カラーメモリー『Re・MAKECOLAR』

たぬきち

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ひと夏の思い出編

109色 犬猿な二人の模擬結婚式?

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 カァーン♪ カァーーーン♪

 祝福の鐘の音が響き渡り、カラフルな窓ガラスから神秘的なヒカリが二人を照らす。 その前に少年が立ち、手に持った本を開き、二人に問いかける。

「やめる時もすこやかなる時も愛を誓いますか」
「「誓う訳ない(じゃないか)(わ)」」

 誓いの言葉をあっさりと二人は叩き斬り、祝福のオーラに包まれるはずの空気は一瞬で砕けちった。

「あーあ、やっぱりやめだ、やめ、こんな茶番に付き合ってられるか」
「…………」

 レータは片腕をぶんぶんと振り大きな溜息をつく。 その隣でスミレがドス黒い怒りのオーラをマシマシで放っている。

「……あはは」

 それを目の前で神父さんのマネをしていたクロロンが頬をかきながら、苦笑いを浮かべていた。


 なんでこんなことになっているかというとね。

 数十分ぐらい前にわたしたちは数個のグループに分かれて捜査も兼ねてのリゾート地の探索をしていたら、この結婚式場をみつけたんだ。 それでせっかくの貸し切りなら結婚式ごっごをしようってことで近くにいた。 数人を集めてくじ引きで誰と誰が結婚するのかを決めたんだけど、そしたら、レータとスミレのコンビになっちゃったんだ。

「…………」

 はじめは引き直しを提案したんだけど、スミレが気を使ってこのままやることになったんだけど……やっぱり、ダメだったみたい!

「どういうつもりよ」
「はあ、なにがだい?」

 スミレはドス黒いオーラマシマシのマシでレータを睨む。

「……ワタシがわざわざ付き合ってあげたのに……ナニよ、それ」
「ふん、別に無理してやれ、なんて一言もいってないけどね」

 鼻で笑いながら返すレータにスミレは怒りでカラダを震わす。

「もお! せっかくのムードが台無しだよ」

 それを見かねたリーンが立ち上がり、二人の前に手刀を振り入り込む。

「スパーンッ! っと、はい、これで離婚成立! 離婚RTA最高記録達成! つぎつぎ」
「そもそも誓いの言葉が成立してませんわよ」

 リーンの言葉にフラウムがツッコム。

「まあまあ、細かいことは気にせず、つぎいこー」

 そういうと、リーンはクロロンの持っていた台本をレータに渡すと、クロロンに笑顔を向ける。

「さあ、クウくん結婚しようか!」
「うん、いいよ」
「!?」
「!! ちょっと、まってください!」

 二人の言葉にフラウムが慌てて止める。

「なにナチュラルにやろうとしてるんですの!?」
「…………」
「ちぇ……やっぱり、どさくさは無理だったか」

 止められたリーンは舌打ちをする。 なんかスミレのオーラがなぜかリーンに向いてる気がするけど、気のせいかな?

「あっそっか! くじ引きしてなかったもんね!」

 なぜかバチバチしているみんなをみたクロロンがなにかを察したのか叫ぶ。

「ごめんね、きのせさん、くじ引きできめてないのに勝手にやるなんてズルだよね」

 クロロンは申し訳なさそうにいうと、なぜかみんな気まずそうに顔を反らす。

「みんなそんなに結婚したかったんだね! よーし! シアン、わたしたちもケッコンしちゃおう!」
「……え?」

 わたしは立ち上がり宣言すると、さっきまでまったく興味がない感じにみていたシアンが珍しく困惑したようにみえた。

「そうだね! みんなでケッコンしちゃおう! そして、愛の逃避行だね!」
「クウくんあかりん、いろいろ違う」

 リーンになぜかつっこまれちゃったけど、わたしはもうやる気まんまんだよ!

「友情というなの愛をちかうよー!」
「友情ぱぱわー!」

 わたしが友情という名の愛を誓うとクロロンもノリノリで返してくれる。

「……まったく、この天然バカ二人は……」
「まあ、これはこれでいいかもしれませんわね」

 みんなも笑顔になって友情ぱぱわーを誓うと、式場の入り口から足音がした。

「あれ、マルもきたんだね」

 わたしたちが振り返ると、マルとアランが少し険しい顔で立っていた。

「どうしたんですの? そんな険しい顔をして」

 フラウムがなにか気づいたのか聞く。

「あれ? 二人だけ?」

 リーンも気付いたのか二人に聞くと、その言葉を聞いた二人は互いの顔を向け確認するとこちらに聞いてくる。


「『ノワルはどこですか?』」

 
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