221 / 234
最終部 ファウナ・デル・フォレスタ
第202話 殺戮の悪足掻き
しおりを挟む
ラディアンヌ・マゼダリッサ驚異の本気が殺戮の女神から怯えの感情を呼び覚ます。
腕を1本蹴り千切った後、電撃帯びた掌底をカーリーに押し付ける容赦なきラディアンヌ機。在り得ぬ痺れで動き危ういカーリーと中の母親。
やはりカーリーを空へ上げる行為は、パルメラの増長が生んだ最悪手と言わざるを得ない。或いはNo6チェーン・マニシングの呼び込んだ奇跡がパルメラさえも狂わせたのか。
何れにせよこのままでは、身動き取れず終いでデラロサ隊に神殺しの称号が付くのも時間の問題。
──ま、負けないッ! 僕は誇り高き二人の子供。それに神の力を授かった存在。絶対負けるもんかッ!
ググッ……。
満身創痍の神。ラディアンヌ機による掌底打ちの掌をガシリッと掴み、感電している自らへ引き寄せる若い勇気の為せる行為。
これが大人であるなら感電元である敵を突き飛ばすのが先決。効率重視の思考が働く筈だ。
「ぐっ!? ま、まだそんな力が残って……」
殺戮の女神から頬の寄せ合いの誘い。途轍もない強引なリード。
豪傑ラディアンヌでさえこの誘い、安易に断れない。『妾と共に痺れる踊りを』そんな冗談では済まされないのだ。
ズギューーンッ!
女じみた女神からの誘いの手を正確無比な超電磁砲の狙撃が地上から貫く。マリアンダ機、お得意の銃撃。
それでも手を離さないカーリーの熱烈秘めた色仕掛け。さらに違う手握る剣をウルミに変え、恋路の邪魔する不届き千万な輩へ一閃。
「えッ!? あの距離から届くだなんてぇ?」
──二度も同じ場所から狙撃などッ! このカーリー、舐めて貰っては困るッ!
これはマリアンダらしからぬMissTake。
何しろ殺戮の女神が扱うウルミなのだ。人間の感覚値で間合いを推し量るのは迂闊過ぎた。機体の左腕部毎、超電磁砲を巻き取られ破壊に至る。
「ぐぅ、このまま共に地面へ落下するつもりですかッ!」
流石のラディアンヌとてこれは実に面白くない。敵は自機の2倍ある上、執拗いが兎に角神の依り代。一緒に落ちても殺られるのは、自分だけの未来が透けて見える。
ザーッ!!
──あ、雨? うぐぁッ!
余りに不自然極まる局地的ゲリラ豪雨がカーリーとラディアンヌ機だけに降り注ぐ。電気帯びたカーリーの感電力が水を通じてより高まる。
「これでも手を離さない、ならばッ!」
豪雨が突如巨大な氷柱に転じ、カーリーの全身を貫き始める。ラディアンヌ機を巻き込む恐れを勘定に入れるゆとりは皆無。
大気を操り雨雲を呼ぶ。此処までならNo7フィルニアの領分。
雨粒達を氷柱に転じる作業だけは、これまでもNo8ディーネが担っていた。
空気中の水蒸気を集め、独りで完遂する水使いディーネの面目躍如。
巨神過ぎる故、的が大きい憐れなカーリー。
ラディアンヌ機を掴む手へ無数の氷柱が刺さり、手を離す羽目に陥る。
九死に一生を得るラディアンヌ機だが、握られた腕が潰れ破損は免れなかった。
銀色、緑迷彩、金色など百花繚乱だったデラロサ異能空挺部隊。遂に無傷な機体が残り僅か。水色のディーネ機、漆黒のアノニモ機だけ。後は何れも片腕を損傷した。
「ガァァァッ!!」
1人忘れちゃいないか──?
そう、1機じゃなくあくまで1人だ。間違っても1頭って呼んだらその頭毎、嚙み砕かれるから覚悟しな。
カーリーの腕をへし折る大車輪の活躍見せたラディアンヌ機を拾いに掛ける自由なる白狼、チェーン・マニシング。人間らしいお喋りでなく、母親譲りの脚力と雄叫びを大いに活かす。
ガシャンッ!!
