🗡️🐺Roda『The One Who Opens the Door to the World』(ローダ・世界の扉を拓く者)

🗡🐺狼駄(ろうだ)

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第3部『Chaos Surrounding the World(世界を取り巻く混沌)』

第26話『Dive into my breasts!(飛び込め私の胸に!)』 B Part

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 プリドール・ラオ・ロッソからの勧めで海水浴に興じるきょうじるローダ一行。

 ローダ・ファルムーンへ深い愛情を伝えたいルシア・ロットレンの水着姿恥らい
 そこへ大人男性に憧憬どうけい抱くいだく思春期盛りなリイナ・アルベェラータが10代の若さはじける水着で迫るせまる

 何れも若気の至りわかげのいたり的な気分が多分にある。
 されど既に意中の御相手が存在するリイナに後れを取りたくないルシアの憂鬱ゆううつと入り混じる決意。

 グィッ。

「ローダ、折角せっかく素敵すてきな海よ。……い、一緒に泳がない?」
「あ、嗚呼……」

 一歩抜きん出ようと勇気を絞り上擦うわずる声でローダを引っ張る。
 立ち上がりながらローダの雄々おおしい手に指絡ませおだやかな波間へ連れ出す

 ルシア妹分リイナの数少ない弱点を知っている。
 森の天使は泳ぎが大層不自由。森人もりびとの子供達が受けぬ水泳授業。リイナには可哀想かわいそうだが海中散歩へ繰り出せば此方御姉様独壇場どくだんじょう

「んっ……」

 此処でさらなる仕込みの一手を惜し気おしげなく御披露目駄目押しするべくルシアが動く。
 セパレートタイプの水着、深緑映えるお腹周りを隠す布地をグィッと持ち上げ態々わざわざ途中で手を止めた。

「ご、ごめんローダ。あ、汗で張り付いてるのか上手く脱げないから引っ張ってくれる?」

「え、ええ……」

 お腹周りを完全に包み込んでた緑の布地を胸下まで引き上げた状態。
 これで完璧なビキニ姿に生まれ変わるかと思いきや、括れクビレを強調する布面積が減少したブラウン色装いよそおい新たに出現。


 ゴクリッ……。ローダ青年、本日三回目の生唾なまつば
 これは妖しいあやしい破壊力。トップスのビキニ部分と茶色の括れクビレ。然も『手伝え』と頼まれた以上、視線をらす訳には往かぬ。

 男の意地と甲斐性かいしょう擽るくすぐる見事なルシアの二段戦術構え。ローダの不器用ぶりを最大限活用した攻勢。

 ローダ、震える手で中途ちゅうと託したくし上げた布切れを開き直りで掴みつかみ如何どうにか引っ張り脱がせた。波飛沫なみしぶきでない彼女の汗を触覚で実感。

 間近まじかで揺れる豊満刺激的な胸元。男なら誰しも夢見る二重ふたえ誘惑ゆうわくが経験値わずかな青年の鷲掴みわしづかみ。女に興味かぬ若輩者じゃくはいものでなければ絶対避けられない狙撃スナイプ

「さ、行こッ!」
「きゅ、急に走るなぁ!」

 海水に足を取られながら未だ戸惑いとまどい隠せぬローダ青年をへ引き摺りずり込むルシアの狡さずるさ。いっそ互いの脚縺れもつれ海中へ押し倒される奇跡Diveを望む。

 結果浜辺へ置いてきぼりなリイナが次は白いほおふくらませた。

「──ったく彼奴アイツなんで情け送って贈ってんだ!?」

 冷やしたビールを煽り呑みながら大変綺麗な乙女の景色を遠巻きにながめる青髪の男性、ランチア・ラオ・ポルテガ。彼は事の顛末てんまつ副団長プリドールから事前に聞き及んでいた。

 エドナ村から現れた可愛好み過ぎる20歳の英雄ヒーロー
 若い男子ローダの心を少しでも自分へ繋ぎつなぎ留めたい三十路手前アラサー女性の恋心。けれども自分はラオ守備隊副団長、この場所を置き去りに彼等と合流する訳には往かぬ。

 そこで悩める乙女達を誘ういざなう建前たてまえ海遊び海水浴イベントを思い付いた。
 然しながら22歳と14歳へ自ら選び贈った送った水着の気合いが入れ込み過ぎだと、青い頭を抱えているのだ。

