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祭り
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「誰?」
「気吹戸主神よ!今度の大祓の時に溜まった穢れとかを根の国に流すのに申請書を出しに来たんだけど、そのまま逃げたの」
なんで逃げるんだ?
しかも格好がちょっとコスプレっぽいし。
「気吹さん、戻ってください!」
「申請はした……」
「まだ手続き残ってますから!」
八上さんと俺で両側からがっちりと支えると言うより逃がさないようにして、前を犬に歩いてもらう。
何とか役所に戻った所で、警備の人に囲まれて連れていかれる気吹さん。
ちょっと可哀想。
「よく頑張ったわね。上でおやつ貰いなさい」と犬を撫でている姿は普通の女性なのに……
祭りが近くて忙しいからか、仕事中はちょっと怖い。
「戻してきます」
大口さんにリードを渡して、気吹さんの連れ戻しだったと言うと大笑いされる。
「毎年逃げるんだよ。他の神もいるんだけど、彼がまとめて根の国に穢れとかを吐き出しに来るんだ。それが辛いみたいでね、祭りごとに逃げるから毎回捕まえるんだけど、今年はどんな格好だったんだい?」
「修行僧のような……」と山伏みたいななど服装を説明するとさらに大笑い。
「ごめんごめん、前はモンペを履いて、ほら、畑の……」と思い出し笑い。
「カカシですか?」
「そう。近くの畑でカカシの後ろに……」
それは誰でも笑うだろう!
「でも逃げるほど大変て事なんですよね?」
「まあね。半年に一度、上半期と下半期には必ず大きな物を背負ってくるから、そこは尊敬してるよ」
色んな神様がいるんだなぁと多くさんと別れて案内所に行くと、「丈史、先に食堂行くから任せていい?」と言われたので、どうぞーと席を代わる。
疲れた時には甘いおやつといっているので、大宜都さんになにか貰うんだろう。
「俺もなにか食いたい……」
その後は行列の整理に回され、最後尾の札を持って「本日の案内はここまででーす」と来る人来る人に言うと文句を言われ、終わった時には自分も「大宜都さん、甘いおやつ」と食堂で項垂れる。
「その前に夕飯食べなきゃ。はい、今日はゴーヤチャンプルーだよ。おやつは待っとくれね」
「いただきます」と食べながら、お味噌汁を飲んでいると、「ちょっと良いかの?」と猿田さん。
「あ、はい」
「温かいうちに食べなさい」
「すいません。どうしたんですか?」
「祭りが近くなって儂もさすがに忙しくての。色んな手続きがあるんじゃ。桃ちゃんは祭りに来ると聞いておるが」
「浴衣を着るのを楽しみにしてます。たまに着物が着たいみたいで」
「夏なら甚平みたいな服もあるじゃろ」
「たまに見ますね。でも、男の子が多くないですか?」
「女の子もよく似たのを着ておったが、涼しそうじゃったぞ?」
「婆ちゃんに聞いてみます。出店も出るんですよね?」
「出る出る。たこ焼きとイカ焼きとかき氷は毎回楽しみじゃ」
食べるんだ……
「夏祭りもあるし、今回は夏休みから週に一度は出店が出る」
「毎年じゃないですよね?出てたら俺行ってるし」
「今年は大掛かりじゃ」
ご飯を食べ終えて、猿田さんの分もおやつを貰う。
コーヒー飲めるんだろうか?
「今日は草団子の餡子掛けだそうです」
「おお、好物じゃ。コーヒーもたまには良いの」
あー、腰が痛い。
あー、肩が痛い。と文句を言いながらもペロリと食べ、「祭りの時に、始まる前に来て欲しいと伝えてくれんか」と言われたので、祖母に伝えるが、家族で行くことも伝える。
「さてと、儂は戻るとしようかの」
まだ手続きが残ってると言うので、みんな残業なのかと食べ終わったので見に行くと、閉館しているのに一部書類の山。
「だれかー!土木課と警備課に持ってってー」と聞こえたので、「持っていきます」と運び、あちこちと回っていると夜の22時過ぎ。
「やば!すいません、俺……」
「ごめんなさい。誰かに送って貰う?」
「大丈夫……です」と仕方なく親父に電話して迎えに来てもらう。
「気吹戸主神よ!今度の大祓の時に溜まった穢れとかを根の国に流すのに申請書を出しに来たんだけど、そのまま逃げたの」
なんで逃げるんだ?
