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破壊
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「あ、あの。立ってください……」
「は、はい」
「直答で構いません。私たちは宿を探してます。できれば内密に……部屋はありますか?」
「うちは大部屋が二つと個室が二つの小さな宿です。風呂も大浴場とまでは行きませんが、共同で……」
「スフィ……この狼も一緒なら大部屋でもいいんだけど、動物はやっぱりダメかな?」
「こんな宿でよろしいので?」
「勿論!えっと、羽が二つだから食事付きなんだよね?」
「大したもてなしはできませんが……」
「普通でいいよ。一泊でいいんだけどいくら?」
「王子様方からお代など……」
「それはダメだよ。俺たち泊めてもらうんだから」
「一泊二食付きで御一人様1500天通貨となりますが、スフィ様は無料となります」
「そうなの?」
「うちは馬など動物は込みですし、食事もつきます。お一人様の食事と部屋と浴場代金のみとなってますので……」
「じゃあ3,000だね。はいこれ!」
「お部屋は一番奥のお部屋をお使い下さい。夕食は21:00まで。朝食は8:30までとなってます。お風呂はいつでもご利用できますが、清掃のために朝9時から1時間使用出来なくなってます」
「分かった」
部屋まで案内してもらい、暗くなるまで少し街を見てくると言って宿を出る。
「我は少し小さくなり街を一周してこよう。匂いが気になるのであろう?」
「うん……」
「見終わったら宿に戻っておる」
「任せた。気をつけてね」
ノアとバーに入るとむわっとした甘酸っぱい匂いが充満している。
「出よう……」
外の看板を見ると羽半分。
「何これ、羽半分?」
「幻魔界では有り得ないですね。営業許可だけとった形なのでしょう。確か天界は羽二つからが一般的だったかと。羽の周りに金と銀の縁取りがしてある宿になるほど高級だったと聞いてます」
「その割にはさっきの宿は鍋……じゃなくて、羽二つ程度の造りだったよ?」
「奏太様、この街なにかおかしくありませんか?」
「おかしいって?」
「普通、羽二つであればあのような奥の路地にはありません。もう少し手前か入口付近にあるものです」
「そういえば幻界でもそうだったよね。路地一本中に入る程度で、それより奥はかなり質が悪いものだった様な……」
「もう一つ羽三つのバーに行きましょう。来た時に一つ見つけたのですが、三つなのに表通りにありませんでした」
「それっておかしいよね?」
羽三つのバーはとても綺麗な作りで、食事もできるようになっていてとても清潔だったが、奥の方からやはり甘酸っぱい匂いがしたのですぐに出て宿に戻る。
「奏太様、こちらをお飲みください。先ほどの薬局で買ったもので、解毒の効果もあります」
一瓶飲み干してから水を飲み、スフィがまだだと気になり宿の主人に聞く。
「まだ帰っておられません。王家のスカーフをしていたので、街の誰も手を出すことはしないはずです」
「御主人、この街で宿屋をして何年になりますか?」
「うちは代々この街で宿屋を営んでまして、ずっとここでしてます」
と、暖かいスープとパンに焼いたステーキを出される。
「この食事は?」
「うちは夜はいつもこれです。それか魚か選んでもらえるのですが、いい肉が入ったので王子にと……」
「ありがとう」
いただきますと言って肉を切って食べると、口の中でとろけるような柔らかさだった。
「美味しい。このスープもさっぱりしてるのにしっかりと味がついてて肉にとても合う」
「ええ、本当に。これで羽二つ1500は安くないですか?」
「看板はそのままなんですが、街がだんだん大きくなって、宿が奥に奥にと追いやられまして。値を下げるしかなかったんです……引越しも考えたのですが、まだ娘も小さいので中々……」
「そう言えば新しい建物多かったよね?」
「そうですねぇ。この料理は奥様が?」
