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ひと夏の思い出編
112色 喜ぶ顔が見たくて
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シーニさん達が野和さんの捜索に向かった後、ワタクシ達は不安は残れど、それぞれリゾートを楽しむことにした。
「フウちゃんはこれからどうするの?」
それぞれどこに行くか話していると、ハヅキさんが聞いてくる。
「そうですわね。 折角、ほぼ貸し切り状態ですので、トレーニングも兼ねて、リゾート内をランニングでもしてみようと思っていますわ」
「へえ~相変わらずスパルタだね」
ハヅキさんは感嘆の声を挙げると、そこにメガネが会話に入ってきた。
「相変わらずのスパルタお嬢だね、その内、足が筋肉だけになりそうだね」
「その時は貴方のお尻とメガネを粉々に蹴り飛ばしてやりますわ」
イヤミメガネにそう一言だけ告げると、ホテルを後にしようと立ち上がる。 すると、空かさずイブキが横に立ち、ランニングに必要な小物を用意してくれる。
「お嬢様、ランニングウェア、髪留め、ポーチ、ドリンクホルダーとドリンク、必要な物はご用意出来ております」
膝を付きワタクシにセットを提示する。
「ありがとうございます。 ですが、また忘れておりますわね」
「いえ、しっかりと覚えております」
ワタクシが溜息混じりに返すと、イブキは釈明する。
「この後、色野様、天海様、村咲様とご一緒させて頂くことになっております」
「そうそう! イブキくんといろんなおはなしをするんだよ!」
「あら、そうなんですのね」
アカリさんがウキウキと目を輝かせながらいうのを見て、ワタクシは妹に向ける優しい言葉で返す。
「では、アカリさん、イブキを頼みましたわよ」
「うん! まかせて!」
「普通逆だろう……」
元気よく返事を返すアカリさんにメガネが溜息を付きながらいうのを背後に聞きながら、受け取った荷物を手にホテルの自室に向かい準備を済ませ、ホテルを後にした。
リゾート地内を数十分程走り続け、そろそろ半周辺りに差し掛かった頃、数百メートル程目先に身に覚えのある緑色のパーカーを着た髪が全体的にくるくると跳ねた人の後ろ姿を確認した。
(あら? あれは)
少し速度を上げて、その後ろ姿の人物に声を掛ける。
「何かお探しですか? 緑風さん」
「!?」
何かを探す様に周囲を見渡していた緑風さんはワタクシの声に少しビクリとカラダを反応させ振り返り、ワタクシを認識すると可愛らしい笑顔を返してくれた。
「あ、きのせさん、おつかれさまです」
「ええ、ありがとうございます」
ランニング中のワタクシに緑風さんは労いの言葉を掛けてくれて、ワタクシは一言お礼を返すと言葉を続ける。
「お一人なんですね、他の方とご一緒しなかったんですの?」
「あっと、えっと、うん、ちょっとひとりでおさんぽしたいって言って、みんなと別行動してるんだ」
緑風さんはあたふたと言葉を繋ぎ説明する。 その行動を見たワタクシはあることが頭を過ぎる。
「もしかして、『野和さんを探してる』んですの?」
「え?」
ワタクシの言葉に緑風さんは『なんでわかったの?』という驚いた表情を浮かべる。
「やっぱり、そうなんですのね」
「う、うん」
緑風さんは少し気まずそうに顔を反らす。
「別に悪い事をしてるではないので、そんなに申し訳なさそうになる必要はありませんわよ。 寧ろ、本来は人が行方不明になってるのに楽しめなんて難しいことですわ」
ワタクシは彼にフォローを入れる。
「それに、お父様に連絡を入れてあるので、直ぐに手を打ってくれるみたいですわ、緑風さんが問題を抱える心配はいりませんわ」
彼は少し考える様な表情を浮かべた後、こちらに眼を向けた。