 兎も角ともかくこれにて今回競争レースはルシア無双単独1位……そう思えた矢先。

 ザブッ、ザブッ……。
 波間にそびえる岩陰いわかげから赤一色の影が現れ、膝上ひざうえつかかったなまめかしももを曲がりくねらせ忍び寄る

 ワンピースだが股上またうえ実に貫通力かんつうりょく抜群ばつぐん矛先ほこさきが如き水着ハイレグ
 化粧落ちしそうな海遊びとて決して手抜かりなき紅色の唇赤色ルージュ。細目を大きく見せようと努力した結実のアイライン。

 日焼けを気にするした麦わら帽子に飾られた薔薇造花。加えて大きなパラソル、馬上槍ランス代わりに握り締め、若い男ローダへ向け目掛けいざ


 普段と異なる顔色。歩き辛さとパラソルの重みを弱った様子で殊更ことさらせる良い女オンナ

 今更語るのも野暮やぼだがこれらすべからず。この地を護るまもる守備隊副団長、まさに首尾守備良く若い乙女じゃ出せない妖艶ようえんを、青一色の背景に存分乗せていた。

 それにしてもである──。
 戦場では全身鎧フルメイル、押え付けたその下に爆発的想像超えたな身体ボディラインを隠し持っていたとは守備隊の下っ端したっぱ連中すらつゆ知らず。

 ランチア何故か容姿。

あたいより先立つ歳上男は興味ないやね』

 プリドールの口癖恋愛哲学、ランチア団長とは恋愛済。早い話、だ。

「あ、姐御あねごぉッ!?」
「馬鹿ッ! 今日は其れその呼び名封印しとけッ!」

 守備隊の1人が日頃じゃない副団長プリドールを指し、団長ランチアから拳固グーで頭をなぐられた。

 妖艶大人女性過ぎる姿を見つけ思わず視線固まるルシアとリイナ。自分達は本命ローダ為の疑似餌ルアー撒き餌まきえ扱いだったのを今さら知り抜いた。

 立て押し寄せる──。

 ルシアは覚悟した。自分が未来を。
 それ程プリドールは御世辞おせじ抜きで美しいと思った。
 どんなでも感じなかった勝機チャンス見えぬ敗北感。

「えと……お、俺。ルシアと一緒に遊びたい」

 獰猛どうもう過ぎるもりを投げ込んだローダの呟きつぶやき。器用な言い回しなんぞ出来ぬ男だ。

 ──ハァァッ!?
 ──え、ええッ!?

 憐れあわれ……パラソルを海へ落水したプリドール。声掛け以前のよもやな断り文句『ごめんなさい』、瞬時白目に陥るおちいる
 聞き届けられた声にビールを吹いたランチア愕然がくぜん、同じく白目に転じた。

 隣で聴いたルシアもこれには動転。だがルシアにだけがあるのだ。

幾らいくら何でもあれはやりエロ過ぎ……。後、リイナは可愛過ぎて

 ──ハァンッ!?!?

 決してれてはならぬ心の声。届いてはいけない愚直ぐちょくなる心根本音

 ……愚かな男を一応擁護ようごする。ローダ青年は思いのたけを声にしなかった分、負い目おいめは一切感じていない。
 この場で選んだ相手はあくまで本命ルシア悪気悪意は全く以って皆無かいむ行為好意

 ザッバーンッ!!

 突如とつじょ海底の砂さえ巻き上げる波飛沫なみしぶき──。
 やけっぱちなルシアが愚かな彼氏の黒い頭を掴みつかみ、共々海原うなばらへ全身を沈めた異変。解放感が成せる御業みわざか、今日のルシアは決してこれでも折れないブレない

 海中で相手を抱き寄せ全身に力を込めた。はたから見ればまさに。ローダの頭を自分のDiveさせた沈めたのだ。彼を自分へ取り込むが如き羽交いはがい絞めじめ

 ──ごめん……。
 ──もぅ……馬鹿!

 ローダ、彼女の寄せた好意に逆らうのを一切止め、心で謝罪の上、奔放なWild of天国Heavenに身をゆだねる。
 ルシア、心でなくからだで彼の気持ちを受け容れた。
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