下宿屋 東風荘 2

浅井 ことは

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東風荘

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「これは?」

「パソコンをお持ちの方なら、上にプリンターなど置かれますね。このデスクは棚がもう一つありまして、今は外されていますが二段になります。高さも調節可能で、こちらのカタログを見ていただくとわかると思うのですが、学生の時には教科書など棚として使ってもいいですし、大人になれば仕事の机としても使えます」

「これ椅子もついてるんですか?」

ついていると言うので座らせてもらうと丁度良く、高さも変えられるのでベッドと机はこのシリーズにすると言い、簡単に紙に書いた部屋の図面を見ながら、ボールペンで配置を決めて書き込む。

「後はカーテンだけなので、この二点を配達にしてください」

住所と名前を書いて日にちを決めるが、運良く空いていて在庫もあるとのことだったので、2日後の休みの日にして貰った。

先に会計を済ませてから、カーテンや布団を見ていく。

結局、カーテンは濃いブルーにし、ベッドカバーもそれに合わせて布団も買う。

荷物が結局多くなったと、もう1度これも配達にしてほしいと頼んで、せっかく来たのだからと色々と見て回る。

「あのキッチン、何も無かったよね?」

「元々冬弥様は、自宅では作りませんから」

「休みの日はどうするんだろうね?」

日用品コーナーで、スリッパとマグカップ。軽くて割れにくいお皿等持てる分だけ買って下宿に戻り、自宅の方に荷物を置いてから、しーちゃんに車の運転を頼んでスーパーへと行く。

「何を買う予定……あ、揚げ……」

「買おうよ。冷蔵庫に何も無かったし、スーパーの方が缶詰とかも種類があるから。それに、こっちの日用品の方が安いよ?」

そう言って、シャンプーやリンス、バスマットにドライヤー等買い、やかんやフライパンなども購入する。最後に食品売り場で揚げや飲み物等買い込んで、車に詰め帰り、今度は下ろして片付けてと慌ただしく一日が過ぎて行った。

夕食後も電気はもう通っていたので、残りのものを片付け、お風呂や洗面所にタオルなどを置き、残りは棚にしまっていつでも生活ができるようにする。

「冬弥さん、気に入ってくれるかな?」と二つの湯のみを見て、しーちゃんにも見せる。

「きっと気に入ってくれます。食器も揃ったので休みの日はゆっくり出来ますね」

「うん。あっちの部屋の方も結界張ってもらわないとね。しーちゃんたちがゆっくり出来ないでしょ?」

「母屋は張ってありますけど、ひとまず那智様のところのお札を貼ればいいのではないかと思うのですが」

「明日もらいに行ってくる。お金はどうしよう?」

「茶箪笥にひとまず入れておけばどうでしょう?」

それもそうかとからくりを開けてお金を入れ、下宿に戻って就寝する。
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