89 / 103
神気と力
.
しおりを挟む
「迦具土、なんか一人足りないと思わない?」
「ジジイは呼ばんでもいい!」
「でも見て……」とカウンターを指さすと、「ゲッ!」という迦具土。
「言えよ!居たなら教えろよ!」
「だってよく似た着物だなー位だったから。それに気づいたの今。『ふむ』って聞こえたから」
「完全に神気消してやがる」
ちょっと行ってくるという迦具土の行動は早く、何をどうしたのか祖父母の席に連れてきて、ため息をひとつ。
「俺達が来てるの知ってたのかな?」
「いや、誰も居なかったから電気のついてる子の店に来た所だそうだ。しかも、寿司じゃなくてお茶を飲んで『ふむ』って言ってたぞ?嫌な予感しかしねーから連れてきた」
お茶……
「あ、もしかして、粉だからかな?」
お茶の粉が入った缶を迦具土に見せると、「茶位家で飲め!」とかなり怒っているが、もしかしたり俺のことで来たのかもしれないと迦具土に言うと渋々座ってくれた。
席を移動して、大国さんの方に行こうとしたが、八意さんに無言で引き留められ、何故か注文係に。
「そうじゃのぅ。サバとブリに、大トロと玉子」
はいはいと注文をすると、「天ぷらうどんと松茸の茶碗蒸し、日本酒は冷で」
はいはい……
よく食べるな。などと思ったが、神様たち以外に大食い。
毎月もらっているお金で足りてるのだろうか?
「翔平よ。力のことは聞いたかの?」
「えーと、意味がわからなくて困ってます」
「ふむ」
「ふむじゃなくて、教えにきてくれたんじゃ……」
「行ったらおらなんだからの?まずは食事じゃな」
お茶を飲みながら、みんなが食べ終わるのを待ち家に帰るのに術を使うと思っていたら、歩いて帰る!と大国さんが言い張り、レジでは飴をもらって「パパー、ママー」などと言って遊んでいる。
これがしたかっただけなのか?
帰り道もおんぶだの抱っこだのとせがみ、家に着いた途端どっと疲れが出る。
勘弁してくれ……
お茶を入れて八意さんにも座ってもらって詳しく話してくれと言うと、珍しく『ふむ!』もなく、「推測じゃが……」と曖昧な言い方をする。
「翔平はもしかしたら源三郎の前、十五代目に似ておるのかもしれん」
「は?爺ちゃんの爺ちゃんだから、ひぃひぃ……」
「ひいひい言うでない。祖先でよかろう?その者も我らの神気にかなり触れておったのに、妖は見えない癖に力が強くて、更に神気をすこーし分け与えたら、今度は見えすぎてのぅ……」
「え?俺見えなくていいよ?怖いし」
「俺と八意、迦具土に石長。しょっちゅうあってるだけでも多少の気に当てられるもんなんだ。俺たちの出来ないことをしてもらうのに、多少の神気を渡すことで俺達が見え、話せ、気に当てられることも少なくなる筈なんだが、よく考えたら最初から見えてたよな俺の事」
「あ、爺ちゃんの部屋で……」
「その前だ。神社で会ってるだろ?」
「そう言えば……」
「あの時には全く気づかなかったんだが、その後に道真や猿田彦、咲耶などの神を初め、テチにうずめと気の大きいものといたのも原因の一つかもしれん。そこでだ!あとすこーし気を分けるか「要りませーん!」
何故だー!
と大国さんは言うが、忘れちゃいけない。
俺は受験生!
変なもの見えまくったら受かるものも受からなくなるだろう?
好きではないが勉強させてくれ!!!