跳ね上がり、甘噛みでラディアンヌ機を受け止めた意外なる器用ぶり。
背に乗せると即、その場を離脱。
自由を戦場に持ち込むにはそれが戦況へ影響を及ぼさないのを証明出来る能力が不可欠。
彼女には確固たるソレが存在していた。
「ラディアンヌ、大丈夫か?」
「ご、ごめんなさい。腕1本だけで……」
カーリー4本の腕の内、1本。されどラディアンヌ機も等しく1本失う。実は等価と世辞にも言えぬ結果。さも申し訳ない声でチェーンに謝るラディアンヌである。
「馬鹿言ってんじゃねぇよ! 痺れたぜあの背面蹴りッ! やっぱ僕の目に狂いはなかったっ!」
またも堕ち掛けてたラディアンヌの気分を上書きする勢いの圧倒的褒め殺し。折角やる気再燃し始めたラディアンヌ魂の炎を焚付ける。
「──で、次はどうする?」
「これで此方も上が取れる事をあの神様に焼き付けました。次こそ下です、チェーン。貴女となら必ず成し遂げられます」
白狼の質問へ敬称をワザと略す心の通じ合える様をみせるラディアンヌ巧みな煽り。この両者、カーリー戦だけで随分心通わせられる相棒に成れた。
「──では手筈通りに」
「よっしゃァァッ! 任せなッ!」
ホバリング全開、ラディアンヌ機がチェーンの背中より離脱。瞬間宙へ上がる仕草をカーリーに見せ付ける無駄な動き。
一方疲労知らずのチェーンがカーリーの足元を犬の様に駆け回る。ディーネ機が造った泥水、街の瓦礫を蹴散らし、否が応でも殺戮の女神より視線を奪う気満々。
ズギューーーンッ!! バシュッ! バシュッ!
自由自在に駆けた後、顎の内に潜む荷電粒子砲とミサイルを、カーリーの上半身目掛け一斉掃射。
黄緑色の奴が一瞬上昇するかと思いきや、足元巡る白犬が血塗れの胸元狙う裏を取る動き。ジオ、瞳孔が勝手に回る。
スーッ。
──ッ!?!? 白い奴の気配が2つ!?
地上へ舞い戻った黄緑色が僅かなる一旦停止。カーリー、訳が判らぬ急変を感じる。残った左目を頼りに彼女は戦況を凝視している。血が入り邪魔するが如何にか機能していた。
視界の端々に映るうざったい白犬と黄緑色の人型。それにも拘わらず、両者から重なる気配を感じてしまった。
ラディアンヌ・マゼダリッサが、またしてもやらかした。
チェーンの意識と同調決める異端なる呼吸術。
遂に愛するファウナ様以外相手でこれを成し得た。
一体自分は何に何処へ意識を向けるが正解なのか?
巨大過ぎる脳裏に血が足りなくなる解せない劇場。配信動画の様に一時停止&巻き戻し出来ぬもどかしさ。
『話を理解したけりゃ金を払って何度も劇場へ足を運びな』
生中継で解説動画を切望するカーリー。
生き物の延長である彼女にそんな御都合、望める訳ない。
ヒュンッ。
──ワイヤー? クッソまたあの空色の奴か!
カーリーの左足元巻き付くワイヤー。懲りる事無く罠使いが射出したアンカー付きワイヤーだと思い込むのが当然の理解。
また蹴散らすのみ、そんな軽い機体じゃ足枷になんか成れない。さっきのやり取りで悟れなかったか。
だが間違っていた認識。
それは地上に落ちてたワイヤーを拾ったラディアンヌ機が手ずから投げただけの代物。
ガシャンッ!!
──ウグッ!? み、右ぃ!?
息つく暇すら与えられぬ次なる連携。右足首上から異様に硬質な何かがぶつかる感触と足裏から刺す激痛。
ラディアンヌ機、白狼と同調した幻覚とカーリーが失った右目部分の死角より回り込んだ位置から全霊込めた左の飛び蹴り。
此方は一体何時合図したのか?
