いつか賢者になる僕は、追放された勇者パーティから溺愛をうけていた!?〜ごめん、女神様とパーティーを組んでるから戻れません〜

花野りら

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   第二章  火の女神リクシスの加護

  2   ギルド館で職探し

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「あの、申し訳ありませんが、ラクト様が入れそうなパーティはありません」
「そこをなんとかなりませんかぁ?」

 えっと、と受付嬢はつぶやきながら、パラパラとクエストボードをめくる。
 僕はギルド館に来ていた。
 職探しのため相談していたのだが、受付嬢の表情は暗い。
 
「やっぱり、ないですね。ラクト様がレベル20以上あればよかったのですが……」
「に、20!? 僕はレベル8ですよ」
「はぁ……ラクト様って十六歳ですよね?」
「はい」
「あの……今までなにをやってたのですか? こんなことを言っては失礼ですが、たしか、勇者様パーティに入りましたよね……そうそうにクビにされてるし……なにかやらかしたんですか?」

 僕は大きく首を振った。
 
「いやいや、なにもやらかしてません」
「ふぅん、たしかアフロ様のパーティにはおっぱい美女がそろってました……よね♡」

 受付嬢は金髪をかきあげた。
 ふわんと女のフェロモンが漂う。
 その瞬間、ノエルさんの顔が浮かんだ。
 いや、嘘……身体のラインとかも浮かんだ。
 ごめん、ノエルさん。
 
「とにかく、レベルをあげてきてください。話はそれからですっ!」
「えええ! ちょっとまっ」
「さあ、次のかたどうぞ~!」

 手を掲げる受付嬢。
 すると、ドシンドシン、と地鳴りを響かせて歩く巨体の勇者が現れた。
 
「ドケ、クソガキ」

 と、吐き捨てられ、ギョロリと僕を一瞥する。
 こっわ……。こんな勇者様もいるのかよ……。
 僕は一目散にギルド館を逃げだした。
 
「やれやれ、就職先はなしか……困ったな……」
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