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四社巡り
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「ご飯だけど……何してるの?」
「あ、ご飯だよね。片付けるね」
「ご飯は今日はシチューなの。それより……」
「玲さんが線引いてみたら面白いの見れるからって教えてくれたんだ」
晩御飯を食べてから、地図を広げて帰ってきた冬弥にも見せる。
「僕の首のアザと同じだね」
「雪翔、こう行くって言ってましたよねぇ」
「でも、こっちが近道って秋彪さんに教えて貰って、そしたら那智さんの神社が近いなってこっちに行ったんだ、それで最後に冬の神社に行って帰ってきたの」
「また綺麗な五芒星になりましたねぇ……栞さん、割り箸と、壊れていいもの何かあります?」
「壊れていいもの?小さくてもいいですか?」
「ええ」
割り箸と、商店街のくじ引きで当たった木の人形を前に置かれ、「目の前でお星様書いてください」と言われる。
「書きながら心の中で割り箸割れろと念じながら、その星が割り箸に向かって飛んでいくイメージで飛ばしてください」
未使用の割り箸は硬いのにと思いながらも言われたようにすると、横に真っ二つに割れた。
その後の木の人形も割れ、次は元に戻せと言われるので、元の形を思い出してすると綺麗に元通りになった。
「やはり書いてあるとおりですねぇ」
「何?僕、超能力者みたい!」
「これ、読みました?昴さんの置いていった本です」
「一部読めなくて……」
「それでですか。ここに書いてあるのは、場所は何処でもよく、星を書くイメージさえ持っていれば良いようです。長く唱えれば唱えるほど力が増すと書いてありますが、割り箸や人形ならば唱えなくとも念を送る感じでできそうですねぇ」
「それ、テレビでやってたやつみたいなの?」
「全く同じですよ?九字を切るというのは、海の海女の方が多いようですねぇ。それでもやはり五芒星はついてきます。私が見る限り、雪翔のその首の五芒星……それ自体がもう心臓のような役割を果たしています」
「心臓って、ここをなにかされたら死んじゃうの?」
「いえ、術が使えなくなる程度かと。例えば、私には明日の天気が分かりますが、普通はテレビの予報や新聞など見て判断するでしょう?では昔の人はなぜ天気がわかったのか、厄災がわかったのか……」
「映画で見たけど、陰陽師が星詠して占ったから?」
「まぁ、一部の大名やらが、なにかにつけお祓いや占いに陰陽師を囲ってましたし、陰陽寮というのもあったそうですよ?」
「学校みたいなもの?」
「はい。これに書いてあるだけなので、信じればですが。それとは別の巻物がありましたよね?」
「あれ、言葉がむずかったから読めないよ……」
「言い回しが古すぎでしたから仕方ありません」
「読めたの?」
「勿論」
「あ、ご飯だよね。片付けるね」
「ご飯は今日はシチューなの。それより……」
「玲さんが線引いてみたら面白いの見れるからって教えてくれたんだ」
晩御飯を食べてから、地図を広げて帰ってきた冬弥にも見せる。
「僕の首のアザと同じだね」
「雪翔、こう行くって言ってましたよねぇ」
「でも、こっちが近道って秋彪さんに教えて貰って、そしたら那智さんの神社が近いなってこっちに行ったんだ、それで最後に冬の神社に行って帰ってきたの」
「また綺麗な五芒星になりましたねぇ……栞さん、割り箸と、壊れていいもの何かあります?」
「壊れていいもの?小さくてもいいですか?」
「ええ」
割り箸と、商店街のくじ引きで当たった木の人形を前に置かれ、「目の前でお星様書いてください」と言われる。
「書きながら心の中で割り箸割れろと念じながら、その星が割り箸に向かって飛んでいくイメージで飛ばしてください」
未使用の割り箸は硬いのにと思いながらも言われたようにすると、横に真っ二つに割れた。
その後の木の人形も割れ、次は元に戻せと言われるので、元の形を思い出してすると綺麗に元通りになった。
「やはり書いてあるとおりですねぇ」
「何?僕、超能力者みたい!」
「これ、読みました?昴さんの置いていった本です」
「一部読めなくて……」
「それでですか。ここに書いてあるのは、場所は何処でもよく、星を書くイメージさえ持っていれば良いようです。長く唱えれば唱えるほど力が増すと書いてありますが、割り箸や人形ならば唱えなくとも念を送る感じでできそうですねぇ」
「それ、テレビでやってたやつみたいなの?」
「全く同じですよ?九字を切るというのは、海の海女の方が多いようですねぇ。それでもやはり五芒星はついてきます。私が見る限り、雪翔のその首の五芒星……それ自体がもう心臓のような役割を果たしています」
「心臓って、ここをなにかされたら死んじゃうの?」
「いえ、術が使えなくなる程度かと。例えば、私には明日の天気が分かりますが、普通はテレビの予報や新聞など見て判断するでしょう?では昔の人はなぜ天気がわかったのか、厄災がわかったのか……」
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「まぁ、一部の大名やらが、なにかにつけお祓いや占いに陰陽師を囲ってましたし、陰陽寮というのもあったそうですよ?」
「学校みたいなもの?」
「はい。これに書いてあるだけなので、信じればですが。それとは別の巻物がありましたよね?」
「あれ、言葉がむずかったから読めないよ……」
「言い回しが古すぎでしたから仕方ありません」
「読めたの?」
「勿論」
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