下宿屋 東風荘 6

浅井 ことは

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調べ物とペンダント

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食後はまたみんなで巻物を凝視し、早く開けろと言われるので、紐に手を伸ばす。

スルッ__

コロコロコロ____

「解けた……」

「生き物みたいに転がってる……白紙?」

「え?ちゃんと書いてあるよ?」

「見えておるものは?」

祖父に聞かれ手を挙げたのは自分と冬弥と那智。

「儂はなんとなくしか見えん。何故じゃと言いたいが、見えるものが居るだけでも良かろうな」

「私も見えてるんですけど、漢字ばかりですねぇ。それも旧漢字でしょうか?」

「僕、これを読めばいいの?」

「そうじゃが……」

「雪翔分かるんですか?」

「うん。頭の中に流れてくるっていうか、巻物が光ってるように見えてる」

「俺には普通の巻物にしか見えんぞ?」

「もしかして、雪翔を挟んで立ってるから見えてるのかな?」

二人が離れて巻物を見ると全く見えなくなったと言い、代りに祖父や祖母たちが交代で横に来る。

冬弥達が戻ったところで、くるくると巻物を巻いて紐で縛り、書いてあった通りに影の中に持って行ってもらう。

「雪翔?」

「あ、あの巻物あれで全部だったみたい。最後に自分の中で保管しろって書いてあったから影の中に入れちゃった」

「なにか変わったところはありませんか?」

「何にもないよ?ちょっと首がチクチクするけど」

見せてみろと那智に言われて首の後ろを見せると、星のマークの一箇所が今まで薄かったのに赤い色の線を描いた様に赤くなっているという。

「五つの本。五つの線。五芒星……ですか」

「何?掻いてもいい?」

「痒いのか?」

「ムズムズするの」

ポリポリと軽くかいてから、みんながじっと見てくるので、あまり見ないでよと笑うが、祖父がすぐに三郎に指示して昴に報告に行かせ、とにかく座りなさいと言われてソファに渋々座る。

「意味わかんないんだけど」

「俺達もわからん。その巻物にはなんて書いてあったんだ?他の巻物のことは?」

「幾つか書いてあったけど、これ一巻て書いてあった」

「一巻?」

「うん。残りを集めると一つの文になるって」

「この一つは城の宝物庫を昴が漁ってきよってな、幾つかある巻物のうちこれだけが開けなかったのじゃ。当たりでよかったわい。で、もう一つが冬弥が持っておるのじゃろ?」

「そう言われてもですねぇ、心当たりがないんですよ……量もかなりあるので、箱から出したりしまったり、一人では無理です」

「どこに置いてある?」

「寝室の真上に隠し部屋を作ってありまして、入る方法は一つです」

「ん?梯子かの?」

「そんな分けないでしょう?術で姿を消して飛ぶんですよ」

「中はそんなに広いのか?」

「那智の身長でも立てる部分はあると思いますよ?屋根の形に合わせましたし、これは家を建てた大工も換気のためと思ってましたからねぇ」

「僕も行きたいよ……」

「雪翔と航平は危ないからここにいろ。なんだかんだと雪翔はやんちゃなんだから……」とブツブツ那智にお説教され、もしかしてと思う巻物を見ていく係となり、航平は背も高いので受け取る係となった。
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