八百万の学校 其の弐

浅井 ことは

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救出!

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戻ってきた道真さんは、「いやー、貴重な体験をした」と渡したおにぎりとお茶で満足したのか、少し休むと言って眠りに隣の部屋に行ってしまい、戻ってきた大国さんは、おにぎりを見て、「こ、これじゃない」と拗ねる。

良いじゃないか!握りなんだから!!!

「ほら、コンビニに爆発物おにぎりがあるだろう?」

「ああ、唐揚げとか入ってる大っきいやつ?」

「そうそう」

爆発しないから……

「あれのもっと大きいのが……唐揚げと明太子と……」ととんでもない量の具を言っているが、好きなもの全部詰めたら持てないぞ?という大きさになりそうなものを言ってくるので、「無理!」と言うと、「何故だー!」と訳の分からない悲鳴が飛んでくる。

大国さん、普通のおにぎりで我慢してください。

それでも三つでは足りないと言って、残りのおにぎりにも手を伸ばし、黙々と食べるのはいいのだが、いつもと違い園児や小学生姿ではないので違和感がかなりある。

「八意、みんなはどうだ?」

「順調に回復に向かっておるのじゃが、純平にはやはり神の気が入ってしまったのぅ」

「そうか……石長は?」

「まだ目が覚めてはおらんが、処罰対象になってしまうのかどうか……」

「処罰対象って?」

「神の力をどんな形であれ渡してしまうことは、重罪だ」

「でも、兄貴を守ってくれただけなのに?」

「これは偶然ではすまん。石長は人間に惚れ干渉したことになるんだ。本来俺たち神は人の理を曲げてはならないんだから仕方がねーと言いたいところなんだが、ジジイ何とかしろ!」

「迦具土、お主もわかっておろう?頂点の方々の采配次第じゃと」

「それでも何とかしろ!」

「お願いします。大国さん、八意さん!」

「まぁ、八意の言ってることもそうなんだが、俺だってなんとかしたい。でもな、天龍八部衆出しちまったから、上も知らんでは済まないんだ。何とか説得はしてくるが……」

「大国様……もしも、純平のことで神々のお怒りを買うのでしたら、純平の魂を半分抜いてしまってください。そうすれば石長比売に力も戻り、元に戻るのでは?」

「爺ちゃん!」

「いいんだ。私達は大国様を初め、たくさんの神様に守られてきた。本来ならば純平は死んでいただろう。少しでも生きながらえたことを感謝しようじゃないか」

「そんな……婆ちゃんもそれでいいの?」

エプロンの裾を握りしめ、「嫌ですよ!純平が死ぬなんて。でも、お爺さんの言ってることもわかります。大国様、神様たちの良いようになさってください」

しばらく沈黙が流れたが、「ふむ!」といきなり大きな声で言われ、「今から儂が行ってくる。この中で一番位が高いのは儂じゃ。最善を尽くす。この頭を使ってのぅ」
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