「ありがとう、このことは他の専門の人が解決してくれるんだね。 でも、ぼくが、ぼくなんかでもいなくなったししょーの手掛かりをみつけたいと思って」
緑風さんは弱々しく言葉を繋げていく。
「だから、ぼくはみんなに楽しんでもらうためになにかできるをしたいんだ」
言葉は弱々しいけど、自分に出来る事があるならやりたいと強い意志の籠った眼をした彼を見たワタクシはふと昔の事が頭を過ぎる。
(……確か、あの時も)
みんなの為に自分に何かできる事をする。 まるで、自己犠牲にも近い彼の優しさ、だから、彼のお人好しさを知っているからこそ、その優しさに答えたいと思い彼に告げる。
「ワタクシも手伝いますわ」
「え?」
緑風さんは驚く。
「確かにこの後来る、プロの捜査官に任せた方が効率的ですが、現場にいるワタクシ達にしか分からないこともきっとありますわ」
「ありがとう! きのせさん!」
緑風さんはとても純粋な笑顔をワタクシに向ける。 その美しい笑顔に少し恍惚としてしまう。
「どうしたの? きのせさん」
「い、いえ」
固まるワタクシに緑風さんは首を傾げながら聞いてくるが、ワタクシはなんでもないと誤魔化す。
「そ、そういえば、周囲を見回していましたが、ナニか探していたんですの?」
緑風さんは素直に受け取り、少し考える仕草をしてナニか心当たりがあるといった表情を浮かべた。
「えーっとね、関係あるかわからないけど、みんなで別れて捜査する前、砂浜にみんながいた時だね、なんかししょーが気になることをいってたな」
「気になること?」
「うん、『ナニか聴こえない?』って」
「え?」
謎の言葉に頭上にハテナを浮かべ聞き返す。
「『ナニか聴こえない?』ですか?」
「うん、でも、ぼくがナニも聴こえないよって返したら、『じゃあ、気のせいかぁー』って、その後何事もないようにしてたね」
そのセリフを聞いた本人が頭上にハテナを浮かべながら答える。
「もしかしたら、関係あるかも知れませんが、立ち話になってしまっているので、休憩も兼ねて、お茶ができるところで続きを話ましょうか」
「うん、そうだね」
緑風さんと話ながら歩き、少し離れたお店を見つける。
(ここは……)
そのお店を見たワタクシは足を止める。 緑風さんもそのお店の看板を見て足を止めた。
「『リゾート地生産のコーヒー豆で仕立てた自慢の濃厚コーヒーゼリー』……」
緑風さんは眼を輝かせながら看板に食い付いた。
「ここだったんですのね」
看板に食い付く緑風さんを見ながらワタクシは呟く。
タブレットで見たお店を発見できたはいいものの、まさかこんな形でとは予想外だった。 しかし、それと同時にチャンスかもしれないとワタクシの頭に過ぎるとワタクシは意を決して告げた。
「食べていきますか?」
「え!? いいの!?」
緑風さんは振り返り聞いてくる。
「ええ、折角ですので、こちらで休んでいきましょうか」
「うん、そうだね!」
ワタクシの返事に緑風さんは満面の笑顔を浮かべ。 お店の入ろうとするが、何故か入り口の前で固まり、逆歩きで戻ってきた。
「? どうしたんですの?」
「あ……えっと……」
緑風さんはもう一度看板を見つめ、ナニか言いずらそうしていた。 どうしたのかとワタクシも看板を見るとあることに気が付いた。 それは、かなりのお値段だったのだ。
「……ごめん……ちがうお店にしようか……」
緑風さんは哀しそうにそういうと、看板から目を離し他のお店を探そうとする。
「気にしなくていいですわよ」
「え?」
お値段を気にする彼に告げる。
「今回のリゾートのプレオープンの料金は全て黄瀬財閥が持ってますので、どんなものでも食べ放題買い放題ですわ。 来る前にそうご説明しませんでしたか?」
「うん、してたね」
さすがに覚えていたようでしたので、何故躊躇うのかを聞いてみるとシンプルに『申し訳ない』という理由だった。 そんな彼を心配いらないと何とか説得してワタクシ達はお店に入店した。
