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ひと夏の思い出編
108色 リゾート地への上陸
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「うわぁー! すごい! 海だぁー!」
わたしの声が海に向かってコダマし、波音が響き渡る。
「すごい! すごーい!」
砂浜にサンダルの足跡を刻みながら、くるくると回り、ワンピースのスカートがひらりと舞う。
「あかりん興奮しすぎー、かくいうわたしもテンションマーックス!!」
わたしをなだめようとするリーンも興奮を抑えれずに砂浜を駆け巡る。
「元気が有り余ってますわね」
走り回るわたしとリーンを遠目でみていたフラウムはビーチハットを抑えながら呟く。
「元気があるのはいいことです。 怪我をしなければですが」
マルがフラウムに言葉を返しながら、ビーチにシートを敷く準備をしていた。
「お嬢様、皆様のシート、ビーチパラソルの設置が完了しました」
イブキくんが一礼している後ろでキレイに休憩所の準備が出来ていた。
「ありがとうございます。イブキ、ありがたいのですが、その、非常にありがたいんですのよ? ですが、ワタクシの命令覚えてますの?」
フラウムはすごい言いづらそうにイブキくんを注意する。
「ありがたすぎて注意できない奴ですね」
マルは何かを察したのか休憩所にジト目を向ける。
「はい、しっかりと覚えております。 ですので、僭越ながらスイムウェアを着させていただいております」
「海に来ての水着が上下のスイムウェアとは……しかも、しっかりと水泳帽とゴーグル持参、相変わらず、執事くんはお堅いですね」
「まあ、これでもいつもよりは羽を伸ばしている方ではありますわね」
すこし溜息を付きながらもフラウムはマルに返す。
「おーい! 二人とも、まずは準備運動をしないとー! それと日焼け止めはちゃんと塗ったー?」
シーニが砂浜ではしゃいでいるわたしとリーンに呼びかける。
「ここに来てまでガキの面倒をみてるのか? 相変わらず、騒がしい奴らだな」
「…………」
カレシーニさんが呆れた様にいうけど、シーニはカレシーニの格好をみて白い眼を向ける。
「ねえ、まさかとは思うけどツッコミ待ち?」
「はあ? なにがだ?」
シーニの言葉にカレシーニさんは頭にハテナを浮かべる。
「おっと、まさかの無自覚判定が下りましたね」
その返しに、マルもジト目を向けながら返す。
カレシーニさんは、青色の水着に白いTシャツ、その上にカラフルな花の模様が散乱しているアロハシャツに麦わら帽子にサングラス極めつけは花の輪っかを首に掛けていた。
「バリバリの南国スタイル嚙ましてる癖にまさかの無自覚!? キミって意外とバカなの!? いや、バカだったわ」
「おい、なんだその最後の謎の納得は、俺はお前が調査を手伝えっていうから予定を無理やり空けて付いてきてやったんだぞ!」
カレシーニさんのいう通り、このリゾート地の調査も兼ねてわたしたちはやってきたんだ。 だけど、わたしとリーンはエンジョイムーブでスッカリ忘れていたからシーニの言葉を聞いた瞬間、眼を反らす。
「せっかくのリゾート地だから楽しむのは構わないけど、キミは調査をしっかりとするんだよ」
「おい、ちゃっかり自分は楽しむ発言したな。 なんで、俺だけで調査することになってるんだ」
「そこまでにせんか」
シーニの言葉に突っかかろうとしたカレシーニさんを後ろからの声が止める。
「お主ら、ここまできて夫婦漫才しとるでない」
「「誰が、夫婦漫才だ!」」
「ほら、息ぴったりじゃ」
二人の後ろから現れた魔女のおねえさんが呆れた様な溜息を付きながらいう。
「調査も遊びも中途半端じゃいかん、まずは、どっちかにするのじゃ。 まあ。順番的には調査が先じゃろうがな」
いつもの様にホウキを片手で持ちながら魔女のおねえさんはビシッと言い放つ。
