天満堂へようこそ 6

浅井 ことは

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正月

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「おい、全部は多い!」

「いいの。数分なんてあっという間でしょ?飲んだふりかもしれないから!」

「神社の裏から一度戻ろう」と結月が言ったので、魔法陣で向かった先は作業部屋。

まだ眠っていたので、今のうちに穴を塞いでくると出ていき、捕まえた少女を見てコートのおじさんは驚いている。

「どうやって?」

「ある意味たまたまかな?」

戻ってきた結月は先に尋問するから出ていけと言い、大人しく自宅へと戻って待つことにした。

ユーリは残っていたが、お昼をすぎても何も言ってこない。拷問をしていなければ良いがなどと物騒なことを考えてしまったが、昼を過ぎてだいぶ経った頃、やっとユーリがコートの男を呼びに来た。

「奏太さんは寛いでいてください。もしかしたら一日では終わらないかもしれません」

「中で何してるの?話聞いてるだけだよね?」

「今はまだ姫が、いえ、陛下が我慢しているので尋問ですんでますが、これ以上は止めるのは限界かと。ルーカス様も一緒に来てください、あのコートの男の方、使者の筈なんですが、なにか様子がおかしいと思いましたので」

待っても待ってもキリがないので、折角だからとエールラを近所の神社へと連れていく。

「いいんですか?」

「せっかく着物きたんだもん、小さいところだけど、とてもいいところだよ?」と神社について参拝を済ませ御籤を買い、木に括るんだよと自分のを木に括る。

「この後は何かするんですか?」

「実は知らないんだよね。親戚がいたら行くんだろうけど、それも無いし。大抵着替えてご飯食べるくらいかなぁ?」

「せっかく着たのにですか?でも苦しいのは確かですし」

「女性は特にかも。男性は楽だよ?あ、ほらあそこの人。あれが羽織袴だよ。男性が着るの」

「ノアも着ればよかったのに」

「私の髪は銀なので、ただのコスプレにしかなりませんよ」

「そう?母にも見せたかったわ」

「写真撮る?そしたらお母さんにも見せれるよ!」

自宅に戻って庭で写真を撮る。ポラロイドなのですぐに出来上がるので、エールラを真ん中にして、兄弟3人で写し、それをエールラに渡す。

「ありがとうございます。母も喜んでくれると思います!」

その後着替えると言ったのでリビングで待ち、デパートの福袋でも買いに行くかと聞いたが、テレビでその様子が映されていたのを見て首を横にぶんぶんと振っている。

「これってある意味戦争だよね」

「毎年このような祭りがあるのですか?」

「祭りではないけど、毎年みんな行くよ?」

「凄まじいですね……」

「いつも見て思うもん。この袋の中本当にお値段よりいいの入ってるのかって」

「それはないでしょう。一つくらいじゃないですか?それに中身は分からないようになっているのでしょう?」

「そうだよねー」

「あ、お食事どうしましょうか?お節はまだありますけど」

「俺お餅苦手だから、お餅はいらない。ご飯と味噌汁あればおせちおかずにして食べるけど、あっちはどうするんだろう?」

「ここから作業場は念話も届かないですから、様子みてきましょうか?」
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