「ジジイは呼ばんでもいい!」
「でも見て……」とカウンターを指さすと、「ゲッ!」という迦具土。
「言えよ!居たなら教えろよ!」
「だってよく似た着物だなー位だったから。それに気づいたの今。『ふむ』って聞こえたから」
「完全に神気消してやがる」
ちょっと行ってくるという迦具土の行動は早く、何をどうしたのか祖父母の席に連れてきて、ため息をひとつ。
「俺達が来てるの知ってたのかな?」
「いや、誰も居なかったから電気のついてる子の店に来た所だそうだ。しかも、寿司じゃなくてお茶を飲んで『ふむ』って言ってたぞ?嫌な予感しかしねーから連れてきた」
お茶……
「あ、もしかして、粉だからかな?」
お茶の粉が入った缶を迦具土に見せると、「茶位家で飲め!」とかなり怒っているが、もしかしたり俺のことで来たのかもしれないと迦具土に言うと渋々座ってくれた。
席を移動して、大国さんの方に行こうとしたが、八意さんに無言で引き留められ、何故か注文係に。
「そうじゃのぅ。サバとブリに、大トロと玉子」
はいはいと注文をすると、「天ぷらうどんと松茸の茶碗蒸し、日本酒は冷で」
はいはい……
よく食べるな。などと思ったが、神様たち以外に大食い。
毎月もらっているお金で足りてるのだろうか?
「翔平よ。力のことは聞いたかの?」
「えーと、意味がわからなくて困ってます」
「ふむ」
「ふむじゃなくて、教えにきてくれたんじゃ……」
「行ったらおらなんだからの?まずは食事じゃな」
お茶を飲みながら、みんなが食べ終わるのを待ち家に帰るのに術を使うと思っていたら、歩いて帰る!と大国さんが言い張り、レジでは飴をもらって「パパー、ママー」などと言って遊んでいる。
これがしたかっただけなのか?
帰り道もおんぶだの抱っこだのとせがみ、家に着いた途端どっと疲れが出る。
勘弁してくれ……
お茶を入れて八意さんにも座ってもらって詳しく話してくれと言うと、珍しく『ふむ!』もなく、「推測じゃが……」と曖昧な言い方をする。
「翔平はもしかしたら源三郎の前、十五代目に似ておるのかもしれん」
「は?爺ちゃんの爺ちゃんだから、ひぃひぃ……」
「ひいひい言うでない。祖先でよかろう?その者も我らの神気にかなり触れておったのに、妖は見えない癖に力が強くて、更に神気をすこーし分け与えたら、今度は見えすぎてのぅ……」
「え?俺見えなくていいよ?怖いし」
「俺と八意、迦具土に石長。しょっちゅうあってるだけでも多少の気に当てられるもんなんだ。俺たちの出来ないことをしてもらうのに、多少の神気を渡すことで俺達が見え、話せ、気に当てられることも少なくなる筈なんだが、よく考えたら最初から見えてたよな俺の事」
「あ、爺ちゃんの部屋で……」
「その前だ。神社で会ってるだろ?」
「そう言えば……」
「あの時には全く気づかなかったんだが、その後に道真や猿田彦、咲耶などの神を初め、テチにうずめと気の大きいものといたのも原因の一つかもしれん。そこでだ!あとすこーし気を分けるか「要りませーん!」
何故だー!
と大国さんは言うが、忘れちゃいけない。
俺は受験生!
変なもの見えまくったら受かるものも受からなくなるだろう?
好きではないが勉強させてくれ!!!
0
あなたにおすすめの小説
死霊術士が暴れたり建国したりするお話
はくさい
ファンタジー
多くの日本人が色々な能力を与えられて異世界に送りこまれ、死霊術士の能力を与えられた主人公が、魔物と戦ったり、冒険者と戦ったり、貴族と戦ったり、聖女と戦ったり、ドラゴンと戦ったり、勇者と戦ったり、魔王と戦ったり、建国したりしながらファンタジー異世界を生き抜いていくお話です。
ライバルは錬金術師です。
ヒロイン登場は遅めです。
少しでも面白いと思ってくださった方は、いいねいただけると嬉しいです。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
SSSレア・スライムに転生した魚屋さん ~戦うつもりはないけど、どんどん強くなる~
草笛あたる(乱暴)
ファンタジー
転生したらスライムの突然変異だった。
レアらしくて、成長が異常に早いよ。
せっかくだから、自分の特技を活かして、日本の魚屋技術を異世界に広めたいな。
出刃包丁がない世界だったので、スライムの体内で作ったら、名刀に仕上がっちゃった。
50代無職、エルフに転生で異世界ざわつく
かわさきはっく
ファンタジー
就職氷河期を生き抜き、数々の職を転々とした末に無職となった50代の俺。
ある日、病で倒れ、気づけば異世界のエルフの賢者に転生していた!?
