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南中心街から秋へ
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「いちごのお菓子持っていけばいいだろ?」
「そのつもり。その時にしつけし直さなきゃ」
「さて、帰りますかねぇ。あまり長く居ても栞さん怒りそうですし」
「やっぱり僕謝ったほうがいいのかな?」
「雪翔、お前自分から重次まで連れ出して出てったんだろう?やりたいことあるならちゃんとやり切ってこい。謝るのはそのあとでいい」
「そんなものなの?」
「許可なんていちいち待ってられなかったんだろ?好きにしてこい」
「うん、分かった。もう少し重次さん借りるね」
「好きなだけこき使え」
冬弥と那智が味方についていてくれるだけで勇気が出るが、会いたい航平が学校に朝から行っているというので夜にしか会えない。
「航平ちゃん今夜来る?」
「凛に伝言頼んでおいたから来るはずだ。テストとやらの事だろ?」
「うん、航平ちゃん勉強できるし。隆弘さんバイト行っちゃったし。海都君は結果待ちとか言ってたけど、バイトでしょ?だから頼める人いなくて」
「まあ、程々にしておけよ?なんでも詰め込みすぎはダメだ。もっと遊べ」
「那智がそれ言います?」
「お前は学生の時遊んでばっかりだっただろ?」
「そんなことないですよ?ちょっとサボりはしましたし、昼寝もしてましたけど結果は残してますからねぇ」
「雪翔、こんな大人になるなよ?」
そんな話をして笑っていたらすぐに家に着いてしまい、玄関から入ってすぐ手を洗い侑弥のところに逃げる。
「侑弥、お兄ちゃんだよ?わかる?」
「んぶぅー」
「目は見えてるんだよね?」
「ええ、おもちゃを目で追ってますから」
「僕の事忘れてないよね?」
「大丈夫ですよ?クマのぬいぐるみで毎日遊んでるくらいですし、雪翔の匂いが付いてますから忘れません」
「あ、笑った!可愛いなぁ」
「ひーたんも!」
すっかり忘れていた翡翠がいきなり自分もと言ってきたので、すぐにいちごの服を見せて、栞にも直せるかどうか聞く。
「少しだけ裾直してあげる。今、いちご型の小さいクッション作ってるから少し待ってね」
「全部いちご……」
「紫狐はぶどうがいいですー!」
「しーちゃんまで!」
みんなに毛布をと色違いで買ってきたので、影の中で使ってくれと紫狐に渡し、他のおやつは明日の帰りに買って隠そうと小さな箱を用意してもらう。
夕方に航平が来てからは部屋にこもり、勉強を教えてもらい、夕食は遅くとってからお風呂に入って、もうひと頑張りしたいところで、航平にも十分だとテキストを取り上げられる。
「だって心配なんだもん!」
「俺が保証する!落ち着いてやれば一番だ!それに、新しい本の解読だってしないといけないんだろ?寝る暇がなくなるじゃないか。このくらいの心配はさせろよな」
「じゃあ、手伝って」
「重次さん読んでこようか?」
「リビングまで行くよ。もうみんなに手伝わしちゃえば早いよね」
二人でリビングに行き、解読を手伝ってもらいながらお茶を飲んでいると、前までなかった地図が一箇所小さく載っていた。
文章の間に隠されるようにして書かれていて、日本地図とはまた違う形でどの県にも当てはまらない。
「これが地図の一部なら、他の本にもあったのかな?」
「雪翔、解読は私たちがします。雪翔はもう一度本の中に地図のようなものがないか探してください」
「そのつもり。その時にしつけし直さなきゃ」
「さて、帰りますかねぇ。あまり長く居ても栞さん怒りそうですし」
「やっぱり僕謝ったほうがいいのかな?」
「雪翔、お前自分から重次まで連れ出して出てったんだろう?やりたいことあるならちゃんとやり切ってこい。謝るのはそのあとでいい」
「そんなものなの?」
「許可なんていちいち待ってられなかったんだろ?好きにしてこい」
「うん、分かった。もう少し重次さん借りるね」
「好きなだけこき使え」
冬弥と那智が味方についていてくれるだけで勇気が出るが、会いたい航平が学校に朝から行っているというので夜にしか会えない。
「航平ちゃん今夜来る?」
「凛に伝言頼んでおいたから来るはずだ。テストとやらの事だろ?」
「うん、航平ちゃん勉強できるし。隆弘さんバイト行っちゃったし。海都君は結果待ちとか言ってたけど、バイトでしょ?だから頼める人いなくて」
「まあ、程々にしておけよ?なんでも詰め込みすぎはダメだ。もっと遊べ」
「那智がそれ言います?」
「お前は学生の時遊んでばっかりだっただろ?」
「そんなことないですよ?ちょっとサボりはしましたし、昼寝もしてましたけど結果は残してますからねぇ」
「雪翔、こんな大人になるなよ?」
そんな話をして笑っていたらすぐに家に着いてしまい、玄関から入ってすぐ手を洗い侑弥のところに逃げる。
「侑弥、お兄ちゃんだよ?わかる?」
「んぶぅー」
「目は見えてるんだよね?」
「ええ、おもちゃを目で追ってますから」
「僕の事忘れてないよね?」
「大丈夫ですよ?クマのぬいぐるみで毎日遊んでるくらいですし、雪翔の匂いが付いてますから忘れません」
「あ、笑った!可愛いなぁ」
「ひーたんも!」
すっかり忘れていた翡翠がいきなり自分もと言ってきたので、すぐにいちごの服を見せて、栞にも直せるかどうか聞く。
「少しだけ裾直してあげる。今、いちご型の小さいクッション作ってるから少し待ってね」
「全部いちご……」
「紫狐はぶどうがいいですー!」
「しーちゃんまで!」
みんなに毛布をと色違いで買ってきたので、影の中で使ってくれと紫狐に渡し、他のおやつは明日の帰りに買って隠そうと小さな箱を用意してもらう。
夕方に航平が来てからは部屋にこもり、勉強を教えてもらい、夕食は遅くとってからお風呂に入って、もうひと頑張りしたいところで、航平にも十分だとテキストを取り上げられる。
「だって心配なんだもん!」
「俺が保証する!落ち着いてやれば一番だ!それに、新しい本の解読だってしないといけないんだろ?寝る暇がなくなるじゃないか。このくらいの心配はさせろよな」
「じゃあ、手伝って」
「重次さん読んでこようか?」
「リビングまで行くよ。もうみんなに手伝わしちゃえば早いよね」
二人でリビングに行き、解読を手伝ってもらいながらお茶を飲んでいると、前までなかった地図が一箇所小さく載っていた。
文章の間に隠されるようにして書かれていて、日本地図とはまた違う形でどの県にも当てはまらない。
「これが地図の一部なら、他の本にもあったのかな?」
「雪翔、解読は私たちがします。雪翔はもう一度本の中に地図のようなものがないか探してください」
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