「あはは……かっこわるいよね……いつものことだけど……」
席に着き、注文を終えると緑風さんは頬を掻きながら苦笑いを浮かべる。
「そんなことありませんわ。 まあ、皆さんの料金使用リストを確認しましたが、何故か緑風さんだけ一銭もご使用されてないみたいでしたので、その謎が解けて良かったですわ」
「ぼくが使わなければ、その分、みんなが使えると思って」
「お人好しが度を過ぎてますわね……緑風さんが優しいお方だということは十分理解しています。 ですが、優し過ぎても『人に嫌われる原因』となってしまうので気を付けてください」
「う……うん、そうだね」
少し説教染みたことを言ってしまい、緑風さんは少し気落ちしてしまう。
「すいません。 お説教みたいになってしまいましたわね。 今のは単なる例えですわ。 お気になさらず流してください」
ワタクシは慌てて弁解を試みる。
「こっちこそごめんね。 ぼくのためにいってくれたんだもんね。 ありがとう、きのせさん」
緑風さんは逆にワタクシにお礼を述べる。
「きのせさんはすごいね、いつもみんなのことを気にかけてくれてくれてるもんね」
「…………」
緑風さんは少し恥ずかしそうにはにかみながらいう。
「そういえば、今更ですが、こうやって緑風さんと二人きりでお話するのははじめてですわね」
「あれ? そうだっけ?」
ワタクシは何か話をしようと会話の切り口としていうと、緑風さんは首を少し傾げながらいう。
「ええ、いつもはなんだかんだ、アカリさんやハヅキさんが隣にいるのでちゃんと二人きりになったのははじめてですわ」
何故か二人の名前を出してしまったが、緑風さんは気にせづに何かを考えていた。
「……たしかに、いろのさんやはーちゃんもいてなかなか話すことはなかったかもしれないね。 でも、『いろのさんと同じクラスになる前』に話したことなかったっけ?」
「え?」
彼の言葉にワタクシは一瞬驚き固まる。
「……覚えて……いたのですか?」
「? うん」
緑風さんは驚くワタクシをフシギに感じながらも頷く。
「フウちゃんはこれからどうするの?」
それぞれどこに行くか話していると、ハヅキさんが聞いてくる。
「そうですわね。 折角、ほぼ貸し切り状態ですので、トレーニングも兼ねて、リゾート内をランニングでもしてみようと思っていますわ」
「へえ~相変わらずスパルタだね」
ハヅキさんは感嘆の声を挙げると、そこにメガネが会話に入ってきた。
「相変わらずのスパルタお嬢だね、その内、足が筋肉だけになりそうだね」
「その時は貴方のお尻とメガネを粉々に蹴り飛ばしてやりますわ」
イヤミメガネにそう一言だけ告げると、ホテルを後にしようと立ち上がる。 すると、空かさずイブキが横に立ち、ランニングに必要な小物を用意してくれる。
「お嬢様、ランニングウェア、髪留め、ポーチ、ドリンクホルダーとドリンク、必要な物はご用意出来ております」
膝を付きワタクシにセットを提示する。
「ありがとうございます。 ですが、また忘れておりますわね」
「いえ、しっかりと覚えております」
ワタクシが溜息混じりに返すと、イブキは釈明する。
「この後、色野様、天海様、村咲様とご一緒させて頂くことになっております」
「そうそう! イブキくんといろんなおはなしをするんだよ!」
「あら、そうなんですのね」
アカリさんがウキウキと目を輝かせながらいうのを見て、ワタクシは妹に向ける優しい言葉で返す。
「では、アカリさん、イブキを頼みましたわよ」
「うん! まかせて!」
「普通逆だろう……」
元気よく返事を返すアカリさんにメガネが溜息を付きながらいうのを背後に聞きながら、受け取った荷物を手にホテルの自室に向かい準備を済ませ、ホテルを後にした。
リゾート地内を数十分程走り続け、そろそろ半周辺りに差し掛かった頃、数百メートル程目先に身に覚えのある緑色のパーカーを着た髪が全体的にくるくると跳ねた人の後ろ姿を確認した。
