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異界
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洞窟の近くと地図上で出ていた場所に、四郎・周太郎・冬弥・那智・玲・雪翔・航平で来たのはいいが、だだっ広い野原のど真ん中。
温泉街からは離れており、観光地でも住宅地でもない場所から、航平が指に紐を通してその先の水晶を頼りに入口を探すこと一時間。
ようやく見つけた小さな穴からは入ることが出来ず、空洞になっているであろうところを航平が探し続けやっと見つけた入口は、熊でも住んでいるのではないかと言う、鬱蒼と茂った森の草木の奥の穴。
「航平、お疲れ様。どうします?ここにいます?」
「いえ、行きます」
かなり息は上がっていたが、みんなで並んで入り、突き当りまでは狐火で照らしながら進む。
「なんか寒いね」
「外とかなりの温度差があるな」
膝掛けを持ってきてよかったと、しっかりと掛けてから、周太郎に押してもらって進むと、突き当りで翡翠が出てきて「だめなの!」と珍しく強く言われる。
「ひーちゃん?」
「だめ、雪とこーへーはだめなの!」
「わかるように言って?」
「むむーぅ!」
「翡翠、この先には人間はダメだということですか?」
「そ、とやさん分かってるの。ひーたんも、金たちもメッなの」
「そう言われましてもねぇ。もし巻物があれば雪翔しか読めませんし」
「箱に持ってくるの。ゆき読める……」
「えーと、箱に入れて持ってくるんですね?」
「そ!」
「どーしてもダメですか?」
「ひ、ひーたん知らにゃいもん」
ぷいっと横を向いて何故か車椅子の背もたれと背中のあいだに無理やり入ってくるので相当嫌なのだろう。
「檪……」
「なんだ?」
「ひーちゃんの言ってることがわからないんだけど」
「その先は……多分、この人間の世界とも、狐の世界とも違う場所。既に空気が違う。この先は天狐以外は無理だと思うが……」といいながら、じっと那智を見ている。
「俺か?」
「そなたは冬弥殿とともに行ける。似ておるからな、気が。ただし気を抜けば飲み込まれる。俺も行けるがほかのものは無理だ」
「僕も?」
「護法童子の白が雪を包み込み飛んで入るというのならば入ることは出来るが……かなり無茶な話だ」
「僕、行くよ」
「雪翔……」
「心配しないで航平ちゃん。僕が本か巻物かわからないけど取って来るだけだから。まともに触れて分かるのって僕だけでしょ?」
「分かりました。みなさんは待っていてください。那智も絶対に安全とは言えません。残ってもいいですよ?」
「馬鹿か!俺も行く」
「那智さん!」
「航平、お前は待ってる間に翡翠の面倒でも見てろ」
「はぁ?」
「ちょっと待ってくれ。もしかして異界か?」
「多分な……」
「そう濁すなって。俺達が入れずに、翡翠が嫌がるならそうなんだろ?帰ってこれるのか?」
「この戸を開いたら、閉まるまでに帰ってこれたらいい」
「だと思った。俺たちの妖力で遅らせることは出来るか?風の一族も妖力はあるだろ?」
「みなさんよりかなり少ないですが……」
温泉街からは離れており、観光地でも住宅地でもない場所から、航平が指に紐を通してその先の水晶を頼りに入口を探すこと一時間。
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ぷいっと横を向いて何故か車椅子の背もたれと背中のあいだに無理やり入ってくるので相当嫌なのだろう。
「檪……」
「なんだ?」
「ひーちゃんの言ってることがわからないんだけど」
「その先は……多分、この人間の世界とも、狐の世界とも違う場所。既に空気が違う。この先は天狐以外は無理だと思うが……」といいながら、じっと那智を見ている。
「俺か?」
「そなたは冬弥殿とともに行ける。似ておるからな、気が。ただし気を抜けば飲み込まれる。俺も行けるがほかのものは無理だ」
「僕も?」
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「僕、行くよ」
「雪翔……」
「心配しないで航平ちゃん。僕が本か巻物かわからないけど取って来るだけだから。まともに触れて分かるのって僕だけでしょ?」
「分かりました。みなさんは待っていてください。那智も絶対に安全とは言えません。残ってもいいですよ?」
「馬鹿か!俺も行く」
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「多分な……」
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「みなさんよりかなり少ないですが……」
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