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和室に布団が敷かれ、冬弥が横になりながら掻い摘んで話をし、秋彪を祖父の屋敷に送り、医師に見せることにしたと言ってから、眠ってしまったので、今度は「雪翔は平気なのか?」とあちこち触られ、周太郎やみんなが守ってくれたと言ってソファに座る。
撫で撫で撫で撫で撫で撫で撫で……
「お爺ちゃんも、お婆ちゃんもなんで撫でるの?」
「雪翔の力があったから秋彪が戻ったんじゃ。褒めて何が悪い?」
「でも、僕……札のおかげだけとは思えないんだ。あの時冬弥さんが、九堂って男を弱らせてくれたからかもしれないし」
「そうであったとしても、雪翔はよく頑張った。で、那智は何をしておったんじゃ?」
「那智さんは秋彪さんを玲さんと助けたんだよ。二人ともかっこよかったんだから」
話していると、航平が走って入ってきて、いきなり那智に飛びつき、ギュッと抱きついて「心配させるなよ」と少し涙声になっていた。
「大丈夫だ。見てたのか?」
「見てた……部屋でしかできなかったから戻ってきたの見てこっちに来て……スーツ汚れてるじゃんか……」
ガシガシッと航平の頭を撫でた那智が一言「お前も頑張ったな」と航平に声をかけ、涙を拭いた航平は一つうなづいてから、「あの男は西に逃げた」とだけ言った。
「みなさん暖かいお茶をいれたのでどうぞ」
栞がお茶を持ってきてくれたので、それを受け取りゆっくりと飲む。
「で、巻物は?」
「影の中だよ」
「みんながいる内に読み解いたらどうだ?」
「うん、四郎さん手伝って」
四郎と二人でダイニングのテーブルに行き、紙と鉛筆を出してまた解読していく。
「頭に流れてくるのと内容は同じなんだけど、あと一つはどこにあるんだろう。どちらにしてもあの九堂って人からも一つ奪わないといけないんでしょ?」
「それは冬弥が起きてからにしよう。で、暗号は?」
「三つじゃわからないよ」と言って解読を再開し、何度も見直してからまた札作りをする。
「雪翔よ。儂は先に帰って坊主のことを見てくるが、婆さんは置いていくで何かあったらちゃんと言うんじゃよ?」
「お爺ちゃん帰っちゃうの?」
「そう言うな。京弥もおるが、ちと心配での。周太郎と四郎と婆さんは置いていく。夏樹と三郎は帰るが、何かあったらいつでも影を送ってこればいい」
「うん。お爺ちゃん気をつけてね?」
「儂は大丈夫じゃ。弟のことも頼むぞ?」
「うん」
祖父たちが帰り、玲が秋彪の社の祭りの代わりをすると出ていったので、残ったみんなで簡単にご飯を済ませ、今後の話をしようと冬弥が起きるのを待つ。
「ちょっとお風呂入ってきます」
起きた冬弥がお風呂に入ってさっぱりしたところで、航平がその間にやっていた術で日本に男がいないことが分かり、仕方なく明日にでも洞窟に行ってみようということになった。
「秋彪さん大丈夫かな?」
「あちらで回復すると思うんですけど。何かあったら胡蝶さん呼ぶと思いますよ?」
「うん……」
「それより心配なのが玲ですね。無茶しないといいんですけど」
「一応、影に見に行かせてはいるが、かなり怒ってたからな」
「不器用ですねぇ。彼も」
「玲さんが?」
「ええ。昔の仕事の影響と思いますが、裏の仕事してた時期に、感情を殺すことを覚えたのでしょう。最近よく笑いますが、今回は殺気立ってましたからよく我慢したと思いますよ?本当は狐の国に行きたい筈なのに、気が似てるからと秋彪の社の祭りを見ているじゃないですか。気になるでしょうに」
「終わったら行かせてやればいいだろ?」
「玲には洞窟に来てもらいますよ?戦力ですから」
「冬弥さん酷いよ」
「大丈夫。そのあとちゃんと行かせますから。それより、母上。秋彪と玲の社に影を置きたいので貸してもらえます?」
「いいわよ。送っておくわ」
「栞さんは侑弥とお留守番しててください。下宿もありますから。三郎、付いててあげてください」
「分かりました」
「さて、残りで洞窟に行きますが、航平も来てください。翡翠が喜ぶので」
「何でひーちゃん?」
「翡翠はかなり匂いや気配に敏感ですからねぇ。ご機嫌損ねたくないんです。それに、航平の術でいくつかしてもらいたいこともありますから」
「俺のは時間もかかるし、何をすればいいんですか?」
