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第7部『Back-to-Back Battlefield(背中合わせの戦場)』
第7部『Back-to-Back Battlefield(背中合わせの戦場)』・登場人物紹介
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──Resistance側──
『ローダ・ロットレン』(旧姓ファルムーン)
出身国はハイデルベルク(旧ドイツ領)現在年齢20歳。頼り甲斐なき騎士見習いであった彼が戦い終える都度、変身めいた成長を遂げ、魔神ラウムすら封じ込めた。
『──私、ヒビキを産みたい!』
愛慕するルシアから号泣と共に懇願された。彼とて云われる迄もなき願い。されど自然の流れで分娩叶わぬルシアの置かれた立場。
そこでローダは男のけじめを果たすべく画策。自身の名を捨てロットレン家に婿入りする。
それもアドノス島で得た掛け替えなき友人達を誓いの承認に迎えた。
然もルシアとの結婚式を大々的に世界へ発信。ルシアを鍵として造った老人──兄ルイスの袂で隠居していたサイガン・ロットレンを引き摺り出した。
義父サイガンの面前、改めて愛と魂さえ娘ルシアへ捧げる宣言。人を愛する事柄を忘れAIに走った老人を漸く自分達へ繋ぎ止める係留を果たす。
父性目覚めたサイガンに、ヒビキの意識を娘ルシアから引き出す役目を負わせ見事果たしたローダの創造性。
魔神から『物真似師』と揶揄された扉の候補者。愛する者を護る為、飛躍的な成長を遂げた。
Resistanceを終えたルシアと、開きっぱなしの扉を抱く娘ヒビキに背中押される英雄が次に実を結ぶ果実とは。
『ルシア・ロットレン』
金髪ボブカット、天女が如き萌え袖な白い服装で精霊を付与した手足を振るう不思議な22歳女性。
先天性の病で早々に死去したハイエルフの躰をベースにサイガンに造られ、現時点で最高位の人工知性体『IRIS』すら移植され、扉の候補者達を見定める使命を帯びていた。
ローダと初めて出逢った壮絶帯びた争いの夜から、彼の中に眠る扉の力でなく、純水な男性として惹かれ続けた。躰を重ねて命の器に彼の欠片を宿す。
それでもルシアは彼の心へ踏み込む勇気を引き出せなかった──独り寂しく空を彩る明星の気分を引き摺り続けた。
扉の候補者と結ばれれば新たな人類を成せる必定を知ってたルシアは、彼を騙しヒビキを身籠った罪の意識に苛まれていたのだ。
『俺を愛するお前の気持ちは本物だ』
彼氏ローダと命の器で愛を叫んだヒビキが漸く彼女の真情を拓いた。
遂にローダの妻に至れ、ヒビキの母に成れた感涙を流したルシア・ロットレン──彼女の真実なる人生は開幕したばかりなのだ。
『ヒビキ・ロットレン』
学者ドゥーウェンがローダとルシアに蒼き奇跡の薔薇をさした聖なる初夜。
ルシアが身籠った娘がこのヒビキ。
彼女は心の扉を拓いたローダと鍵であるルシアの血を継いだ存在。
総ての意志を受け容れ、自身の意志すら隠せない酷く特殊な新人類。
母ルシアの器へ着床成し得たその日から、現代の女子高生を彷彿させるすべからく相手を笑い飛ばす見た目で現れた。
されど未だ哀しき争い続くの最中、自分が母胎の中で大きく育てば、戦えなくなる必然を両親に打ち明けた。
然し『それでも!』な連中が一丸となり、父ローダがリイナと共に魂に抱く16歳の姿形で創造したヒビキの躰。
祖父サイガンが魂を転移させ産声上げぬ生誕を無事果たせた。
自らの心音を大いに響かせ返す反響から、相手の真意を自ずと知り尽くすヒビキの神性。彼女こそ真なる扉を抱いた新たな系譜なのやも知れない。
父ローダ、母ルシア、独り娘のヒビキ──。
ヒビキが命成してから未だ約2ケ月。星々の煌めき放つ光の速さで生まれた家族の苦難の旅路はこれから始まる。
『リイナ・アルベェラータ』
長い銀髪と14歳とは思えぬ類稀なる知識の泉を湛えた少女、戦之女神の司祭級。
ローダとルシアの結婚式ではルシア御姉様の手を引き赤絨毯を共に歩む婚儀手前の手引きを果たした。
そして異端にも程あるルシアの出産に立ち会い不死鳥を召喚。不死の鳥が渦巻く炎でヒビキの身体を錬成した功労者。
この少女の力がなければ例え扉の能力を開花させたローダと、人の意識を電子の波に乗せ抽出可能なサイガンだけでは成し得ない奇跡を呼び込んだ。
