天満堂へようこそ 6

浅井 ことは

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正月

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ノアが一旦様子を見に行くことになり、アイスコーヒーのお代わりをして待つ。

「奏太……」

「え?全員戻ってきていいの?あのおじさんは?」

「あの男、父親だったんだよ!」

「はぁ?父親が娘探してたってこと?」

「途中でな、何かおかしいと思って木の図書にいる婆さんに問い合せたら使いに出した使者じゃ無いって言うからちょっと白状してもらった。今は拘束してある」

「そうなんだ……」

「まだ聞きたいことは山積みだから時間はかかる。食事は交代で食べに来るから、軽食を常に用意しておいてくれ」

「畏まりました」

そう言ってみんながぐったりと座り、コーヒーや紅茶を飲んでいたので、なにか手伝えることはないかと聞くと、「無い」と一言で済まされてしまった。

「正月中にムーたちを公園にでも連れて行ってやると良い」

「分かった。ノアも連れてくからね?」

「俺もそっちのが楽そうだから行きたいけどなー」

「魔界の拷問のが効くんだから頑張ってくれ!」

それからは毎日何をしているのか戻ってくる側が疲れていて、交代で作業部屋に繰り返し行っているだけで何も情報がなかった。

「ムー、ドッグランは正月で開いてないけど、公園行く?」

「行くー!みんなも?」

「うん。車で行こうか!」

「やったー!」

こんなことでもないと乗れないと、後ろにペット用のシートを敷いて、みんなを乗せる。

「ぜ、絶対に暴れるなよ?俺、この車初めてだから!」

ネットで見つけた大型公園は犬も楽しめる場所があると書いてあったので、ナビにセットして車を発進させる。

「ノア、高速って俺実習受けてないから見ててね?」

「はい。空いているので大丈夫そうですが」

そのまま何とか高速にも乗れ、1時間半かけて目的地周辺とナビが言った頃にはグッタリとしていたが、ナビが言っている付近には何もなく、周りをくるくる走ってやっと見つけ、駐車場に止めてみんなを降ろす。

「ムーと、スフィはいいとして、ブランはなんの鳥ってことにする?」

「カルガモでしょうか……」

それっぽい色ではあるが、カルガモにしては大きい。

「まぁいっか!変なのきたらスフィの中に隠れちゃえ!」

犬のあまり居ないところで離し、ムーが走って掛けていき、スフィはのんびりと匂いを嗅いで暖かな場所でのんびりと昼寝を決め込む様子。

「走れよ!太るぞ?」

「我は疲れた……」

「もう……」

「ノア見ててね。俺ムー探してくるよ」

走ってムーの向かった方に行くと、犬用の遊具があり、しっかりと堪能していた。

「お前ひとりで行くなよ」

「だって……本能?」

「そういう時だけ難しい言葉使わなくてよろしい!ここにいる?」

「わかんない。あっちにも何かあるもん」

ムーが遊び始めたら最後というのはよく分かっている。何にでも夢中になるが飽きっぽい……それを考えるとあの2匹は落ちついているなぁとつくづく思ってしまう。
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