぐらいわかってるわよ……だけど、どうしても、アイツとのことを思い出してイヤなの……だから、ワルイけど行くならワタシは外で待ってるわ」
スミレは言葉を絞りだすようにいうと、その場を離れようと背を向ける。
「スミ……」
「誰かと思えばキミ達か」
「!?」
私が呼び止めようとすると、背後から声を掛けられた。
「申し訳ありません、ただいま大変込み合っておりますので、こちらの予約表にお名前をお書きになってお待ちください」
はじめの目的地である喫茶店は混雑しており、当日予約はできるもののかなり待たないといけないみたいです。
「約40分待ち」
私は入り口に掛けられているプラカードを読むと中を覗いてみる。
「凄い人ですね。 これは40分以上待つかもしれませんね」
「まあ、仕方ないわよ」
私は外で並んでいる人にも目を向けながらいうと、スミレは不服そうな顔をするが仕方ないと納得する。
「あの、もしよろしければ、先にショッピングをしてきてはどうですか?」
「え?」
私達が困っていると、お店の外でお客さんの列の相手をしていた店員さんが話しかけてくる。
「はい、予約表に名前を書いていただいていれば、こちらを離れても構いません。 そうしていただければ空き次第になりますが、予約表の名前順に席を開けておくので戻ってこられたときにご案内できます。 ですが、ご案内の時間から20分を過ぎてしまうとキャンセルという形になってしまいますのでご了承ください」
店員さんは丁寧に説明してくれた。
「そうなんですね。 かなりありがたいサービスです。 どうしましょうか?」
私は三人に聞くと頷いてくれる。
「いいわよ、先に他のようを済ませるわよ」
意外にもスミレが先に反応してくれる。
「ぼくも全然かまわないよ~」
「うん、そうだね」
二人も賛成みたいです。
「決まりですね、では、こちらに名前を書いてこの場を一度離れます」
「はい、ごゆっくり楽しんできてください」
店員さんは笑顔で返してくれて予約表を渡してくれる。
(! おっと、これは)
予約表に目を通した私は少し驚きながらも、そこに自分の苗字を記入して人数も書くとその場を離れた。
その後、その場所から一番近かった食品売り場にむかった。
「…………なるほど、やはりそういったことでしたか」
私は目当てのモノをみて眉を顰めながら唸る。 私の目的にしていたモノそれは『果物売り場』です。 実家が八百屋なので当然、真っ先に確認すべきだと先に立ち寄らせていただきました。
私がそのコーナーをみて唸っていた理由は…
「へぇ~『安い』ね~」
そう、安いんです。
そんなことだろうとは思ってはいましたが、私が驚いたのは想像よりも遥かに安かったことです。
「まさか、実家の果物より『ほぼ半額』の値段とは……」
私は想像を超えた品ぞろえと値段に驚きを隠せなかった。
そんな私を横目にスミレはリンゴを手に取り、それを眺めると口を開く。
「まあ、こんなものね」
「え?」
驚くトウマくんに手に取ったリンゴを戻して髪を掻き分けながらスミレはいう。
「ここの果物、値段は安いけど、対したことないわ」
「そうなの?」
「ええ、恐らく他の町や国から安く仕入れた、いわば、三流の果物よ」
スミレは口角を少し上げて勝ち誇った様にいう。
「アナタもそれぐらい気づいてるわよね? 所詮は安物よ、アナタの実家で売っている果物には到底敵わないわ」
「いえ、そうとも言い切れません」
「え?」
私の返しが予想外だったのかスミレは驚いた顔をする。
「『安物』と侮るのは、良くないかも知れません。 だって、『安い』んですから」
「は? ナニ、トンチンカンなこといってるのよ。 ナゾナゾでもいってるつもり?」
怪訝な顔でいってくるスミレに私は説明する。
「いくらモノが良くても、売る側が品にこだわって仕入れても、『安いモノより高ければ』買いませんよね」
「!?」
私の言葉にスミレも気づいたのか目を見開いてもう一度商品の値段をみる。