『ベランドナ』
学者ドゥーウェン。本名『吉野亮一』に着き従う亜人族最格の女性、悠久の森人。
リイナとエドル神殿跡にて一緒に戦いハイエルフとしての堅苦しい品格を綻ばせ崩した彼女。
ルシアの結婚式では髪を結い化粧を施し、加えてローダから優しさ滲むただの男性の面影を感じ取り、笑顔を覗かす程すっかり皆に馴染んだ。
ルシア・ロットレンの出産──。
リイナが不死の炎でヒビキの身体を錬成し切れぬ苦境に立たされた折、凍結の惰眠にてボロ雑巾な全身を、緩やかに回復させてるジオーネ・エドル・カスードへ、絶叫の精霊術で声掛け呼び覚ます。
ヒビキがこの世に生を受ける感動を見届けた翌日。
フォルデノ王国に蓋をする格好の砦を制圧に出向くジェリド・アルベェラータ一行に付き添う軍役を始めた。
『サイガン・ロットレン』
白髪頭で50代後半位に見える初老の男。
彼は人工知能に自由意志を与えるのを人生に於ける至上命題としている。史上初の人造人間マーダを生成。
彼は人工の意志を自らが為す不自由でなく、人から人を渡り歩いて進化を遂げるウイルスの如きナノマシンのOSである『AYAME』を構築した人の意識を情報に変える電子の魔術師。
敵を殴って能力を掠め取る扉の候補者ローダをずっと差別の対象にしていたサイガン。
ローダが我が名を打ち捨てロットレンを名乗る誠実さに心震えた。
ルシアの出産立ち合いに於いて、彼は命の器に住まうヒビキから魂の情報を掬い上げる。
さらにリイナとベランドナが共同で成した16歳ヒビキの器にサルベージした情報を転送する神技をやってのけた。
然しヒビキが生まれる奇跡を呼び込んだ若者達の真なる友情を目の当たりにし、これ迄の人生の在り方を見つめ直す。
己が造った元来仮初の命であったルシア同様、この老人も人の持つ温かみを思い出した。それは決して歓喜だけで終わらぬ苦心も寄越すに違いない。
『ドゥーウェン』
マーダ直属の配下・ヴァロウズ2番目の学者ドゥーウェン。旧日本人名『吉野亮一』彼が亮一であった頃。
サイガン先生のAYAME理論に共感、天才プログラマーとしてAYAME-OSの開発に尽力した。
そのサイガン共々、扉の候補者が生まれる迄の300余年もの間。凍結の惰眠を甘んじて受け、眠りに落ちその刻を待ち望んだ。
目を覚ました亮一は、世界最高峰の最先端技術を独占する街Fortezaを私物化したい欲に駆られ、アドノス全土を震撼させたマーダに付け入り、まんまと市長代理の要職に就いた。
目的達成の為には手段を選ばぬ冷徹な人間。未だ闘争続く最中、子供を身籠るルシアに『下ろす御積りはないのですか?』冷たく言い放つ。
然しローダが提案した世界へ英傑の結婚を大いに宣伝するやり口に共感する掌返しに踊りながらピアノを弾いた。
何しろ扉の能力者、閉じる力を持つ鍵の女性──二人が為した新人類全てを掌握出来る人生最大級の好機に酔いしれるのだ。
その上22世紀に世界を席巻した人型兵器の欠片を手に入れ、再構築を始めた。
『ジェリド・アルベェラータ』
元フォルデノ王国聖騎士団団長。柄の長い巨大な斧を振るう剛毅な騎士。現在38歳。
旧マーダ──ルイス・ファルムーンの意識目覚める以前。
制圧されたフォルデノ王国の北側に隣接するカノンの崖下に陣を構える敵を蹴散らすべく、同じ王国の残兵達を引き連れ動き始めた。
そこでこの偉丈夫は、在り得ぬ再会を果たすのだ。
『ランチア・ラオ・ポルテガ』
ラオ守備隊団長。蒼い髪に海の様に青い瞳。兜だけ要らぬ全身鎧の青一色。投槍の腕前冴え渡る騎士。
その能力だけ買われ団長に抜擢された23歳男性。別名『青い鯱』
Fortezaを訪れた理由はローダとルシアの結婚式を祝う為だけではなかった。ジェリド・アルベェラータが先陣を切る討伐部隊へ助っ人を志願。
されど『騎馬は使えません』とベランドナに言葉で切られた。普段海の男が船処か馬さえ奪われるのか。
『プリドール・ラオ・ロッソ』
ラオ守備隊副団長。赤い髪に燃ゆる瞳。戦闘時は兜も装備、赤一色の全身鎧。
特筆すべきは馬上槍に依る突貫。責任感人一倍強き副団長としての責務を立派に熟す29歳女性。別名『赤い鯱』
語る迄もなくランチア団長の背中へ追い縋り戦陣へ飛び込むつもりだ。だが馬上槍を扱うには騎馬が不可欠。果たして?
