下宿屋 東風荘 6

浅井 ことは

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調べ物とペンダント

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冬弥と買い物を済ませて家に戻ってから、いつも冬弥が使っていた部屋にベビー用品を置き、そこで侑弥を遊ばせると言うことになって、ベッドや玩具など運び込み、なんとか片付いたので夜はどうするのかと聞くと、ベッドが三つ送られて来たという。

「お爺ちゃん達だ!」

「そうなんですよ。ゆりかごのついたベッドは下宿においてあって、上の寝室に一つ。もう子供部屋ができてますから、そこに置いてあります。で、最後の一つがこれです」

「一緒に寝ないの?」

「その習慣はないですねぇ。三ヶ月くらいまででしょうか。その後はミルクは夜はないので、親狐が面倒見るんです」

「お昼は遊べる?」

「もちろん。でも、勉強サボったらダメですよ?」

「うん」

「それとですねぇ、私今から役場と下宿に行きますけど。術掛けに……」

「大丈夫。檪にも家のこと教えておくし」

「紫狐は置いていきますけど、何かあったらすぐに狐の国でもどこでも逃げてください。探しますから」

「わかった」

「雪翔、強くなりましたね」

「そうかな?」

「そうですよ。前まで一人で考えて行動するなんてなかったでしょう?それに、今回は運が良かったとはいえ、社を頼ったのは賢明な判断です」

「お社に行ったら……天狐の冬弥さんの名前出したら助けてもらえるかもって思って。でも、蘭さんには、みんなが協力的じゃないとも聞かされたんだ。僕ね、狐の国に行けば、お爺ちゃんの家も大きいし、知ってる人いると思ったし、役場を見つけられたら、南のお爺ちゃんや、夏樹さんに京弥さんも頼れるって思ったの……」

「それでいいんです。賢い選択ですよ」

撫で撫で撫で撫で……

「あ、あのね、これ侑弥の前でしたらダメだと思うんだけど」

「いない時にします。今いないでしょう?それに、雪翔が遠慮することは何も無いんですよ?もっと甘えてください」

「でも……」

「ほら!」

むにーっとほっぺたを延ばされながら、笑っててくださいと言われる。

「さて、することは終わってますし、下宿で食べます?」

「うん」

冬弥と下宿に行き、空芯菜やサラダ菜等を裏の畑から引いて厨房に持っていき、丁寧に洗う。

「これ、何作るの?」

「今日人数少ないんです。昔の下宿の子しかいないので、簡単に済ましてしまおうかと思ってまして」

「この葉っぱは?」

「これはですねぇ、空芯菜と言って茎が空洞なんです。お鍋でも行けるんですよ」

「じゃあお鍋?」

「豚肉とニンニクで炒めようかなと。あとはサラダと、タラがあるのできのこのホイル蒸しなんてどうです?」

「なんか、前の下宿屋みたい!」

「でしょう?」

「だったら僕野菜切るね」

野菜などを切り、久しぶりにツナ缶でサラダも作って大きいボウルに盛り付け、炒め物は平皿に、玉子焼きやホイル蒸しなども大皿に置き、前の下宿のように机に並べていく。

「あれ?雪翔もういいのか?」

海都に言われ、そう言えば病気ってされてたんだと「もう元気だよ」と苦笑いをする。
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