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ひと夏の思い出編
110色 一体どこへ?
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「これで全員か?」
カレシーニさんが周りを見回していい、マルが静かに頷く。
「はい、本来ならもう一人いるはずですが、『今は』これで全員です」
マルが質問に答えるとすこし重い空気が流れた。
わたしたちは今ホテルのロビーに集まっていた。 プレオープンにきたのは、わたしたちだけだったみたいで、招待された他の貴族の人たちはウワサがあってこなかったようだ。
「まさか、ホントに行方不明になるとはな」
「そうじゃのう、正直、魔除けの魔道具がしっかりと機能しているから、大丈夫だと腹を括っておったが、楽観的になり過ぎていたみたいじゃのう」
カレシーニさんと魔女のおねえさんはすこし険しい顔でいう。
「でも、今までのことと同じなら、いつの間にか戻ってくるんじゃないかい」
難しい顔をしているみんなとは別にレータはすこし楽観的にいう。
「いや、それが問題なんだ」
「え?」
そんなレータにカレシーニさんはすこし強めの口調でいう。
「『同じことが起きてる』のが問題なんだ」
「同じこと?」
「つまり、解決していなかったということですね」
カレシーニさんの言葉にマルはあごに手を当てて、なにかを考えるようにいう。
「ねえ、マル、とりあえず、ノワくんがいなくなった経緯をもう一度教えてもらってもいいかな」
「はい、分かりました」
シーニがいうとマルは先にわたしたちに話してくれたことをもう一度話す。
マルの話によると、マル、アラン、ノワルの三人で捜査をしながら、休憩も兼ねてリゾート地の喫茶店に立ち寄ったみたいで、しばらくお話をしていたらノワルがナニかをみつけたのか、それを確認してくると一言だけいって、マルたちから離れたみたいなんだ。 それで、しばらく待っても戻ってこないのを心配して二人でノワルを探している途中でわたしたちと合流したみたいなんだ。
「その話だけだとただひとりでどこかにいっただけにも聞こえるね」
一通り話終えたマルにリーンがいう。
「はい、抹消さんの云う通り、ただひとりで遊びに行った可能性もあります」
「ハヅキね」
まだ、自分の名前を覚えきれていないマルにリーンはツッコムけどマルは話を続ける。
「私達から離れる数分前程にノワルがふと『…あれ?』っと云った気がしたんです」
「何かあったのか?」
「分かりません、私もはじめは独り言だと思って気にしていなかったのですが、もしかしたら、何かにをみたのかもしれないです」
マルは考えを絞り出すかのように答える。
「まあ、とにかくじゃ、もしかしたら、ウワサ通りしばらくしたら、戻ってくるかもしれんが、皆、気を付けるのじゃぞ」
魔女のおねえさんが話をまとめるとホウキを持って立ち上がる。
「おねえさんどこにいくの?」
「わたしゃに出来る範囲の捜索じゃ」
わたしが聞くと、やさしく答えてくれる。
「では、ワタクシたちも」
「そうだね、ストーカーくんをみんなで探そう!」
「いや、お主達は心配せんで楽しんでおってよいぞ」
フラウムとリーンも手伝おうと立ち上がるけど、おねえさんがそんなことをいう。
「せっかくきたんじゃ、楽しまなくちゃ損じゃろう」
「で、でも」
「ここは大人に任せるのじゃ」
「そうだね、ここはおねえちゃんの威厳の魅せどころだね」
「……ふん」
シーニとカレシーニさんも立ち上がりおねえさんの隣に並ぶ。
「もし、わたしたちが戻ってこなかったら、わたしたちを置いてでもここのリゾート地を離れるんだよ」
シーニが子供にいうようにやさしくいう。
「まあ、そんなことないだろうがな」
カレシーニさんはそう一言いうとロビーを出て行った。
「ちょっと! 勝手にいくなよ!」
シーニはそれを追いかける。
「まったく、自由人じゃな」
おねえさんは溜息を付きながら後ろをついていく。