── マーダ(暗黒神)側 ──
『マーダ(ルイス・ファルムーン)』
弟ローダとは腹違いの兄ルイスの身体を借りた黒い剣士。愛刀は150年前、旧暗黒神から奪った紅色の蜃気楼。
300年以上前、サイガン・ロットレンが生んだ最高位の意志が健在する人工知性『IRIS』を人型アンドロイドに移植された存在がマーダのFast Lotであった。
以来、300年間『夢見の能力』を発現させた人間達を乗っ取り続け、独自の進化を遂げながら2年前、ハイデルベルクの天才騎士、ルイス・ファルムーンを躰毎術中に収めた。
ルイスはこれを甘んじて受け、現状マーダの意識を依り代であった筈のルイスが奪い返した結果、三柱もの神籠る島アドノスに弟ローダ共々扉の候補者が二人揃い相まみえた。
実弟ローダの結婚式──。
赤い絨毯を導いた兄ルイス。未だ彼の焦がれた鍵の側室フォウ・クワットロ、目覚めたとは言い難い。
弟ローダは鍵の正室ルシアを妻に迎え、然も血を繋いだ新人類ヒビキ。何より夢見の能力を開花させた元凶──サイガンさえも手中に収めた。
総じて弟に奪われたルイス・ファルムーン──新月の裏側、何思う。
── 第三勢力 ──
アドノス島の外から襲来すると思しき鎖国破り匂わせる『外敵』
魔導、技術文明。あらゆる分野で圧倒的に秀でたこの島。
然も経った300余年の短き間に三柱もの神を輩出した異端なる地。
されどサイガン・ロットレンの語る異能者は世界各国、何処で生誕しても不思議ではない事情があるのだ。
特に神話の住人、魔神ラウムとスフィンクスを呼び込んだとされる能力者が潜む感覚匂わせた。
またいつの日かバルタバザルのルヴァエルの様な異端者がAdon-NorthとFortezaを落としに掛かるやも知れぬのだ。
『ローダ・ロットレン』(旧姓ファルムーン)
出身国はハイデルベルク(旧ドイツ領)現在年齢20歳。頼り甲斐なき騎士見習いであった彼が戦い終える都度、変身めいた成長を遂げ、魔神ラウムすら封じ込めた。
『──私、ヒビキを産みたい!』
愛慕するルシアから号泣と共に懇願された。彼とて云われる迄もなき願い。されど自然の流れで分娩叶わぬルシアの置かれた立場。
そこでローダは男のけじめを果たすべく画策。自身の名を捨てロットレン家に婿入りする。
それもアドノス島で得た掛け替えなき友人達を誓いの承認に迎えた。
然もルシアとの結婚式を大々的に世界へ発信。ルシアを鍵として造った老人──兄ルイスの袂で隠居していたサイガン・ロットレンを引き摺り出した。
義父サイガンの面前、改めて愛と魂さえ娘ルシアへ捧げる宣言。人を愛する事柄を忘れAIに走った老人を漸く自分達へ繋ぎ止める係留を果たす。
父性目覚めたサイガンに、ヒビキの意識を娘ルシアから引き出す役目を負わせ見事果たしたローダの創造性。
魔神から『物真似師』と揶揄された扉の候補者。愛する者を護る為、飛躍的な成長を遂げた。
Resistanceを終えたルシアと、開きっぱなしの扉を抱く娘ヒビキに背中押される英雄が次に実を結ぶ果実とは。
『ルシア・ロットレン』
金髪ボブカット、天女が如き萌え袖な白い服装で精霊を付与した手足を振るう不思議な22歳女性。
先天性の病で早々に死去したハイエルフの躰をベースにサイガンに造られ、現時点で最高位の人工知性体『IRIS』すら移植され、扉の候補者達を見定める使命を帯びていた。
ローダと初めて出逢った壮絶帯びた争いの夜から、彼の中に眠る扉の力でなく、純水な男性として惹かれ続けた。躰を重ねて命の器に彼の欠片を宿す。
それでもルシアは彼の心へ踏み込む勇気を引き出せなかった──独り寂しく空を彩る明星の気分を引き摺り続けた。
扉の候補者と結ばれれば新たな人類を成せる必定を知ってたルシアは、彼を騙しヒビキを身籠った罪の意識に苛まれていたのだ。
『俺を愛するお前の気持ちは本物だ』
