下宿屋 東風荘 3

浅井 ことは

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七泊八日

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やっぱりだ。肉を出して雑だが軽くほぐす程度にまな板で切ってから、みんなに計量カップを見せ、ここに書いてあるのはこのカップでここまで。あとは足し算してねと教えて、二つの鍋に分けて肉を入れて炒め、野菜も入れてもらい、水を1400CC入れる。

「蓋をする前に灰汁が出るから取って……人参が柔くなってきたらこのルーを割って入れるんだよ?甘口と中辛を半分ずつでいいんだけど、今日は鍋二つ分だから……」と二箱使い、後は弱火で焦げないように煮るだけと竈の火を小さくしてもらう。

「さすが坊ちゃん。このカップの使い方とか分からずみんなで話し合ってたところなんです」

「だと思ったんだ。他に栞さんが持ってきたの見せてくれる?」

「こちらに。若奥様が色々と分けてしまっておりましたが……」

「しっかり百均の籠に纏めてあるところが凄いよ……」

「ひゃっきん?」

「何でもない。お婆ちゃんも手伝いに来るの?」

「最近は幸様が多いですが、たまに大奥様も見えます」

「二人呼んできてくれない?」

みんなが揃ったところで、下ろしてもらった箱の中からシチューやルーを出し、裏に書いてある水の測り方を教え、今日したカレーは二種類混ぜることで美味しくなるから普段は鍋一つに一箱でいいと言う。

「それでね、冷蔵庫見た時にあちらの物が沢山あったんだけど、カレーにチーズ入れても美味しいんだ。盛り付けの時にかけるんだけど……ウインナーとかも乗せてもいいし、カレーは食べ方が沢山あるんだよ。それとこれなんだけど……」とカップラーメンを見せる。

「ある意味これ晩御飯じゃないから……たまに食べるけど、お昼ご飯の代わりとか……」

「雪翔、それはおやつなのかい?」

「おなかすいた時に食べるんだ。僕達はお昼ご飯の代わりにしたり、晩の代わりにしたりもするけど、これは中にお湯入れるだけなんだ。だから調味料じゃないからね?」

「てっきり若奥様が同じ棚に入れてたので調味料かと……」

ちょっと待ってと籠に並べ替えて入れ、カップラーメンや袋ラーメンは別で閉まってもらう。

「この中華だしとか、ほんだしとかはスープや味噌汁に使ったり、炒め物とかにも使えるんだけど、そのフライパンなら、この小さめの匙に三回入れて味見するほうがいいと思う……何人分作るのかわからないけど」

その後は使ってみたいとみんなが言い、台所を借りてピーマンを細切りに。ベーコンも食べやすく切っていき、しめじがあったのでしめじを貰う。

「鍋に全部入れて……周太郎さん混ぜて混ぜて……」

「は、はい……」

「軽く火が通ってきたら、この鶏がらスープを匙に一杯。こうふりかけて……全体に回るようにまぜるの……で、塩をひとつまみぱらりと入れて出来上がり」

「周太郎さん、とりあえずお皿にドバっと入れちゃって」

「はい」

「玉ねぎの残りをスライスしてくれる?」

女中がスライスした玉ねぎを持ってきて、20センチ鍋にいっぱいのお湯を沸かして玉ねぎを入れ、他にも好きな野菜を入れてもいいと言ってから、コンソメスープ細粒と固形を出す。

「これ、固まってるかそうじゃないかだから。細粒の方はピラフ……海鮮と一緒に炒めたご飯に使ったら美味しいよ。今日はこっちの固形スープ。味は同じだから……これをこの鍋に二つ入れて混ぜて、味が薄かったらもうひとつ入れて、軽く塩コショウ……これ黒胡椒だから軽めにね?で、出来上がり!」
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