「凄まじい正論ですね。 確かに調査をしない限り安全とは言い切れませんからね」
「そうですわね。 まずは、安全の確認をしてからがいいですわね。 ワタクシが招待した手前何かあっては示しがつきませんわ」
マルとフラウムもおねえさんの意見に賛成みたいだ。
「じゃが、この砂浜は大丈夫そうじゃがの」
「え?」
おねえさんの言葉にわたしが疑問の声を出す。
「確かにみた感じ『魔除け』の魔道具が効いてるみたいじゃ、だから、この周辺には怪しい魔力は感じんのう」
「ほう、そんなことが分かるんですね」
マルも驚きの声を上げる。
「まあ、せっかくきたんじゃ調査はわたしゃとマコトさんに任せてお主等は楽しんで大丈夫じゃ」
「え? いいんですか?」
「おい、勝手に決めるな……といいたいところだがその方がいいな。 もしかしたら危険があった時の為に少人数でかつ魔力に長けた桃山と捜査に慣れてる俺で動いた方が効率がいいからな」
カレシーニさんは「それに」と言葉にを続けると目をある場所に向ける。
「あいつらはもうお楽しみムードだしな」
呆れた様にいうカレシーニさんの目線の先から数人の声がする。
「わあーい! 空中サーフィンだよー♪」
ノワルがサーフボートを空中に浮かして楽しそうに乗っている。
「すごいすごい! スカイフィッシュを捕まえ放題だね!」
クロロンはそれをみて眼を輝かせている。
「なあ、そのドリンクどこにあったんだい?」
レータがなにかを飲んでいるシアンに聞く。
「……あそこ」
シアンはすこし離れた場所にある海の家を指さして答える。
「みんなの分も貰ってきたよ」
アランがクーラーボックスを開けて答える。
カレシーニさんの見ている場所にわたしたちも目を向けると男子たちが楽しそうにしていた。 空中サーフィン楽しそう! わたしも混ざりたい!
「もう楽しんでるね」
「約二名程違う楽しみ方をしていますが」
楽しそうにしている男子たちをわたしたちは眺めていると後ろからサクサクと砂を踏む音が聞こえてきて振り返ると、スミレが変わったカタチの赤い日傘の様なモノを指して立っていた。
「男ってホントバカね」
スミレは呆れた様にいうと海には興味ないといった感じで用意された休憩所の机に荷物を置き椅子に座った。
「スミレ遅かったですね」
「あれ? スミちゃんは水着じゃないの?」
遅れてきたスミレの姿をみてリーンはフシギそうに聞くとスミレは「……ええ」と静かに一言だけ返す。
スミレはなぜか紫色の浴衣を着ていたけど、とても似合っていた。
「スミちゃん、その格好すごい似合ってるね」
「うんうん! よく似合ってるよ!」
「……あ、ありがと」
わたしとリーンが褒めるとスミレは恥ずかしそうに目を反らしながらいう。
「大分、この場所に相応しくない格好をしているね」
すると、小バカにする様に笑いながらレータがやってきた。 その後ろに他の男子たちもいた。 それをみたスミレはとても怪訝な顔をする。
「……うるさい、アナタには関係ないわ」
レータを鋭い眼で睨みつけてスミレは威圧的に言い返す。
「何でそんな格好をしているんだい? もしかして、泳げないのかい?」
「そういうメガネくんは泳げましたっけ?」
レータの言葉が引っ掛かったのかマルがフシギそうに聞き返す。
「いや、泳げないよ」
「え? なら、なんで煽ってるの?」
何を言っているんだい? と言わんばかりにいうレータをみてリーンが逆になにをいってるの? という表情を浮かべる。
「ナニよ、アナタたちはワタシをバカにする為にわざわざ戻ってきたの?」
スミレは男子たちにドス黒い怒りオーラを向ける。 それを感じたクロロンは慌ててレータの前に立つ。
「ち、ちがうよ! レータくんは本当はすごい似合ってるって思ってるんだよ」
「は?」
「…………」
クロロンの言葉にレータは何云ってるんだい? という反応をするけど、クロロンは少し冷や汗をかきながらスミレに訴える。
「……アナタは?」