彼氏ローダと命の器で愛を叫んだヒビキが漸く彼女の真情を拓いた。
遂にローダの妻に至れ、ヒビキの母に成れた感涙を流したルシア・ロットレン──彼女の真実なる人生は開幕したばかりなのだ。
『ヒビキ・ロットレン』
学者ドゥーウェンがローダとルシアに蒼き奇跡の薔薇をさした聖なる初夜。
ルシアが身籠った娘がこのヒビキ。
彼女は心の扉を拓いたローダと鍵であるルシアの血を継いだ存在。
総ての意志を受け容れ、自身の意志すら隠せない酷く特殊な新人類。
母ルシアの器へ着床成し得たその日から、現代の女子高生を彷彿させるすべからく相手を笑い飛ばす見た目で現れた。
されど未だ哀しき争い続くの最中、自分が母胎の中で大きく育てば、戦えなくなる必然を両親に打ち明けた。
然し『それでも!』な連中が一丸となり、父ローダがリイナと共に魂に抱く16歳の姿形で創造したヒビキの躰。
祖父サイガンが魂を転移させ産声上げぬ生誕を無事果たせた。
自らの心音を大いに響かせ返す反響から、相手の真意を自ずと知り尽くすヒビキの神性。彼女こそ真なる扉を抱いた新たな系譜なのやも知れない。
父ローダ、母ルシア、独り娘のヒビキ──。
ヒビキが命成してから未だ約2ケ月。星々の煌めき放つ光の速さで生まれた家族の苦難の旅路はこれから始まる。
『リイナ・アルベェラータ』
長い銀髪と14歳とは思えぬ類稀なる知識の泉を湛えた少女、戦之女神の司祭級。
ローダとルシアの結婚式ではルシア御姉様の手を引き赤絨毯を共に歩む婚儀手前の手引きを果たした。
そして異端にも程あるルシアの出産に立ち会い不死鳥を召喚。不死の鳥が渦巻く炎でヒビキの身体を錬成した功労者。
この少女の力がなければ例え扉の能力を開花させたローダと、人の意識を電子の波に乗せ抽出可能なサイガンだけでは成し得ない奇跡を呼び込んだ。
『ベランドナ』
学者ドゥーウェン。本名『吉野亮一』に着き従う亜人族最格の女性、悠久の森人。
リイナとエドル神殿跡にて一緒に戦いハイエルフとしての堅苦しい品格を綻ばせ崩した彼女。
ルシアの結婚式では髪を結い化粧を施し、加えてローダから優しさ滲むただの男性の面影を感じ取り、笑顔を覗かす程すっかり皆に馴染んだ。
ルシア・ロットレンの出産──。
リイナが不死の炎でヒビキの身体を錬成し切れぬ苦境に立たされた折、凍結の惰眠にてボロ雑巾な全身を、緩やかに回復させてるジオーネ・エドル・カスードへ、絶叫の精霊術で声掛け呼び覚ます。
ヒビキがこの世に生を受ける感動を見届けた翌日。
フォルデノ王国に蓋をする格好の砦を制圧に出向くジェリド・アルベェラータ一行に付き添う軍役を始めた。
『サイガン・ロットレン』
白髪頭で50代後半位に見える初老の男。
彼は人工知能に自由意志を与えるのを人生に於ける至上命題としている。史上初の人造人間マーダを生成。
彼は人工の意志を自らが為す不自由でなく、人から人を渡り歩いて進化を遂げるウイルスの如きナノマシンのOSである『AYAME』を構築した人の意識を情報に変える電子の魔術師。
敵を殴って能力を掠め取る扉の候補者ローダをずっと差別の対象にしていたサイガン。
ローダが我が名を打ち捨てロットレンを名乗る誠実さに心震えた。
ルシアの出産立ち合いに於いて、彼は命の器に住まうヒビキから魂の情報を掬い上げる。
さらにリイナとベランドナが共同で成した16歳ヒビキの器にサルベージした情報を転送する神技をやってのけた。
然しヒビキが生まれる奇跡を呼び込んだ若者達の真なる友情を目の当たりにし、これ迄の人生の在り方を見つめ直す。
己が造った元来仮初の命であったルシア同様、この老人も人の持つ温かみを思い出した。それは決して歓喜だけで終わらぬ苦心も寄越すに違いない。
『ドゥーウェン』
マーダ直属の配下・ヴァロウズ2番目の学者ドゥーウェン。旧日本人名『吉野亮一』彼が亮一であった頃。