「気を付けてね!」
わたしが三人に向けていうとシーニが笑顔で答え、ロビーを出て行った。
カレシーニさんが周りを見回していい、マルが静かに頷く。
「はい、本来ならもう一人いるはずですが、『今は』これで全員です」
マルが質問に答えるとすこし重い空気が流れた。
わたしたちは今ホテルのロビーに集まっていた。 プレオープンにきたのは、わたしたちだけだったみたいで、招待された他の貴族の人たちはウワサがあってこなかったようだ。
「まさか、ホントに行方不明になるとはな」
「そうじゃのう、正直、魔除けの魔道具がしっかりと機能しているから、大丈夫だと腹を括っておったが、楽観的になり過ぎていたみたいじゃのう」
カレシーニさんと魔女のおねえさんはすこし険しい顔でいう。
「でも、今までのことと同じなら、いつの間にか戻ってくるんじゃないかい」
難しい顔をしているみんなとは別にレータはすこし楽観的にいう。
「いや、それが問題なんだ」
「え?」
そんなレータにカレシーニさんはすこし強めの口調でいう。
「『同じことが起きてる』のが問題なんだ」
「同じこと?」
「つまり、解決していなかったということですね」
カレシーニさんの言葉にマルはあごに手を当てて、なにかを考えるようにいう。
「ねえ、マル、とりあえず、ノワくんがいなくなった経緯をもう一度教えてもらってもいいかな」
「はい、分かりました」
シーニがいうとマルは先にわたしたちに話してくれたことをもう一度話す。
マルの話によると、マル、アラン、ノワルの三人で捜査をしながら、休憩も兼ねてリゾート地の喫茶店に立ち寄ったみたいで、しばらくお話をしていたらノワルがナニかをみつけたのか、それを確認してくると一言だけいって、マルたちから離れたみたいなんだ。 それで、しばらく待っても戻ってこないのを心配して二人でノワルを探している途中でわたしたちと合流したみたいなんだ。
「その話だけだとただひとりでどこかにいっただけにも聞こえるね」
一通り話終えたマルにリーンがいう。
「はい、抹消さんの云う通り、ただひとりで遊びに行った可能性もあります」
「ハヅキね」
まだ、自分の名前を覚えきれていないマルにリーンはツッコムけどマルは話を続ける。
「私達から離れる数分前程にノワルがふと『…あれ?』っと云った気がしたんです」
「何かあったのか?」
「分かりません、私もはじめは独り言だと思って気にしていなかったのですが、もしかしたら、何かにをみたのかもしれないです」
マルは考えを絞り出すかのように答える。
「まあ、とにかくじゃ、もしかしたら、ウワサ通りしばらくしたら、戻ってくるかもしれんが、皆、気を付けるのじゃぞ」
魔女のおねえさんが話をまとめるとホウキを持って立ち上がる。
「おねえさんどこにいくの?」
「わたしゃに出来る範囲の捜索じゃ」
わたしが聞くと、やさしく答えてくれる。
「では、ワタクシたちも」
「そうだね、ストーカーくんをみんなで探そう!」
「いや、お主達は心配せんで楽しんでおってよいぞ」
フラウムとリーンも手伝おうと立ち上がるけど、おねえさんがそんなことをいう。
「せっかくきたんじゃ、楽しまなくちゃ損じゃろう」
「で、でも」
「ここは大人に任せるのじゃ」
「そうだね、ここはおねえちゃんの威厳の魅せどころだね」
「……ふん」
シーニとカレシーニさんも立ち上がりおねえさんの隣に並ぶ。
「もし、わたしたちが戻ってこなかったら、わたしたちを置いてでもここのリゾート地を離れるんだよ」
シーニが子供にいうようにやさしくいう。
「まあ、そんなことないだろうがな」
カレシーニさんはそう一言いうとロビーを出て行った。
「ちょっと! 勝手にいくなよ!」
シーニはそれを追いかける。
「まったく、自由人じゃな」
おねえさんは溜息を付きながら後ろをついていく。
「気を付けてね!」
わたしが三人に向けていうとシーニが笑顔で答え、ロビーを出て行った。
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