(あら? あれは)
少し速度を上げて、その後ろ姿の人物に声を掛ける。
「何かお探しですか? 緑風さん」
「!?」
何かを探す様に周囲を見渡していた緑風さんはワタクシの声に少しビクリとカラダを反応させ振り返り、ワタクシを認識すると可愛らしい笑顔を返してくれた。
「あ、きのせさん、おつかれさまです」
「ええ、ありがとうございます」
ランニング中のワタクシに緑風さんは労いの言葉を掛けてくれて、ワタクシは一言お礼を返すと言葉を続ける。
「お一人なんですね、他の方とご一緒しなかったんですの?」
「あっと、えっと、うん、ちょっとひとりでおさんぽしたいって言って、みんなと別行動してるんだ」
緑風さんはあたふたと言葉を繋ぎ説明する。 その行動を見たワタクシはあることが頭を過ぎる。
「もしかして、『野和さんを探してる』んですの?」
「え?」
ワタクシの言葉に緑風さんは『なんでわかったの?』という驚いた表情を浮かべる。
「やっぱり、そうなんですのね」
「う、うん」
緑風さんは少し気まずそうに顔を反らす。
「別に悪い事をしてるではないので、そんなに申し訳なさそうになる必要はありませんわよ。 寧ろ、本来は人が行方不明になってるのに楽しめなんて難しいことですわ」
ワタクシは彼にフォローを入れる。
「それに、お父様に連絡を入れてあるので、直ぐに手を打ってくれるみたいですわ、緑風さんが問題を抱える心配はいりませんわ」
彼は少し考える様な表情を浮かべた後、こちらに眼を向けた。
「ありがとう、このことは他の専門の人が解決してくれるんだね。 でも、ぼくが、ぼくなんかでもいなくなったししょーの手掛かりをみつけたいと思って」
緑風さんは弱々しく言葉を繋げていく。
「だから、ぼくはみんなに楽しんでもらうためになにかできるをしたいんだ」
言葉は弱々しいけど、自分に出来る事があるならやりたいと強い意志の籠った眼をした彼を見たワタクシはふと昔の事が頭を過ぎる。
(……確か、あの時も)
みんなの為に自分に何かできる事をする。 まるで、自己犠牲にも近い彼の優しさ、だから、彼のお人好しさを知っているからこそ、その優しさに答えたいと思い彼に告げる。
「ワタクシも手伝いますわ」
「え?」
緑風さんは驚く。
「確かにこの後来る、プロの捜査官に任せた方が効率的ですが、現場にいるワタクシ達にしか分からないこともきっとありますわ」
「ありがとう! きのせさん!」
緑風さんはとても純粋な笑顔をワタクシに向ける。 その美しい笑顔に少し恍惚としてしまう。
「どうしたの? きのせさん」
「い、いえ」
固まるワタクシに緑風さんは首を傾げながら聞いてくるが、ワタクシはなんでもないと誤魔化す。
「そ、そういえば、周囲を見回していましたが、ナニか探していたんですの?」
緑風さんは素直に受け取り、少し考える仕草をしてナニか心当たりがあるといった表情を浮かべた。
「えーっとね、関係あるかわからないけど、みんなで別れて捜査する前、砂浜にみんながいた時だね、なんかししょーが気になることをいってたな」
「気になること?」
「うん、『ナニか聴こえない?』って」
「え?」
謎の言葉に頭上にハテナを浮かべ聞き返す。
「『ナニか聴こえない?』ですか?」
「うん、でも、ぼくがナニも聴こえないよって返したら、『じゃあ、気のせいかぁー』って、その後何事もないようにしてたね」
そのセリフを聞いた本人が頭上にハテナを浮かべながら答える。
「もしかしたら、関係あるかも知れませんが、立ち話になってしまっているので、休憩も兼ねて、お茶ができるところで続きを話ましょうか」
「うん、そうだね」
緑風さんと話ながら歩き、少し離れたお店を見つける。
(ここは……)
そのお店を見たワタクシは足を止める。 緑風さんもそのお店の看板を見て足を止めた。