「ん?」
スミレがなにかをいいかけてクロロンは首を傾げながら聞き返す。
「アナタはどう思ってるの?」
「え? 似合ってると思うよ?」
クロロンはなんでそんなこと聞くのかな? という様なフシギそうな表情を浮かべる。
「…………」
スミレは少し固まると静かに持ってきていたクーラーボックスを開け、そこから何か黒い液体の入った容器とコップを取り出してコップに注ぎ、それを顔を横に向けて目を合わせずにクロロンに渡した。
「……コーヒー飲む?」
「ありがとう!」
「照れ隠しが独特」
リーンがツッコムけど、スミレの謎の行動にクロロンは一切なんの疑問も持たずに嬉しそうに受け取る。
「ずるいぞ~、ムラサキちゃんボクにもちょーだい」
「ストーカーにやるコーヒーはないわ。 さっさと投獄されなさい」
スミレにズバッと切り捨てるけど、ノワルは陽気に笑う。
「あはは~ストーカーなんて侵害だな~何度もいってるよね? ボクはマルちゃんを守る騎士《ナイト》で決してストーカーではないからね~」
「でしたら、毎日の様に付き纏うのはやめていただきましょうか」
「あはは~ところでさ、なんでマルちゃんは大人しい水着を着てるの? ほら、もっとセクシーなのを期待してたんだけどな~」
「それはセクハラ発言と見做していいでしょうか? もし、そうなのだとしたらこちらの魔導警察の方に今すぐ付き渡しますが」
ノワルの言葉にマルはガチトーンで返すと、それをみたアランが慌てて間に入る。
「はい! ノワル! ジュースだよ! ごめんね、りんごちゃん! ほら、りんごちゃんの好きなジュースも持ってきたんだ! それでも気が収まらないならお詫びに他に何か奢るよ!」
アランが捲し立てる様にいうとマルは静かに飲み物を受け取る。
「いえ、私も短気過ぎました。 ジュースありがたくいただきます。 それともし、本当に奢って頂けるのであれば、何かデザートが食べたいですね。 後から食べに行きましょう」
マルは微笑みながら返すとアランは安心した様に胸を撫で下ろす。
「ボクもいく~」
「付いてくるのは構いませんが、ノワル、貴方はまず反省してください」
「はーい」
マルは子供にしつけする様にいうとノワルは陽気に返事をした。
「なんだこいつらはさっきからくだらんことで言い争いしやがって」
「いや、いつものお主も対して変わらんじゃろう」
一連の流れをみていたカレシーニさんは呆れながらいうけど、魔女のおねえさんに即ツッコまれた。
わたしの声が海に向かってコダマし、波音が響き渡る。
「すごい! すごーい!」
砂浜にサンダルの足跡を刻みながら、くるくると回り、ワンピースのスカートがひらりと舞う。
「あかりん興奮しすぎー、かくいうわたしもテンションマーックス!!」
わたしをなだめようとするリーンも興奮を抑えれずに砂浜を駆け巡る。
「元気が有り余ってますわね」
走り回るわたしとリーンを遠目でみていたフラウムはビーチハットを抑えながら呟く。
「元気があるのはいいことです。 怪我をしなければですが」
マルがフラウムに言葉を返しながら、ビーチにシートを敷く準備をしていた。
「お嬢様、皆様のシート、ビーチパラソルの設置が完了しました」
イブキくんが一礼している後ろでキレイに休憩所の準備が出来ていた。
「ありがとうございます。イブキ、ありがたいのですが、その、非常にありがたいんですのよ? ですが、ワタクシの命令覚えてますの?」
フラウムはすごい言いづらそうにイブキくんを注意する。
「ありがたすぎて注意できない奴ですね」
マルは何かを察したのか休憩所にジト目を向ける。
「はい、しっかりと覚えております。 ですので、僭越ながらスイムウェアを着させていただいております」
「海に来ての水着が上下のスイムウェアとは……しかも、しっかりと水泳帽とゴーグル持参、相変わらず、執事くんはお堅いですね」
「まあ、これでもいつもよりは羽を伸ばしている方ではありますわね」
