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奈良へ__
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夜に一度兄と話したくて電話をしたが、まだ仕事なのか電話は繋がらなかった。
「こんな時に……」
「翔平、明日の朝は早いんだろう?」
「え?うん。朝の五時には出るよ?迦具土が連れてってくれたら九時に出れば良かったんだけど」
「それは仕方ない。幾つか経由していくしかないから、力を使いすぎてしまうんだ。それより地図を見せてくれ。奈良の地図」
「拡大地図はないよ?」
そう言って地図を渡すと、何を探しているのかブツブツと言いながらも、「興福寺から東大寺、春日大社と行くのはいいんだが、確か興福寺には天龍八部衆の像がなかったか?行けって言ってたし」
「詳しくは俺も知らないけど。ネットで調べる?」
「いや、大丈夫だ。でも、あの大国様が言うってことは何かあるんだろーな。思いつくことは幾つかあるけど、やっぱ、行ってみねーとわかんねーか」
頭をポリポリと掻きながら、地図を借りていくと言って出ていったので、何があるんだろう?と思いながら、スマホで検索した旅館までの行き先と住所などを書いておく。
「寝よっ」
ベッドに横になりながら、ウトウトと寝たくらいで目が覚め、荷物を持っておりていくと、祖父母が起きて見送りしてくれる。
「翔平、何かあればすぐに電話しなさい」
「うん。行ってきます」
朝早い電車に乗ったので全く混雑はしていなかったが、それでもサラリーマンの人がこんな朝早くから乗っていたのには驚いてしまった。
住んでいるところは都会ではないが、それほど田舎でもない。
出張と言うやつなのかな?と考えていたら、「おい、あの大きい駅に着いたら新幹線というのに乗るんだろう?」
「そうだけど?えっとね、京都で降りてJRに乗り換えて、奈良駅までだけど?」
また長く箱の中に居ないといけないのかとぼそっと呟いたのはしっかり聞こえたので、お楽しみの駅弁は好きなのを買ってあげようと決めて、降りる準備をする。
毎回のことだが、切符を買っている間は迦具土が駅弁を買っておく係となっていたので、お茶と買ってくれとお金を渡して、「俺は和牛三種セットだからな?」と念を押す。
京都までの新幹線の切符と奈良駅までの乗車券を買って、時間が無いからと迦具土に早く!と切符を渡すと、案の定切符がカシュッ──と吸い込まれてキッチリ三秒は固まった後走ってくる。
「そろそろ慣れろよ……」
「あー、無理無理。どうすれば反対側にこの紙が出るのか理解もできん」
「理解しなくていいからさ、早く行かないと自由席も座れないぞ?」
「それは困る!」
一番後ろの席がいいといつも言うので、乗って直ぐに荷物を置いて席をゲットした後、迦具土が奥の窓際に座ったのを確認してから上に荷物を起き、もう一度行くコースを見る。
「道真さんはどうやって行くのかな?興福寺で待ってるって手紙が神棚に置いてあったけど」
「神ともなれば一瞬でつくし、歴史とやらではその頭にぶっ刺した像に入ってる……何とか太子よりあとに生まれてるから何か知ってるかもな」
「ちょっと、変な言い方しないでくれる?仏像で中は空洞だっけ?まぁ、合ってるといえば合ってるんだけど……」
「間違ってはいない。それに、あの像は誰も触れんと言ってただろ?夢殿の中にあるのに何かしようなんて、夜中しか出来んじゃないか!まるで泥棒しに行くみたいだな」
「迦具土……お前が話すと本当に思えるからもう辞めてくれ……」
「後、駅弁」
和牛三種セットを渡されたので、前の席の背もたれからテーブルを出してその上に置き、お茶を飲んでからホームページを見ると鹿が普通に道を歩いている。
「こんな時に……」
「翔平、明日の朝は早いんだろう?」
「え?うん。朝の五時には出るよ?迦具土が連れてってくれたら九時に出れば良かったんだけど」
「それは仕方ない。幾つか経由していくしかないから、力を使いすぎてしまうんだ。それより地図を見せてくれ。奈良の地図」
「拡大地図はないよ?」
そう言って地図を渡すと、何を探しているのかブツブツと言いながらも、「興福寺から東大寺、春日大社と行くのはいいんだが、確か興福寺には天龍八部衆の像がなかったか?行けって言ってたし」
「詳しくは俺も知らないけど。ネットで調べる?」
「いや、大丈夫だ。でも、あの大国様が言うってことは何かあるんだろーな。思いつくことは幾つかあるけど、やっぱ、行ってみねーとわかんねーか」
頭をポリポリと掻きながら、地図を借りていくと言って出ていったので、何があるんだろう?と思いながら、スマホで検索した旅館までの行き先と住所などを書いておく。
「寝よっ」
ベッドに横になりながら、ウトウトと寝たくらいで目が覚め、荷物を持っておりていくと、祖父母が起きて見送りしてくれる。
「翔平、何かあればすぐに電話しなさい」
「うん。行ってきます」
朝早い電車に乗ったので全く混雑はしていなかったが、それでもサラリーマンの人がこんな朝早くから乗っていたのには驚いてしまった。
住んでいるところは都会ではないが、それほど田舎でもない。
出張と言うやつなのかな?と考えていたら、「おい、あの大きい駅に着いたら新幹線というのに乗るんだろう?」
「そうだけど?えっとね、京都で降りてJRに乗り換えて、奈良駅までだけど?」
また長く箱の中に居ないといけないのかとぼそっと呟いたのはしっかり聞こえたので、お楽しみの駅弁は好きなのを買ってあげようと決めて、降りる準備をする。
毎回のことだが、切符を買っている間は迦具土が駅弁を買っておく係となっていたので、お茶と買ってくれとお金を渡して、「俺は和牛三種セットだからな?」と念を押す。
京都までの新幹線の切符と奈良駅までの乗車券を買って、時間が無いからと迦具土に早く!と切符を渡すと、案の定切符がカシュッ──と吸い込まれてキッチリ三秒は固まった後走ってくる。
「そろそろ慣れろよ……」
「あー、無理無理。どうすれば反対側にこの紙が出るのか理解もできん」
「理解しなくていいからさ、早く行かないと自由席も座れないぞ?」
「それは困る!」
一番後ろの席がいいといつも言うので、乗って直ぐに荷物を置いて席をゲットした後、迦具土が奥の窓際に座ったのを確認してから上に荷物を起き、もう一度行くコースを見る。
「道真さんはどうやって行くのかな?興福寺で待ってるって手紙が神棚に置いてあったけど」
「神ともなれば一瞬でつくし、歴史とやらではその頭にぶっ刺した像に入ってる……何とか太子よりあとに生まれてるから何か知ってるかもな」
「ちょっと、変な言い方しないでくれる?仏像で中は空洞だっけ?まぁ、合ってるといえば合ってるんだけど……」
「間違ってはいない。それに、あの像は誰も触れんと言ってただろ?夢殿の中にあるのに何かしようなんて、夜中しか出来んじゃないか!まるで泥棒しに行くみたいだな」
「迦具土……お前が話すと本当に思えるからもう辞めてくれ……」
「後、駅弁」
和牛三種セットを渡されたので、前の席の背もたれからテーブルを出してその上に置き、お茶を飲んでからホームページを見ると鹿が普通に道を歩いている。
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