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新たなる出会い
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複雑だねと話しながら、みたらし団子をお土産に買って家に戻り、早速服を着せる。
「か……かわいい!二人とも見て?」
冬弥と栞に見せると、雪翔がパパみたいと言われ、金と銀の服も欲しいと今度の買い物に連れてってもらうことにした。
まだヨチヨチと歩く翡翠を見ていると、歩くピンクのモップみたいでさらに可愛く、携帯で写真を撮って待受画面にし、二人には親バカだと言われてしまった。
そのせいか中々影に戻ってくれないので、無理やり中に入れて夕方に居酒屋に向かう。
「大通り沿いにあるんですねぇ」
と、着物に羽織。マフラーを巻いた冬弥がコートにマフラーで完全武装した栞に言う。
「あ!あれかな?看板出てるよ?」
『酒房・華』
「おしゃれ居酒屋とか言うやつかな?」
「そうですねぇ。酒房とあるので、種類が豊富なのかも知れません。楽しみですねぇ」
何も知らない二人に教えることも出来ないので悪いなと思ったが、みんなからの祝だから入るまでバレませんようにと戸を開ける。
パンパンパンと大量のクラッカーが開くと同時に鳴らされ、「結婚おめでとう!」とみんなに言われ驚いている。
海都が冬弥と栞の背中を押して主役はこっちと、上に『祝・結婚祝い』と書かれた下に座らせ、各テーブルには他の四社狐と何故か両家の祖父母まで来ていた。
「お爺ちゃん!お婆ちゃん!」
「おお、那智に呼ばれてな。那智の社からここまで来たんじゃ。儂等では場所がわからんからな」
「那智さんありがとう」
「こうでもしないと、あいつらはここで何もしないつもりだっただろう?」
「多分」
店内は明るく、カウンター席が10席に四人掛けの席が四つ。二人席が二つと多くて30人ほど入れる店だった。
「俺は混むのは嫌いだからカウンターに行くよ」
「でも……」
頭をポンポンとされ、那智がカウンターに行ってから、椅子をどけて両家の祖父母の間に入れてもらう。隣には秋彪や玲もいて、狐グループだなと思いながら、料理が運ばれみんなに飲み物が渡ったところで、『乾杯!』と宴会が始まる。
「お爺さん、冬弥がほら……あんな笑顔は久しぶりに見ますねぇ」
「いつも仏頂面しておるからの。栞さんともよく似合っておる」
「まぁ、飲みましょうや。これからも栞をよろしくお願いします」
「何を言うとる。前から娘同然だったわい」
「ごめんね?こっちに来るの久しぶりではしゃいでるのよ」
「大丈夫。昔から二人は知り合いだったの?」
「幼馴染なのよ。よく家でも栞と遊んでくれてね、二人で遅くまでお酒飲んで話してたわ」
「そうなんだ」
「着物はもう少し待ってね、お正月に来るって聞いたからそれには間に合うと思うの」
「ゆっくりでいいです。お客さんのもあるだろうし」
「雪翔、着物はねぇ、私も手伝ったのよ。久しぶりに作ると流石に疲れるわねぇ」
「そりゃ、私たちはお仕事でなれてますもの」
井戸端会議が始まったので、写真を秋彪達に見せる。
「ね?可愛いでしょ?」
「これはなんの生き物だ?ほんとに狐か?」
「秋彪さん見てよ、ここが顔。思いっきり狐じゃない!」
「そうだけど、兄貴、やっぱり種が違うからかな?」
「そうだろ?この2人も変化は得意と見える。幼稚園児の子にしか見えんからな。雪翔に似てるか?」
「僕?」
「似てる似てる。きっと合わせてるんだと思うぞ?」
「でも、しーちゃんたちより人っぽい顔なんだよね」
「それも特徴なのかもな。俺達の影でも、慣れるまで見分けつかなかった奴もいるし」
「そんなものなの?」
「そんなもんだ!翡翠だっけ?あまり甘やかすと影に入らなくなるぞ?」
「もうそんな感じだよ……」
「か……かわいい!二人とも見て?」
冬弥と栞に見せると、雪翔がパパみたいと言われ、金と銀の服も欲しいと今度の買い物に連れてってもらうことにした。
まだヨチヨチと歩く翡翠を見ていると、歩くピンクのモップみたいでさらに可愛く、携帯で写真を撮って待受画面にし、二人には親バカだと言われてしまった。
そのせいか中々影に戻ってくれないので、無理やり中に入れて夕方に居酒屋に向かう。
「大通り沿いにあるんですねぇ」
と、着物に羽織。マフラーを巻いた冬弥がコートにマフラーで完全武装した栞に言う。
「あ!あれかな?看板出てるよ?」
『酒房・華』
「おしゃれ居酒屋とか言うやつかな?」
「そうですねぇ。酒房とあるので、種類が豊富なのかも知れません。楽しみですねぇ」
何も知らない二人に教えることも出来ないので悪いなと思ったが、みんなからの祝だから入るまでバレませんようにと戸を開ける。
パンパンパンと大量のクラッカーが開くと同時に鳴らされ、「結婚おめでとう!」とみんなに言われ驚いている。
海都が冬弥と栞の背中を押して主役はこっちと、上に『祝・結婚祝い』と書かれた下に座らせ、各テーブルには他の四社狐と何故か両家の祖父母まで来ていた。
「お爺ちゃん!お婆ちゃん!」
「おお、那智に呼ばれてな。那智の社からここまで来たんじゃ。儂等では場所がわからんからな」
「那智さんありがとう」
「こうでもしないと、あいつらはここで何もしないつもりだっただろう?」
「多分」
店内は明るく、カウンター席が10席に四人掛けの席が四つ。二人席が二つと多くて30人ほど入れる店だった。
「俺は混むのは嫌いだからカウンターに行くよ」
「でも……」
頭をポンポンとされ、那智がカウンターに行ってから、椅子をどけて両家の祖父母の間に入れてもらう。隣には秋彪や玲もいて、狐グループだなと思いながら、料理が運ばれみんなに飲み物が渡ったところで、『乾杯!』と宴会が始まる。
「お爺さん、冬弥がほら……あんな笑顔は久しぶりに見ますねぇ」
「いつも仏頂面しておるからの。栞さんともよく似合っておる」
「まぁ、飲みましょうや。これからも栞をよろしくお願いします」
「何を言うとる。前から娘同然だったわい」
「ごめんね?こっちに来るの久しぶりではしゃいでるのよ」
「大丈夫。昔から二人は知り合いだったの?」
「幼馴染なのよ。よく家でも栞と遊んでくれてね、二人で遅くまでお酒飲んで話してたわ」
「そうなんだ」
「着物はもう少し待ってね、お正月に来るって聞いたからそれには間に合うと思うの」
「ゆっくりでいいです。お客さんのもあるだろうし」
「雪翔、着物はねぇ、私も手伝ったのよ。久しぶりに作ると流石に疲れるわねぇ」
「そりゃ、私たちはお仕事でなれてますもの」
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「僕?」
「似てる似てる。きっと合わせてるんだと思うぞ?」
「でも、しーちゃんたちより人っぽい顔なんだよね」
「それも特徴なのかもな。俺達の影でも、慣れるまで見分けつかなかった奴もいるし」
「そんなものなの?」
「そんなもんだ!翡翠だっけ?あまり甘やかすと影に入らなくなるぞ?」
「もうそんな感じだよ……」
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