すこし溜息を付きながらもフラウムはマルに返す。
「おーい! 二人とも、まずは準備運動をしないとー! それと日焼け止めはちゃんと塗ったー?」
シーニが砂浜ではしゃいでいるわたしとリーンに呼びかける。
「ここに来てまでガキの面倒をみてるのか? 相変わらず、騒がしい奴らだな」
「…………」
カレシーニさんが呆れた様にいうけど、シーニはカレシーニの格好をみて白い眼を向ける。
「ねえ、まさかとは思うけどツッコミ待ち?」
「はあ? なにがだ?」
シーニの言葉にカレシーニさんは頭にハテナを浮かべる。
「おっと、まさかの無自覚判定が下りましたね」
その返しに、マルもジト目を向けながら返す。
カレシーニさんは、青色の水着に白いTシャツ、その上にカラフルな花の模様が散乱しているアロハシャツに麦わら帽子にサングラス極めつけは花の輪っかを首に掛けていた。
「バリバリの南国スタイル嚙ましてる癖にまさかの無自覚!? キミって意外とバカなの!? いや、バカだったわ」
「おい、なんだその最後の謎の納得は、俺はお前が調査を手伝えっていうから予定を無理やり空けて付いてきてやったんだぞ!」
カレシーニさんのいう通り、このリゾート地の調査も兼ねてわたしたちはやってきたんだ。 だけど、わたしとリーンはエンジョイムーブでスッカリ忘れていたからシーニの言葉を聞いた瞬間、眼を反らす。
「せっかくのリゾート地だから楽しむのは構わないけど、キミは調査をしっかりとするんだよ」
「おい、ちゃっかり自分は楽しむ発言したな。 なんで、俺だけで調査することになってるんだ」
「そこまでにせんか」
シーニの言葉に突っかかろうとしたカレシーニさんを後ろからの声が止める。
「お主ら、ここまできて夫婦漫才しとるでない」
「「誰が、夫婦漫才だ!」」
「ほら、息ぴったりじゃ」
二人の後ろから現れた魔女のおねえさんが呆れた様な溜息を付きながらいう。
「調査も遊びも中途半端じゃいかん、まずは、どっちかにするのじゃ。 まあ。順番的には調査が先じゃろうがな」
いつもの様にホウキを片手で持ちながら魔女のおねえさんはビシッと言い放つ。
「凄まじい正論ですね。 確かに調査をしない限り安全とは言い切れませんからね」
「そうですわね。 まずは、安全の確認をしてからがいいですわね。 ワタクシが招待した手前何かあっては示しがつきませんわ」
マルとフラウムもおねえさんの意見に賛成みたいだ。
「じゃが、この砂浜は大丈夫そうじゃがの」
「え?」
おねえさんの言葉にわたしが疑問の声を出す。
「確かにみた感じ『魔除け』の魔道具が効いてるみたいじゃ、だから、この周辺には怪しい魔力は感じんのう」
「ほう、そんなことが分かるんですね」
マルも驚きの声を上げる。
「まあ、せっかくきたんじゃ調査はわたしゃとマコトさんに任せてお主等は楽しんで大丈夫じゃ」
「え? いいんですか?」
「おい、勝手に決めるな……といいたいところだがその方がいいな。 もしかしたら危険があった時の為に少人数でかつ魔力に長けた桃山と捜査に慣れてる俺で動いた方が効率がいいからな」
カレシーニさんは「それに」と言葉にを続けると目をある場所に向ける。
「あいつらはもうお楽しみムードだしな」
呆れた様にいうカレシーニさんの目線の先から数人の声がする。
「わあーい! 空中サーフィンだよー♪」
ノワルがサーフボートを空中に浮かして楽しそうに乗っている。
「すごいすごい! スカイフィッシュを捕まえ放題だね!」
クロロンはそれをみて眼を輝かせている。
「なあ、そのドリンクどこにあったんだい?」
レータがなにかを飲んでいるシアンに聞く。
「……あそこ」
シアンはすこし離れた場所にある海の家を指さして答える。
「みんなの分も貰ってきたよ」
アランがクーラーボックスを開けて答える。
カレシーニさんの見ている場所にわたしたちも目を向けると男子たちが楽しそうにしていた。 空中サーフィン楽しそう! わたしも混ざりたい!