しかも格好がちょっとコスプレっぽいし。
「気吹さん、戻ってください!」
「申請はした……」
「まだ手続き残ってますから!」
八上さんと俺で両側からがっちりと支えると言うより逃がさないようにして、前を犬に歩いてもらう。
何とか役所に戻った所で、警備の人に囲まれて連れていかれる気吹さん。
ちょっと可哀想。
「よく頑張ったわね。上でおやつ貰いなさい」と犬を撫でている姿は普通の女性なのに……
祭りが近くて忙しいからか、仕事中はちょっと怖い。
「戻してきます」
大口さんにリードを渡して、気吹さんの連れ戻しだったと言うと大笑いされる。
「毎年逃げるんだよ。他の神もいるんだけど、彼がまとめて根の国に穢れとかを吐き出しに来るんだ。それが辛いみたいでね、祭りごとに逃げるから毎回捕まえるんだけど、今年はどんな格好だったんだい?」
「修行僧のような……」と山伏みたいななど服装を説明するとさらに大笑い。
「ごめんごめん、前はモンペを履いて、ほら、畑の……」と思い出し笑い。
「カカシですか?」
「そう。近くの畑でカカシの後ろに……」
それは誰でも笑うだろう!
「でも逃げるほど大変て事なんですよね?」
「まあね。半年に一度、上半期と下半期には必ず大きな物を背負ってくるから、そこは尊敬してるよ」
色んな神様がいるんだなぁと多くさんと別れて案内所に行くと、「丈史、先に食堂行くから任せていい?」と言われたので、どうぞーと席を代わる。
疲れた時には甘いおやつといっているので、大宜都さんになにか貰うんだろう。
「俺もなにか食いたい……」
その後は行列の整理に回され、最後尾の札を持って「本日の案内はここまででーす」と来る人来る人に言うと文句を言われ、終わった時には自分も「大宜都さん、甘いおやつ」と食堂で項垂れる。
「その前に夕飯食べなきゃ。はい、今日はゴーヤチャンプルーだよ。おやつは待っとくれね」
「いただきます」と食べながら、お味噌汁を飲んでいると、「ちょっと良いかの?」と猿田さん。
「あ、はい」
「温かいうちに食べなさい」
「すいません。どうしたんですか?」
「祭りが近くなって儂もさすがに忙しくての。色んな手続きがあるんじゃ。桃ちゃんは祭りに来ると聞いておるが」
「浴衣を着るのを楽しみにしてます。たまに着物が着たいみたいで」
「夏なら甚平みたいな服もあるじゃろ」
「たまに見ますね。でも、男の子が多くないですか?」
「女の子もよく似たのを着ておったが、涼しそうじゃったぞ?」
「婆ちゃんに聞いてみます。出店も出るんですよね?」
「出る出る。たこ焼きとイカ焼きとかき氷は毎回楽しみじゃ」
食べるんだ……
「夏祭りもあるし、今回は夏休みから週に一度は出店が出る」
「毎年じゃないですよね?出てたら俺行ってるし」
「今年は大掛かりじゃ」
ご飯を食べ終えて、猿田さんの分もおやつを貰う。
コーヒー飲めるんだろうか?
「今日は草団子の餡子掛けだそうです」
「おお、好物じゃ。コーヒーもたまには良いの」
あー、腰が痛い。
あー、肩が痛い。と文句を言いながらもペロリと食べ、「祭りの時に、始まる前に来て欲しいと伝えてくれんか」と言われたので、祖母に伝えるが、家族で行くことも伝える。
「さてと、儂は戻るとしようかの」
まだ手続きが残ってると言うので、みんな残業なのかと食べ終わったので見に行くと、閉館しているのに一部書類の山。
「だれかー!土木課と警備課に持ってってー」と聞こえたので、「持っていきます」と運び、あちこちと回っていると夜の22時過ぎ。
「やば!すいません、俺……」
「ごめんなさい。誰かに送って貰う?」
「大丈夫……です」と仕方なく親父に電話して迎えに来てもらう。
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