「洞窟まで行ったら、その近くに入口があるんですよね?特定してほしいんです」
「やってみますけど……」
「じゃ、皆さん準備はしておいてくださいね」
撫で撫で撫で撫で撫で撫で撫で……
「お爺ちゃんも、お婆ちゃんもなんで撫でるの?」
「雪翔の力があったから秋彪が戻ったんじゃ。褒めて何が悪い?」
「でも、僕……札のおかげだけとは思えないんだ。あの時冬弥さんが、九堂って男を弱らせてくれたからかもしれないし」
「そうであったとしても、雪翔はよく頑張った。で、那智は何をしておったんじゃ?」
「那智さんは秋彪さんを玲さんと助けたんだよ。二人ともかっこよかったんだから」
話していると、航平が走って入ってきて、いきなり那智に飛びつき、ギュッと抱きついて「心配させるなよ」と少し涙声になっていた。
「大丈夫だ。見てたのか?」
「見てた……部屋でしかできなかったから戻ってきたの見てこっちに来て……スーツ汚れてるじゃんか……」
ガシガシッと航平の頭を撫でた那智が一言「お前も頑張ったな」と航平に声をかけ、涙を拭いた航平は一つうなづいてから、「あの男は西に逃げた」とだけ言った。
「みなさん暖かいお茶をいれたのでどうぞ」
栞がお茶を持ってきてくれたので、それを受け取りゆっくりと飲む。
「で、巻物は?」
「影の中だよ」
「みんながいる内に読み解いたらどうだ?」
「うん、四郎さん手伝って」
四郎と二人でダイニングのテーブルに行き、紙と鉛筆を出してまた解読していく。
「頭に流れてくるのと内容は同じなんだけど、あと一つはどこにあるんだろう。どちらにしてもあの九堂って人からも一つ奪わないといけないんでしょ?」
「それは冬弥が起きてからにしよう。で、暗号は?」
「三つじゃわからないよ」と言って解読を再開し、何度も見直してからまた札作りをする。
「雪翔よ。儂は先に帰って坊主のことを見てくるが、婆さんは置いていくで何かあったらちゃんと言うんじゃよ?」
「お爺ちゃん帰っちゃうの?」
「そう言うな。京弥もおるが、ちと心配での。周太郎と四郎と婆さんは置いていく。夏樹と三郎は帰るが、何かあったらいつでも影を送ってこればいい」
「うん。お爺ちゃん気をつけてね?」
「儂は大丈夫じゃ。弟のことも頼むぞ?」
「うん」
祖父たちが帰り、玲が秋彪の社の祭りの代わりをすると出ていったので、残ったみんなで簡単にご飯を済ませ、今後の話をしようと冬弥が起きるのを待つ。
「ちょっとお風呂入ってきます」
起きた冬弥がお風呂に入ってさっぱりしたところで、航平がその間にやっていた術で日本に男がいないことが分かり、仕方なく明日にでも洞窟に行ってみようということになった。
「秋彪さん大丈夫かな?」
「あちらで回復すると思うんですけど。何かあったら胡蝶さん呼ぶと思いますよ?」
「うん……」
「それより心配なのが玲ですね。無茶しないといいんですけど」
「一応、影に見に行かせてはいるが、かなり怒ってたからな」
「不器用ですねぇ。彼も」
「玲さんが?」
「ええ。昔の仕事の影響と思いますが、裏の仕事してた時期に、感情を殺すことを覚えたのでしょう。最近よく笑いますが、今回は殺気立ってましたからよく我慢したと思いますよ?本当は狐の国に行きたい筈なのに、気が似てるからと秋彪の社の祭りを見ているじゃないですか。気になるでしょうに」
「終わったら行かせてやればいいだろ?」
「玲には洞窟に来てもらいますよ?戦力ですから」
「冬弥さん酷いよ」
「大丈夫。そのあとちゃんと行かせますから。それより、母上。秋彪と玲の社に影を置きたいので貸してもらえます?」
「いいわよ。送っておくわ」
「栞さんは侑弥とお留守番しててください。下宿もありますから。三郎、付いててあげてください」
「分かりました」
「さて、残りで洞窟に行きますが、航平も来てください。翡翠が喜ぶので」
「何でひーちゃん?」
「翡翠はかなり匂いや気配に敏感ですからねぇ。ご機嫌損ねたくないんです。それに、航平の術でいくつかしてもらいたいこともありますから」
「俺のは時間もかかるし、何をすればいいんですか?」
「洞窟まで行ったら、その近くに入口があるんですよね?特定してほしいんです」
「やってみますけど……」
「じゃ、皆さん準備はしておいてくださいね」
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