「もう楽しんでるね」
「約二名程違う楽しみ方をしていますが」
楽しそうにしている男子たちをわたしたちは眺めていると後ろからサクサクと砂を踏む音が聞こえてきて振り返ると、スミレが変わったカタチの赤い日傘の様なモノを指して立っていた。
「男ってホントバカね」
スミレは呆れた様にいうと海には興味ないといった感じで用意された休憩所の机に荷物を置き椅子に座った。
「スミレ遅かったですね」
「あれ? スミちゃんは水着じゃないの?」
遅れてきたスミレの姿をみてリーンはフシギそうに聞くとスミレは「……ええ」と静かに一言だけ返す。
スミレはなぜか紫色の浴衣を着ていたけど、とても似合っていた。
「スミちゃん、その格好すごい似合ってるね」
「うんうん! よく似合ってるよ!」
「……あ、ありがと」
わたしとリーンが褒めるとスミレは恥ずかしそうに目を反らしながらいう。
「大分、この場所に相応しくない格好をしているね」
すると、小バカにする様に笑いながらレータがやってきた。 その後ろに他の男子たちもいた。 それをみたスミレはとても怪訝な顔をする。
「……うるさい、アナタには関係ないわ」
レータを鋭い眼で睨みつけてスミレは威圧的に言い返す。
「何でそんな格好をしているんだい? もしかして、泳げないのかい?」
「そういうメガネくんは泳げましたっけ?」
レータの言葉が引っ掛かったのかマルがフシギそうに聞き返す。
「いや、泳げないよ」
「え? なら、なんで煽ってるの?」
何を言っているんだい? と言わんばかりにいうレータをみてリーンが逆になにをいってるの? という表情を浮かべる。
「ナニよ、アナタたちはワタシをバカにする為にわざわざ戻ってきたの?」
スミレは男子たちにドス黒い怒りオーラを向ける。 それを感じたクロロンは慌ててレータの前に立つ。
「ち、ちがうよ! レータくんは本当はすごい似合ってるって思ってるんだよ」
「は?」
「…………」
クロロンの言葉にレータは何云ってるんだい? という反応をするけど、クロロンは少し冷や汗をかきながらスミレに訴える。
「……アナタは?」
「ん?」
スミレがなにかをいいかけてクロロンは首を傾げながら聞き返す。
「アナタはどう思ってるの?」
「え? 似合ってると思うよ?」
クロロンはなんでそんなこと聞くのかな? という様なフシギそうな表情を浮かべる。
「…………」
スミレは少し固まると静かに持ってきていたクーラーボックスを開け、そこから何か黒い液体の入った容器とコップを取り出してコップに注ぎ、それを顔を横に向けて目を合わせずにクロロンに渡した。
「……コーヒー飲む?」
「ありがとう!」
「照れ隠しが独特」
リーンがツッコムけど、スミレの謎の行動にクロロンは一切なんの疑問も持たずに嬉しそうに受け取る。
「ずるいぞ~、ムラサキちゃんボクにもちょーだい」
「ストーカーにやるコーヒーはないわ。 さっさと投獄されなさい」
スミレにズバッと切り捨てるけど、ノワルは陽気に笑う。
「あはは~ストーカーなんて侵害だな~何度もいってるよね? ボクはマルちゃんを守る騎士《ナイト》で決してストーカーではないからね~」
「でしたら、毎日の様に付き纏うのはやめていただきましょうか」
「あはは~ところでさ、なんでマルちゃんは大人しい水着を着てるの? ほら、もっとセクシーなのを期待してたんだけどな~」
「それはセクハラ発言と見做していいでしょうか? もし、そうなのだとしたらこちらの魔導警察の方に今すぐ付き渡しますが」
ノワルの言葉にマルはガチトーンで返すと、それをみたアランが慌てて間に入る。
「はい! ノワル! ジュースだよ! ごめんね、りんごちゃん! ほら、りんごちゃんの好きなジュースも持ってきたんだ! それでも気が収まらないならお詫びに他に何か奢るよ!」
アランが捲し立てる様にいうとマルは静かに飲み物を受け取る。
「いえ、私も短気過ぎました。 ジュースありがたくいただきます。 それともし、本当に奢って頂けるのであれば、何かデザートが食べたいですね。 後から食べに行きましょう」
マルは微笑みながら返すとアランは安心した様に胸を撫で下ろす。
「ボクもいく~」
「付いてくるのは構いませんが、ノワル、貴方はまず反省してください」
「はーい」
マルは子供にしつけする様にいうとノワルは陽気に返事をした。
「なんだこいつらはさっきからくだらんことで言い争いしやがって」
「いや、いつものお主も対して変わらんじゃろう」
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