サイガン先生のAYAME理論に共感、天才プログラマーとしてAYAME-OSの開発に尽力した。
そのサイガン共々、扉の候補者が生まれる迄の300余年もの間。凍結の惰眠を甘んじて受け、眠りに落ちその刻を待ち望んだ。
目を覚ました亮一は、世界最高峰の最先端技術を独占する街Fortezaを私物化したい欲に駆られ、アドノス全土を震撼させたマーダに付け入り、まんまと市長代理の要職に就いた。
目的達成の為には手段を選ばぬ冷徹な人間。未だ闘争続く最中、子供を身籠るルシアに『下ろす御積りはないのですか?』冷たく言い放つ。
然しローダが提案した世界へ英傑の結婚を大いに宣伝するやり口に共感する掌返しに踊りながらピアノを弾いた。
何しろ扉の能力者、閉じる力を持つ鍵の女性──二人が為した新人類全てを掌握出来る人生最大級の好機に酔いしれるのだ。
その上22世紀に世界を席巻した人型兵器の欠片を手に入れ、再構築を始めた。
『ジェリド・アルベェラータ』
元フォルデノ王国聖騎士団団長。柄の長い巨大な斧を振るう剛毅な騎士。現在38歳。
旧マーダ──ルイス・ファルムーンの意識目覚める以前。
制圧されたフォルデノ王国の北側に隣接するカノンの崖下に陣を構える敵を蹴散らすべく、同じ王国の残兵達を引き連れ動き始めた。
そこでこの偉丈夫は、在り得ぬ再会を果たすのだ。
『ランチア・ラオ・ポルテガ』
ラオ守備隊団長。蒼い髪に海の様に青い瞳。兜だけ要らぬ全身鎧の青一色。投槍の腕前冴え渡る騎士。
その能力だけ買われ団長に抜擢された23歳男性。別名『青い鯱』
Fortezaを訪れた理由はローダとルシアの結婚式を祝う為だけではなかった。ジェリド・アルベェラータが先陣を切る討伐部隊へ助っ人を志願。
されど『騎馬は使えません』とベランドナに言葉で切られた。普段海の男が船処か馬さえ奪われるのか。
『プリドール・ラオ・ロッソ』
ラオ守備隊副団長。赤い髪に燃ゆる瞳。戦闘時は兜も装備、赤一色の全身鎧。
特筆すべきは馬上槍に依る突貫。責任感人一倍強き副団長としての責務を立派に熟す29歳女性。別名『赤い鯱』
語る迄もなくランチア団長の背中へ追い縋り戦陣へ飛び込むつもりだ。だが馬上槍を扱うには騎馬が不可欠。果たして?
── マーダ(暗黒神)側 ──
『マーダ(ルイス・ファルムーン)』
弟ローダとは腹違いの兄ルイスの身体を借りた黒い剣士。愛刀は150年前、旧暗黒神から奪った紅色の蜃気楼。
300年以上前、サイガン・ロットレンが生んだ最高位の意志が健在する人工知性『IRIS』を人型アンドロイドに移植された存在がマーダのFast Lotであった。
以来、300年間『夢見の能力』を発現させた人間達を乗っ取り続け、独自の進化を遂げながら2年前、ハイデルベルクの天才騎士、ルイス・ファルムーンを躰毎術中に収めた。
ルイスはこれを甘んじて受け、現状マーダの意識を依り代であった筈のルイスが奪い返した結果、三柱もの神籠る島アドノスに弟ローダ共々扉の候補者が二人揃い相まみえた。
実弟ローダの結婚式──。
赤い絨毯を導いた兄ルイス。未だ彼の焦がれた鍵の側室フォウ・クワットロ、目覚めたとは言い難い。
弟ローダは鍵の正室ルシアを妻に迎え、然も血を繋いだ新人類ヒビキ。何より夢見の能力を開花させた元凶──サイガンさえも手中に収めた。
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然も経った300余年の短き間に三柱もの神を輩出した異端なる地。
されどサイガン・ロットレンの語る異能者は世界各国、何処で生誕しても不思議ではない事情があるのだ。
特に神話の住人、魔神ラウムとスフィンクスを呼び込んだとされる能力者が潜む感覚匂わせた。
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