アノニモ機がその蹴りを邪魔するキーパーの如き絶妙なる間合いで黒いナイフを下側から合わせる奇跡。
カーリー、右足首が大層嫌な音響かせ、複雑骨折したのを感じる。
然も上下同時に押され、下からの黒いナイフも足首へ届いた最悪。
もう二度と地を踏めぬ事象が確定した。後は神頼みで浮遊し続けるしかない選択肢。敗色濃厚を感ずる女神、此処からは相打ち覚悟の玉砕あるのみ。
腕を1本蹴り千切った後、電撃帯びた掌底をカーリーに押し付ける容赦なきラディアンヌ機。在り得ぬ痺れで動き危ういカーリーと中の母親。
やはりカーリーを空へ上げる行為は、パルメラの増長が生んだ最悪手と言わざるを得ない。或いはNo6チェーン・マニシングの呼び込んだ奇跡がパルメラさえも狂わせたのか。
何れにせよこのままでは、身動き取れず終いでデラロサ隊に神殺しの称号が付くのも時間の問題。
──ま、負けないッ! 僕は誇り高き二人の子供。それに神の力を授かった存在。絶対負けるもんかッ!
ググッ……。
満身創痍の神。ラディアンヌ機による掌底打ちの掌をガシリッと掴み、感電している自らへ引き寄せる若い勇気の為せる行為。
これが大人であるなら感電元である敵を突き飛ばすのが先決。効率重視の思考が働く筈だ。
「ぐっ!? ま、まだそんな力が残って……」
殺戮の女神から頬の寄せ合いの誘い。途轍もない強引なリード。
豪傑ラディアンヌでさえこの誘い、安易に断れない。『妾と共に痺れる踊りを』そんな冗談では済まされないのだ。
ズギューーンッ!
女じみた女神からの誘いの手を正確無比な超電磁砲の狙撃が地上から貫く。マリアンダ機、お得意の銃撃。
それでも手を離さないカーリーの熱烈秘めた色仕掛け。さらに違う手握る剣をウルミに変え、恋路の邪魔する不届き千万な輩へ一閃。
「えッ!? あの距離から届くだなんてぇ?」
──二度も同じ場所から狙撃などッ! このカーリー、舐めて貰っては困るッ!
これはマリアンダらしからぬMissTake。
何しろ殺戮の女神が扱うウルミなのだ。人間の感覚値で間合いを推し量るのは迂闊過ぎた。機体の左腕部毎、超電磁砲を巻き取られ破壊に至る。
「ぐぅ、このまま共に地面へ落下するつもりですかッ!」
流石のラディアンヌとてこれは実に面白くない。敵は自機の2倍ある上、執拗いが兎に角神の依り代。一緒に落ちても殺られるのは、自分だけの未来が透けて見える。
ザーッ!!
──あ、雨? うぐぁッ!
余りに不自然極まる局地的ゲリラ豪雨がカーリーとラディアンヌ機だけに降り注ぐ。電気帯びたカーリーの感電力が水を通じてより高まる。
「これでも手を離さない、ならばッ!」
豪雨が突如巨大な氷柱に転じ、カーリーの全身を貫き始める。ラディアンヌ機を巻き込む恐れを勘定に入れるゆとりは皆無。
大気を操り雨雲を呼ぶ。此処までならNo7フィルニアの領分。
雨粒達を氷柱に転じる作業だけは、これまでもNo8ディーネが担っていた。
空気中の水蒸気を集め、独りで完遂する水使いディーネの面目躍如。
巨神過ぎる故、的が大きい憐れなカーリー。
ラディアンヌ機を掴む手へ無数の氷柱が刺さり、手を離す羽目に陥る。
九死に一生を得るラディアンヌ機だが、握られた腕が潰れ破損は免れなかった。
銀色、緑迷彩、金色など百花繚乱だったデラロサ異能空挺部隊。遂に無傷な機体が残り僅か。水色のディーネ機、漆黒のアノニモ機だけ。後は何れも片腕を損傷した。
「ガァァァッ!!」
1人忘れちゃいないか──?
そう、1機じゃなくあくまで1人だ。間違っても1頭って呼んだらその頭毎、嚙み砕かれるから覚悟しな。
カーリーの腕をへし折る大車輪の活躍見せたラディアンヌ機を拾いに掛ける自由なる白狼、チェーン・マニシング。人間らしいお喋りでなく、母親譲りの脚力と雄叫びを大いに活かす。
ガシャンッ!!