「…………」
「なるほどね~マルちゃんのとこの果物の味が良くても、それ一個の値段でこっちが二個買えるんだとしたら当然こっちを選ぶよね~」
ノワルも気づいたのか周りを見回しながらいう。
「人間誰しも安いモノを買いたい、そういう逆らえない心理ですね」
「これって本格的にマズイんじゃ……」
トウマくんは青ざめながらいう。
「いえ、これを知れただけでも大きな収穫です。 気を取り直して次に行きましょう」
私達は食品売り場を離れると次はおもちゃ売り場に向かう。
「…………」
おもちゃ売り場に着くと、トウマくんは周りを見回して商品を確認すると苦い表情を浮かべる。
「ここも『同じ』ですか?」
私が聞くと、トウマくんは頷き口を開く。
「……うん、食品売り場ほどではないけど、家のお店より『二割ぐらい』安いね」
「二割ですか、おもちゃで二割はかなり大きいですね。 因みに、トウマくんの実家でも売っている商品も二割対象でしたか?」
「そうだね、最新のおもちゃなどは、ほぼ、ぼくの実家より安いね」
トウマくんは自分でいって悔しかったのか、苦笑いしながらいう。
「なるほど、ですが、トウマくんのお店で売っている商品のいくつかこちらに『置いてない』ようですね」
「?」
何も云わずに聞いていたスミレが私の言葉が気になったのか周りを見回す。 そして、スミレはトウマくん疑問に思ったことを聞く。
「どの商品がおいてないのか分からないけど、なんでないの?」
「『古い商品』だね」
「え? 古い?」
トウマくんの言葉にスミレはきょとんとした表情をする。
「古いっていっても一年前に発売されたおもちゃとかだね」
「なら、ないなら当然ね。 まあ、当たり前ね、古い商品をわざわざ仕入れる訳ないわ」
とても単純な答えにスミレは溜息交じりにいう。
「いや、これはもしかしたら『使える』かもしれませんね」
「使えるって?」
私の言葉にフシギそうな顔をする二人の思ったことをノワルが代弁して聞いてくる。
「今説明するのは、控えたほうがいいかもしれないので、戻ったら話します」
「は? なんでよ?」
言葉を濁す私にスミレは不思議そうに聞いてくる。
「気にしすぎなのは分かっていますが、ここでの説明は少し抵抗があるので」
「まあ、『敵地』だもんね」
「ちょ、ノワル!」
ノワルの言葉をトウマくんは慌てて止める。 その横でスミレも理解してくれたのか溜息を着くと口を開く。
「わかったわ、とりあえず場所を移しましょう」
他の場所をみてみようと散策していると、ある場所が私達の視界に入る。 その場所をみたスミレはとても怪訝な顔をする。
「……さっさと離れるわよ」
その場所の入り口を確認するやいなや、スミレは急いで離れようとする。
「少しだけでも見ていきませんか?」
「イヤよ、『本』の匂いを嗅ぐと『アイツ』の顔がチラつくもの」
スミレが意地でも嫌がるその場所とは『本屋』です。 彼女は本が嫌いという訳ではないのですが、ある人と険悪の中でどうしても嫌みたいです。
「まあ、今は彼はいないですし、本に罪はありませんから」
「……わかってるわよ……でも、イヤなモノはイヤなの」
まるで駄々を捏ねるようにいうスミレにノワルは笑いながらいう。
「あはは~まるで、コドモだね~」
「ちょ、ノワル!」
「……わかってるわよ」
「!?」
トウマくんは慌ててノワルを止めるけど、スミレは意外な反応をする。 いつもなら「消されたいの?」というはずなんですけどね。 ノワルも意外だったのか少し驚いた顔をしていた。
「…………ワタシだって。本に罪はなくて、ただのワガママをいってることぐらいわかってるわよ……だけど、どうしても、アイツとのことを思い出してイヤなの……だから、ワルイけど行くならワタシは外で待ってるわ」
スミレは言葉を絞りだすようにいうと、その場を離れようと背を向ける。
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