下宿屋 東風荘 8

浅井 ことは

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浮遊城の水盆

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周太郎がおにぎりと、魚をを持ってきてくれたのでそれも食べながら本について聞くと、見た方が早いと言いながらも、「ほら、なんか図形の昔の文字知らないか?漢字になる前の文字」

「あ、動物っぽいのとか、棒っぽいの?」

「そうそう。それと、こっちの国の昔の文字。後、外国のくにゃくにゃした文字な。外国のものならば航平が詳しそうだが、分担では水盆だろう?俺たちでやるしかないよなぁ」

「僕も頑張るけど、やっぱりこちらの文字も覚えないといけないよね」

「雪翔ならそのうち覚えるだろ?まずは、当てはまるものからやっつけて行くしかないんだが、俺と四郎と雪翔だけじゃきついと思うぞ?」

「そんなに複雑なの?」

「一部めちゃくちゃに混じってるのがあるから、そこで止まりそうな気がしてならん。あ!その魚美味いぞ?」


串のまま齧りつけと言われて食べると、見た目は鮎のようなのに、鯖のような味がして、さらにこちらの食べ物に興味が出てくる。
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