跳ね上がり、甘噛みでラディアンヌ機を受け止めた意外なる器用ぶり。
背に乗せると即、その場を離脱。
自由を戦場に持ち込むにはそれが戦況へ影響を及ぼさないのを証明出来る能力が不可欠。
彼女には確固たるソレが存在していた。
「ラディアンヌ、大丈夫か?」
「ご、ごめんなさい。腕1本だけで……」
カーリー4本の腕の内、1本。されどラディアンヌ機も等しく1本失う。実は等価と世辞にも言えぬ結果。さも申し訳ない声でチェーンに謝るラディアンヌである。
「馬鹿言ってんじゃねぇよ! 痺れたぜあの背面蹴りッ! やっぱ僕の目に狂いはなかったっ!」
またも堕ち掛けてたラディアンヌの気分を上書きする勢いの圧倒的褒め殺し。折角やる気再燃し始めたラディアンヌ魂の炎を焚付ける。
「──で、次はどうする?」
「これで此方も上が取れる事をあの神様に焼き付けました。次こそ下です、チェーン。貴女となら必ず成し遂げられます」
白狼の質問へ敬称をワザと略す心の通じ合える様をみせるラディアンヌ巧みな煽り。この両者、カーリー戦だけで随分心通わせられる相棒に成れた。
「──では手筈通りに」
「よっしゃァァッ! 任せなッ!」
ホバリング全開、ラディアンヌ機がチェーンの背中より離脱。瞬間宙へ上がる仕草をカーリーに見せ付ける無駄な動き。
一方疲労知らずのチェーンがカーリーの足元を犬の様に駆け回る。ディーネ機が造った泥水、街の瓦礫を蹴散らし、否が応でも殺戮の女神より視線を奪う気満々。
ズギューーーンッ!! バシュッ! バシュッ!
自由自在に駆けた後、顎の内に潜む荷電粒子砲とミサイルを、カーリーの上半身目掛け一斉掃射。
黄緑色の奴が一瞬上昇するかと思いきや、足元巡る白犬が血塗れの胸元狙う裏を取る動き。ジオ、瞳孔が勝手に回る。
スーッ。
──ッ!?!? 白い奴の気配が2つ!?
地上へ舞い戻った黄緑色が僅かなる一旦停止。カーリー、訳が判らぬ急変を感じる。残った左目を頼りに彼女は戦況を凝視している。血が入り邪魔するが如何にか機能していた。
視界の端々に映るうざったい白犬と黄緑色の人型。それにも拘わらず、両者から重なる気配を感じてしまった。
ラディアンヌ・マゼダリッサが、またしてもやらかした。
チェーンの意識と同調決める異端なる呼吸術。
遂に愛するファウナ様以外相手でこれを成し得た。
一体自分は何に何処へ意識を向けるが正解なのか?
巨大過ぎる脳裏に血が足りなくなる解せない劇場。配信動画の様に一時停止&巻き戻し出来ぬもどかしさ。
『話を理解したけりゃ金を払って何度も劇場へ足を運びな』
生中継で解説動画を切望するカーリー。
生き物の延長である彼女にそんな御都合、望める訳ない。
ヒュンッ。
──ワイヤー? クッソまたあの空色の奴か!
カーリーの左足元巻き付くワイヤー。懲りる事無く罠使いが射出したアンカー付きワイヤーだと思い込むのが当然の理解。
また蹴散らすのみ、そんな軽い機体じゃ足枷になんか成れない。さっきのやり取りで悟れなかったか。
だが間違っていた認識。
それは地上に落ちてたワイヤーを拾ったラディアンヌ機が手ずから投げただけの代物。
ガシャンッ!!
──ウグッ!? み、右ぃ!?
息つく暇すら与えられぬ次なる連携。右足首上から異様に硬質な何かがぶつかる感触と足裏から刺す激痛。
ラディアンヌ機、白狼と同調した幻覚とカーリーが失った右目部分の死角より回り込んだ位置から全霊込めた左の飛び蹴り。
此方は一体何時合図したのか?
