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守り
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出ていってしばらく戻ってこないので、見に行こうとしたら秋彪に止められる。
「結構時間たってるけど……」
お待たせしましたー!
と、ラジカセを持った紫狐が入ってきたので、『鬼パン』だ!と構えていたら、リビングとダイニングの間に三匹が並び、音楽が流れ始める。
ズンチャッ、ズンチャッ!とかかった音楽はいつもと違い、腰に手を当ててリズムを刻み、始まったのは__
もーもたろさんももたろさん!
おこしにつけたー、きび『だんごぉ』
ひとつー、私にくださいなぁ。
あーげましょお、あげましょー。
今日はおにのー『しぇーばい』にぃ。
ついてー来るなら『あげまちょー』!
ズンチャッ!ズンチャッ!
鬼ぃーの『ぱんちゅ』はいいぱんつぅ。
強いぞー!強いぞー!
じゅうーねんたっても『洗わないー』
くさいぞー!『くっちゃいぞぉ』
はこうはこう鬼の『ぱんちゅ!』
はこうはこう鬼のパンツ。
フリフリフリフリフリフリフリフリー!
みんなではこう鬼の『ぱんちゅ』へいー!
拍手が沸き起こり、案の定漆が出てきていてまた涙ぐんで拍手を送っている。
「なんでフリフリダンスなんだろう」
「可愛いからいいんじゃない?俺は無理やりやらされ感たっぷりの煌輝君が可愛いと思ったけど、翡翠ちゃんも可愛よね」
などと呑気に言っているが、リビング組はどんちゃん騒ぎになっていて、もう手がつけれない感じとなっている。
「えーと、ポテトサラダもあるけど食べる?ご飯も炊いてあるけど……」
洋食が主だったが、ハンバーグもあるからと、ご飯は少しにしてもらって、チーズが中に入ったハンバーグも小さめのを取り、ご飯と一緒に食べて航平となくなったものから片付け始める。
「坊ちゃん、我々が……」
「いいの。これはお手伝いだから。明日からは和食が多いと思うから。いつもは和食が多いんだよ」
「そうなんですか?こちらでは洋食というものばかりかと思ってました」
「洋食ばっかじゃ太るよ?」
「確かに油が多かったような。ですが、我々はあの油はあまり知りませんが……」
「オリーブオイルのことかな?」
「おりーぶ?」
「うん、外国では毎日スプーンいっぱい朝に飲むんだって」
「胸焼けしそうです……」
つんつんと服を引っ張られるので横を見たら、まだカボチャパンツのような、鬼のパンツの恰好のままの煌輝が恥ずかしそうに下を向いていた。
「どうしたの?」
「那智様がこっちでご飯をもらいなさいって」
「そうなんだ。待ってね……栞さん、もう椅子とかってない?」
「これで全部なの。みんな小さいからお膝に乗せてあげてくれない?」
その言葉と同時に翡翠は航平の膝の上。紫狐はお姉さんだからいいと言いながら、栞に半分席を貸してもらい、煌輝は恥ずかしそうにモジモジとしている。
「僕の膝に乗る?」
パァっと明るい顔になり、コクコクと頷くので、膝に乗せるが、元々体が小さいのか膝に座ってもテーブルにやっと届く程度の大きさだ。
パンやラザニアなどをお皿に取り、もう熱くないからとフォークを渡すと、洋食になれているのか器用にフォークを使いパクパクと食べている。
隣では翡翠が甘えて航平に食べさせてもらっており、紫狐はやはり和食が好きなのかご飯をもらってハンバーグと一緒にお箸で食べていた。
「結構時間たってるけど……」
お待たせしましたー!
と、ラジカセを持った紫狐が入ってきたので、『鬼パン』だ!と構えていたら、リビングとダイニングの間に三匹が並び、音楽が流れ始める。
ズンチャッ、ズンチャッ!とかかった音楽はいつもと違い、腰に手を当ててリズムを刻み、始まったのは__
もーもたろさんももたろさん!
おこしにつけたー、きび『だんごぉ』
ひとつー、私にくださいなぁ。
あーげましょお、あげましょー。
今日はおにのー『しぇーばい』にぃ。
ついてー来るなら『あげまちょー』!
ズンチャッ!ズンチャッ!
鬼ぃーの『ぱんちゅ』はいいぱんつぅ。
強いぞー!強いぞー!
じゅうーねんたっても『洗わないー』
くさいぞー!『くっちゃいぞぉ』
はこうはこう鬼の『ぱんちゅ!』
はこうはこう鬼のパンツ。
フリフリフリフリフリフリフリフリー!
みんなではこう鬼の『ぱんちゅ』へいー!
拍手が沸き起こり、案の定漆が出てきていてまた涙ぐんで拍手を送っている。
「なんでフリフリダンスなんだろう」
「可愛いからいいんじゃない?俺は無理やりやらされ感たっぷりの煌輝君が可愛いと思ったけど、翡翠ちゃんも可愛よね」
などと呑気に言っているが、リビング組はどんちゃん騒ぎになっていて、もう手がつけれない感じとなっている。
「えーと、ポテトサラダもあるけど食べる?ご飯も炊いてあるけど……」
洋食が主だったが、ハンバーグもあるからと、ご飯は少しにしてもらって、チーズが中に入ったハンバーグも小さめのを取り、ご飯と一緒に食べて航平となくなったものから片付け始める。
「坊ちゃん、我々が……」
「いいの。これはお手伝いだから。明日からは和食が多いと思うから。いつもは和食が多いんだよ」
「そうなんですか?こちらでは洋食というものばかりかと思ってました」
「洋食ばっかじゃ太るよ?」
「確かに油が多かったような。ですが、我々はあの油はあまり知りませんが……」
「オリーブオイルのことかな?」
「おりーぶ?」
「うん、外国では毎日スプーンいっぱい朝に飲むんだって」
「胸焼けしそうです……」
つんつんと服を引っ張られるので横を見たら、まだカボチャパンツのような、鬼のパンツの恰好のままの煌輝が恥ずかしそうに下を向いていた。
「どうしたの?」
「那智様がこっちでご飯をもらいなさいって」
「そうなんだ。待ってね……栞さん、もう椅子とかってない?」
「これで全部なの。みんな小さいからお膝に乗せてあげてくれない?」
その言葉と同時に翡翠は航平の膝の上。紫狐はお姉さんだからいいと言いながら、栞に半分席を貸してもらい、煌輝は恥ずかしそうにモジモジとしている。
「僕の膝に乗る?」
パァっと明るい顔になり、コクコクと頷くので、膝に乗せるが、元々体が小さいのか膝に座ってもテーブルにやっと届く程度の大きさだ。
パンやラザニアなどをお皿に取り、もう熱くないからとフォークを渡すと、洋食になれているのか器用にフォークを使いパクパクと食べている。
隣では翡翠が甘えて航平に食べさせてもらっており、紫狐はやはり和食が好きなのかご飯をもらってハンバーグと一緒にお箸で食べていた。
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