俺が転生したのは、高位エルフの秘術の失敗によって魂が取り込まれた賢者の肉体。
第二の人生をやり直そうと思ったのも束の間、俺の周囲は大騒ぎだ。
「導き手の復活か!?」「賢者を語る偽物か!?」
信仰派と保守派が入り乱れ、エルフの社会はざわつき始める。
賢者の力を示すため、次々と課される困難な試練。
様々な事件に巻き込まれながらも、俺は異世界で無双する!
異世界ざわつき転生譚、ここに開幕!
※話数は多いですが、一話ごとのボリュームは少なめです。
※「小説家になろう」「カクヨム」「Caita」にも掲載しています。
『婚約破棄された悪役令嬢ですが、嫁ぎ先で“連れ子三人”の母になりました ~三人の「ママ」が聞けるまで、私は絶対に逃げません~』
放浪人
恋愛
「母はいりません」と拒絶された悪役令嬢が、最強の“ママ”になるまでの物語。
「君のような可愛げのない女は、王妃にふさわしくない」
身に覚えのない罪で婚約破棄され、“悪役令嬢”の汚名を着せられたクラリス。 彼女が新たに嫁いだのは、北方の辺境を守る「氷の公爵」ことレオンハルト・フォン・グレイフだった。
冷え切った屋敷で彼女を待っていたのは、無表情な夫と、心に傷を負った三人の連れ子たち。 「僕たちに、母はいりません」 初対面で突きつけられた三つの拒絶。しかし、クラリスは諦めなかった。
「称号はいりません。私が欲しいのは――あなたたち三人の『ママ』になれる日だけです」
得意の生活魔法『灯(ともしび)』で凍えた部屋を温め、『鎮(しずめ)』の歌で夜泣きを癒やし、家政手腕で荒れた食卓を立て直す。 クラリスの献身的な愛情は、頑なだった子供たちの心を解きほぐし、やがて不器用な夫の氷の心さえも熱く溶かしていく。
これは、不遇な悪役令嬢が「最強の母」となり、家族を脅かす元婚約者や魔獣たちを華麗に撃退し、最愛の家族から「ママ」と呼ばれるその日までを綴った物語。
【完結】あやかし団地 管理人見習い日誌
双月ねむる
キャラ文芸
就活全滅で「自分には社会性がない」と思い込む凛は、遠縁の親戚に紹介され、昭和レトロな巨大団地・さくらヶ丘第一団地の『管理人見習い』として住み込みで働くことに。しかしその団地には、中庭の「靴鳴らし」、エレベーター表示盤に棲む狐など、団地限定あやかし達が当たり前のように暮らしていた。
最初は逃げ腰の凛だったが、すねた空き部屋や、ベランダの風鈴が告げるSOSなど、人とあやかしのトラブルに巻き込まれながら、少しずつ『共同体』に関わる勇気を取り戻していく。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結】結界守護者の憂鬱なあやかし幻境譚 ~平凡な男子高校生、今日から結界を繕います~
御崎菟翔
キャラ文芸
【平凡な高校生 × 妖従者たちが紡ぐ、絆と成長の主従現代和風ファンタジー!】
「選ぶのはお前だ」
――そう言われても、もう引き返せない。
ごく普通の高校生・奏太(そうた)は、夏休みのある日、本家から奇妙な呼び出しを受ける。
そこで待っていたのは、人の言葉を話す蝶・汐(うしお)と、大鷲・亘(わたり)。
彼らに告げられたのは、人界と異界を隔てる結界を修復する「守り手」という、一族に伝わる秘密の役目だった。
「嫌なら断ってもいい」と言われたものの、放置すれば友人が、家族が、町が危険に晒される。
なし崩し的に役目を引き受けた奏太は、夜な夜な大鷲の背に乗り、廃校や心霊スポットへ「出勤」することに!
小生意気な妖たちに絡まれ、毒を吐く蛙と戦い、ついには異世界「妖界」での政変にまで巻き込まれていく奏太。
その過程で彼は、一族が隠し続けてきた「残酷な真実」と、従姉・結(ゆい)の悲しい運命を知ることになる――
これは、後に「秩序の神」と呼ばれる青年が、まだ「ただの人間」だった頃の、始まりの物語。
★新作『蜻蛉商会のヒトガミ様』
この物語から300年後……神様になった奏太の物語も公開中!
https://www.alphapolis.co.jp/novel/174241108/158016858
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる