桃源庵 (仮)

浅井 ことは

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ご来客

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「テーブルにどうぞ」

「そうだな。お、今日は洋風か?」

「ええ。テーブルに布をかけて、食事はスプーンやフォークで召し上がって頂こうかと思いまして」

「楽しみだ」

まずは、サラダとスープ。そしてオムライス。
それらは俺の手のひらでひとつのセットで乗るんじゃないか?という程の大きさ。

だから細かく切ってたのか。

「お飲み物は?」

「オレンジジュース」

コップも小さいのだろうと思ったら、みかん丸ごとにストローをぶっ刺し目の前へ。

大雑把というかなんというか。

「真口。この少年どうするつもりだ?」

「この子は齋藤桃真くんと言いまして、我々のことが見える面白い子なので、しばらく通いできてもらおうかと思いまして」

「ほぉ。俺にも驚いてないし良いんじゃないか?」

勝手に話を進めるな!

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