「はい、分担でやってます。スープは時間がかかるので私が。掃除などは妻が……」
「は、はい」
「直答で構いません。私たちは宿を探してます。できれば内密に……部屋はありますか?」
「うちは大部屋が二つと個室が二つの小さな宿です。風呂も大浴場とまでは行きませんが、共同で……」
「スフィ……この狼も一緒なら大部屋でもいいんだけど、動物はやっぱりダメかな?」
「こんな宿でよろしいので?」
「勿論!えっと、羽が二つだから食事付きなんだよね?」
「大したもてなしはできませんが……」
「普通でいいよ。一泊でいいんだけどいくら?」
「王子様方からお代など……」
「それはダメだよ。俺たち泊めてもらうんだから」
「一泊二食付きで御一人様1500天通貨となりますが、スフィ様は無料となります」
「そうなの?」
「うちは馬など動物は込みですし、食事もつきます。お一人様の食事と部屋と浴場代金のみとなってますので……」
「じゃあ3,000だね。はいこれ!」
「お部屋は一番奥のお部屋をお使い下さい。夕食は21:00まで。朝食は8:30までとなってます。お風呂はいつでもご利用できますが、清掃のために朝9時から1時間使用出来なくなってます」
「分かった」
部屋まで案内してもらい、暗くなるまで少し街を見てくると言って宿を出る。
「我は少し小さくなり街を一周してこよう。匂いが気になるのであろう?」
「うん……」
「見終わったら宿に戻っておる」
「任せた。気をつけてね」
ノアとバーに入るとむわっとした甘酸っぱい匂いが充満している。
「出よう……」
外の看板を見ると羽半分。
「何これ、羽半分?」
「幻魔界では有り得ないですね。営業許可だけとった形なのでしょう。確か天界は羽二つからが一般的だったかと。羽の周りに金と銀の縁取りがしてある宿になるほど高級だったと聞いてます」
「その割にはさっきの宿は鍋……じゃなくて、羽二つ程度の造りだったよ?」
「奏太様、この街なにかおかしくありませんか?」
「おかしいって?」
「普通、羽二つであればあのような奥の路地にはありません。もう少し手前か入口付近にあるものです」
「そういえば幻界でもそうだったよね。路地一本中に入る程度で、それより奥はかなり質が悪いものだった様な……」
「もう一つ羽三つのバーに行きましょう。来た時に一つ見つけたのですが、三つなのに表通りにありませんでした」
「それっておかしいよね?」
羽三つのバーはとても綺麗な作りで、食事もできるようになっていてとても清潔だったが、奥の方からやはり甘酸っぱい匂いがしたのですぐに出て宿に戻る。
「奏太様、こちらをお飲みください。先ほどの薬局で買ったもので、解毒の効果もあります」
一瓶飲み干してから水を飲み、スフィがまだだと気になり宿の主人に聞く。
「まだ帰っておられません。王家のスカーフをしていたので、街の誰も手を出すことはしないはずです」
「御主人、この街で宿屋をして何年になりますか?」
「うちは代々この街で宿屋を営んでまして、ずっとここでしてます」
と、暖かいスープとパンに焼いたステーキを出される。
「この食事は?」
「うちは夜はいつもこれです。それか魚か選んでもらえるのですが、いい肉が入ったので王子にと……」
「ありがとう」
いただきますと言って肉を切って食べると、口の中でとろけるような柔らかさだった。
「美味しい。このスープもさっぱりしてるのにしっかりと味がついてて肉にとても合う」
「ええ、本当に。これで羽二つ1500は安くないですか?」
「看板はそのままなんですが、街がだんだん大きくなって、宿が奥に奥にと追いやられまして。値を下げるしかなかったんです……引越しも考えたのですが、まだ娘も小さいので中々……」
「そう言えば新しい建物多かったよね?」
「そうですねぇ。この料理は奥様が?」
「はい、分担でやってます。スープは時間がかかるので私が。掃除などは妻が……」
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