アノニモ機がその蹴りを邪魔するキーパーの如き絶妙なる間合いで黒いナイフを下側から合わせる奇跡。
カーリー、右足首が大層嫌な音響かせ、複雑骨折したのを感じる。
然も上下同時に押され、下からの黒いナイフも足首へ届いた最悪。
もう二度と地を踏めぬ事象が確定した。後は神頼みで浮遊し続けるしかない選択肢。敗色濃厚を感ずる女神、此処からは相打ち覚悟の玉砕あるのみ。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
帰って来た勇者、現代の世界を引っ掻きまわす
黄昏人
ファンタジー
ハヤトは15歳、中学3年生の時に異世界に召喚され、7年の苦労の後、22歳にて魔族と魔王を滅ぼして日本に帰還した。帰還の際には、莫大な財宝を持たされ、さらに身につけた魔法を始めとする能力も保持できたが、マナの濃度の低い地球における能力は限定的なものであった。しかし、それでも圧倒的な体力と戦闘能力、限定的とは言え魔法能力は現代日本を、いや世界を大きく動かすのであった。
4年前に書いたものをリライトして載せてみます。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
チート無しっ!?黒髪の少女の異世界冒険記
ノン・タロー
ファンタジー
ごく普通の女子高生である「武久 佳奈」は、通学途中に突然異世界へと飛ばされてしまう。
これは何の特殊な能力もチートなスキルも持たない、ただごく普通の女子高生が、自力で会得した魔法やスキルを駆使し、元の世界へと帰る方法を探すべく見ず知らずの異世界で様々な人々や、様々な仲間たちとの出会いと別れを繰り返し、成長していく記録である……。
設定
この世界は人間、エルフ、妖怪、獣人、ドワーフ、魔物等が共存する世界となっています。
その為か男性だけでなく、女性も性に対する抵抗がわりと低くなっております。
オッサン齢50過ぎにしてダンジョンデビューする【なろう100万PV、カクヨム20万PV突破】
山親爺大将
ファンタジー
剣崎鉄也、4年前にダンジョンが現れた現代日本で暮らす53歳のおっさんだ。
失われた20年世代で職を転々とし今は介護職に就いている。
そんな彼が交通事故にあった。
ファンタジーの世界ならここで転生出来るのだろうが、現実はそんなに甘く無い。
「どうしたものかな」
入院先の個室のベッドの上で、俺は途方に暮れていた。
今回の事故で腕に怪我をしてしまい、元の仕事には戻れなかった。
たまたま保険で個室代も出るというので個室にしてもらったけど、たいして蓄えもなく、退院したらすぐにでも働かないとならない。
そんな俺は交通事故で死を覚悟した時にひとつ強烈に後悔をした事があった。
『こんな事ならダンジョンに潜っておけばよかった』
である。
50過ぎのオッサンが何を言ってると思うかもしれないが、その年代はちょうど中学生くらいにファンタジーが流行り、高校生くらいにRPGやライトノベルが流行った世代である。
ファンタジー系ヲタクの先駆者のような年代だ。
俺もそちら側の人間だった。
年齢で完全に諦めていたが、今回のことで自分がどれくらい未練があったか理解した。
「冒険者、いや、探索者っていうんだっけ、やってみるか」
これは体力も衰え、知力も怪しくなってきて、ついでに運にも見放されたオッサンが無い知恵絞ってなんとか探索者としてやっていく物語である。
注意事項
50過ぎのオッサンが子供ほどに歳の離れた女の子に惚れたり、悶々としたりするシーンが出てきます。
あらかじめご了承の上読み進めてください。
注意事項2 作者はメンタル豆腐なので、耐えられないと思った感想の場合はブロック、削除等をして見ないという行動を起こします。お気を悪くする方もおるかと思います。予め謝罪しておきます。
注意事項3 お話と表紙はなんの関係もありません。
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
悪徳貴族の、イメージ改善、慈善事業
ウィリアム・ブロック
ファンタジー
現代日本から死亡したラスティは貴族に転生する。しかしその世界では貴族はあんまり良く思われていなかった。なのでノブリス・オブリージュを徹底させて、貴族のイメージ改善を目指すのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる