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南の島のおじいちゃん
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「あ!」
「分かりましたか?」
「前にそんなこと聞いたことあるよ僕」
「何?」
「冬弥さんがサボってるのに成績良くて、頑張ってるのに追い越せないとか」
「それです。その頃はまだ伯父上達も東に住んでましたから、ことある事に比べられてしまいましてねぇ。冬弥はあんな性格ですし。そんな時に夏への移動が決まり、島のお爺さんを紹介されたそうなんです。勿論仲が悪かった訳では無いので私たち四人はよく休みの日にここで遊ばせてもらいました。
でも、その間お爺さんだけは那智のことを特に気にかけて、良いことも悪いことも教えこんでましてね、段々那智も懐くようになったんです」
「夏樹さんと京弥さんは?」
「私たちは同じ歳ですし、私も夏樹もそう言った競いごとに興味がなかったので平和でしたよ?」
「何か俺わかるかも……那智さんは区別しないお爺さんが好きだったんだ」
「そういう事です。明日からの流れですが、天狐の冬弥の祝詞の後に、あの台になっているものを棺に変えて海に埋葬します」
「分かりましたか?」
「前にそんなこと聞いたことあるよ僕」
「何?」
「冬弥さんがサボってるのに成績良くて、頑張ってるのに追い越せないとか」
「それです。その頃はまだ伯父上達も東に住んでましたから、ことある事に比べられてしまいましてねぇ。冬弥はあんな性格ですし。そんな時に夏への移動が決まり、島のお爺さんを紹介されたそうなんです。勿論仲が悪かった訳では無いので私たち四人はよく休みの日にここで遊ばせてもらいました。
でも、その間お爺さんだけは那智のことを特に気にかけて、良いことも悪いことも教えこんでましてね、段々那智も懐くようになったんです」
「夏樹さんと京弥さんは?」
「私たちは同じ歳ですし、私も夏樹もそう言った競いごとに興味がなかったので平和でしたよ?」
「何か俺わかるかも……那智さんは区別しないお爺さんが好きだったんだ」
「そういう事です。明日からの流れですが、天狐の冬弥の祝詞の後に、あの台になっているものを棺に変えて海に埋葬します」
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