「『リゾート地生産のコーヒー豆で仕立てた自慢の濃厚コーヒーゼリー』……」
緑風さんは眼を輝かせながら看板に食い付いた。
「ここだったんですのね」
看板に食い付く緑風さんを見ながらワタクシは呟く。
タブレットで見たお店を発見できたはいいものの、まさかこんな形でとは予想外だった。 しかし、それと同時にチャンスかもしれないとワタクシの頭に過ぎるとワタクシは意を決して告げた。
「食べていきますか?」
「え!? いいの!?」
緑風さんは振り返り聞いてくる。
「ええ、折角ですので、こちらで休んでいきましょうか」
「うん、そうだね!」
ワタクシの返事に緑風さんは満面の笑顔を浮かべ。 お店の入ろうとするが、何故か入り口の前で固まり、逆歩きで戻ってきた。
「? どうしたんですの?」
「あ……えっと……」
緑風さんはもう一度看板を見つめ、ナニか言いずらそうしていた。 どうしたのかとワタクシも看板を見るとあることに気が付いた。 それは、かなりのお値段だったのだ。
「……ごめん……ちがうお店にしようか……」
緑風さんは哀しそうにそういうと、看板から目を離し他のお店を探そうとする。
「気にしなくていいですわよ」
「え?」
お値段を気にする彼に告げる。
「今回のリゾートのプレオープンの料金は全て黄瀬財閥が持ってますので、どんなものでも食べ放題買い放題ですわ。 来る前にそうご説明しませんでしたか?」
「うん、してたね」
さすがに覚えていたようでしたので、何故躊躇うのかを聞いてみるとシンプルに『申し訳ない』という理由だった。 そんな彼を心配いらないと何とか説得してワタクシ達はお店に入店した。
「あはは……かっこわるいよね……いつものことだけど……」
席に着き、注文を終えると緑風さんは頬を掻きながら苦笑いを浮かべる。
「そんなことありませんわ。 まあ、皆さんの料金使用リストを確認しましたが、何故か緑風さんだけ一銭もご使用されてないみたいでしたので、その謎が解けて良かったですわ」
「ぼくが使わなければ、その分、みんなが使えると思って」
「お人好しが度を過ぎてますわね……緑風さんが優しいお方だということは十分理解しています。 ですが、優し過ぎても『人に嫌われる原因』となってしまうので気を付けてください」
「う……うん、そうだね」
少し説教染みたことを言ってしまい、緑風さんは少し気落ちしてしまう。
「すいません。 お説教みたいになってしまいましたわね。 今のは単なる例えですわ。 お気になさらず流してください」
ワタクシは慌てて弁解を試みる。
「こっちこそごめんね。 ぼくのためにいってくれたんだもんね。 ありがとう、きのせさん」
緑風さんは逆にワタクシにお礼を述べる。
「きのせさんはすごいね、いつもみんなのことを気にかけてくれてくれてるもんね」
「…………」
緑風さんは少し恥ずかしそうにはにかみながらいう。
「そういえば、今更ですが、こうやって緑風さんと二人きりでお話するのははじめてですわね」
「あれ? そうだっけ?」
ワタクシは何か話をしようと会話の切り口としていうと、緑風さんは首を少し傾げながらいう。
「ええ、いつもはなんだかんだ、アカリさんやハヅキさんが隣にいるのでちゃんと二人きりになったのははじめてですわ」
何故か二人の名前を出してしまったが、緑風さんは気にせづに何かを考えていた。
「……たしかに、いろのさんやはーちゃんもいてなかなか話すことはなかったかもしれないね。 でも、『いろのさんと同じクラスになる前』に話したことなかったっけ?」
「え?」
彼の言葉にワタクシは一瞬驚き固まる。
「……覚えて……いたのですか?」
「? うん」
緑風さんは驚くワタクシをフシギに感じながらも頷く。
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