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下巻

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どこから持ってきたのか、なつきの素肌にブランケットをかけてあげるフクさん。
なつきは長いオーガニズムに浸り、まるで人形のようにぐったりしている。
やはり、しばらく起き上がれそうにない。
フクさんは私と先輩の方を見て、フッと鼻で笑った。
なにやら見込みが外れたようで拍子抜けした表情を浮かべている。

「おいおい……おまえら、何にも進んでないじゃねぇか」

しょぼくれる先輩。
私は先輩のせいではないからと、フクさんに首尾を説明する。

「あの……実は、私が痛がっちゃって……」
「そうだったのか、それは可愛そうだな……じゃあ、アドバイスしてやろう」

そう言ったフクさんは私の隣に座ると先輩に講義をはじめた。

「いいか、女にはなあ、初めは処女膜っていうもんがあるんだ」
「……はい」
「まあ、こんなものは、実は膜ではなくて、くじ引きの穴みたいなもんだ」
「え?  くじ引き?  どういうことですか?」
「入り口はギザギザしてるが、中は広くて当たりがあるのさ」

私は思わず笑ってしまった。

「うふふ、ちょっとフクさん、ウケる」

こういうユーモアがあるところ、本当に……いいなぁ。
私はいつの間にか、フクさんに好意を抱いていた。
それは恋愛感情とはまったく別のものだ。
好奇心と言った方がいいのかもしれない。
しかし、そのことは先輩には絶対に知られたくないから口には出さなかった。

先輩はフクさんのアドバイスを貰いながら私のまんこをいじる。
最初は痛みがあったが、だんだん濡れてきて、少なくとも痛みはなくなってきた。
もう、指が出たり入ったりしても問題なかった。
私はなんだか急に恥ずかしくなってきた。

男二人からまんこを見られ、ズボズボと指マンされているのだ。
私は変態なことをされていると思った。
さらに、先輩とフクさんの声がイケメンボイスすぎて……。
ああ、もう、やばいくらい気持ちいい♡

「あの、フクさん……中がトロトロしてきましたよ」
「ん?  そうか、じゃあ、もう少し入れてみろ」
「こうですか?」
「うん、そうだ、ゆっくりだぞ……そうしたら、指の腹で優しく撫でてやれ」
「……はい」

私は「ああん♡」と喘ぎ、今までにない内側の快感に身をよじる。
先輩の指がまるで生き物のようにうごめく。
そうすると、私の溜まっていた欲望があふれてきた。
快楽を追求したくてたまらない。
もっと、エッチなことをして欲しい慾望が渦巻く。
抱きしめて、キスして、おっぱいをめちゃくちゃに揉んで、もっと、もっと、色々な性感帯をいじって欲しい♡
私は思わず手を伸ばした。
腕を掴んだ。
鍛えられたカッコいい腕だった。

「ああん♡  触ってください」

掴んだのはフクさんの腕だった。
フクさんの手が私のおっぱいに伸びる。

「サカ……いいか?  揉んでも?」
「……はい」

先輩の了承を得たフクさんのごつい指先が、私のおっぱいにめり込む。
もみもみと心地いい力加減。
ああ、もう先輩の揉み方とは全然違う。
めちゃくちゃ気持ちいい……ああん♡
これはなつきが乱れちゃうわけだ。
たまに乳首に爪を当ててくるおまけつき。
ああ、やばい、フクさん、おっぱい揉むの上手すぎるぅ♡
もて遊ばれてる感じが、私のドM心をくすぐってたまんない。
どうぞ、私のおっぱいで楽しんでください……。

「で、でかいな……ゆうこちゃんのおっぱい」
「ですよね」
「ようし、サカ、ゆうこちゃんを女にしてやるか!」
「……はい」

フクさんは財布から小さな袋を取り出し、先輩に渡した。
先輩は袋をビリビリと破ると、輪っかのゴムを手に持った。
あれがコンドームか、と私が思っていると、先輩はそれをちんこに装着した。
私はいよいよセックスしてもらえる期待で胸がいっぱいになる。
先輩の腰が落ちる。
そして、ゆっくりと私のまんこにちんこを差し込こんだ瞬間!
まるでカミソリで切られたような鋭い痛みが、体の中を走った。

「痛い!」

私は泣き叫ぶと、開いていた足をガッと閉じた。
先輩のちんこを弾き飛ばす。
びっくりした先輩は「わっ」と声をあげる。
すかさず、フクさんが温和にフォローする。

「ああ、サカ、ちょっと待て」
「……」
「あ、ゆうこちゃん、あそこ見てもいいか?」

私が「はい」とうなずくと、スカートの中をのぞくフクさん。

「もう一回指いれるぞ……」
「……はい、でもあんまり見ないでください、恥ずかしいので……」
「ああ、わかった」

とフクさんは言って指マンをはじめた。
不思議と痛みはなかった。
むしろ、ちょっと感覚が鈍くなっていた。
まんこに何を入れられているのかわからないくらいだった。
だが、指がさらに奥の方に入ってきた瞬間に、さっきの痛みが来るんじゃないかと体が反射してびくっと体が仰け反る。
私の体は力が入って硬直する。
そんな私を見ながらフクさんは先輩にアドバイスする。

「これは体がびっくりしてるな……」
「え?  じゃあ、入れるのは難しいですか?」
「いや、そうでもない、よし、立てるか?  ゆうこちゃん?」

とフクさんは私の腕を掴んで誘導してくる。
私はフラフラと立ち上がる。
ふと、横たわるなつきを見てみると、目を閉じて寝ているようだ。
女にも賢者タイムがあるのだなぁ、と思った。
本当に羨ましい……。
すると、フクさんはタオルをばっとラグの上に敷いた。

「じゃあ、サカ、ここに寝ろ」
「……はい」

先輩はフクさんの指示通りに仰向けに寝転んだ。

「ゆうこちゃん、スカートを脱ぐのはさずがに恥ずかしいかな?」
「……はい、さすがに……」
「じゃあ、そのままでいいから、足を広げて」
「……こうですか?」





「うん、そうそう、そうしたらサカの上を跨いで」
「……もしかして、さっきなつきがやってたやつですか?」
「そうだよ、騎乗位ってやつだ」
「うぅ……これ……恥ずかしいです、これじゃなきゃダメですか?」
「ああ、ゆうこちゃんは体がびっくりして足を閉じちゃう癖がついてるからさ、だから自分から股広げて入れた方がいいよ」
「本当ですか?」
「ああ、自分からちんこ入れた方がいいよ」
「……う、わかりました」
「じゃあ、サカのちんこを握って挿れてみな」
「こうですか?」
「そうそう、そうやってちんこの角度をつけて、足もっと広げて、そうそう……」

私は心の中で叫んだ。
えー!  最初は男の人から挿れてもらいたいのに!
これじゃあ、私が先輩を襲っている淫乱なドSみたいじゃない⁈
んもう、本当の私はめちゃくちゃ犯されたいドMなのになぁ。
でも、先輩のちんこの挿れ方では痛いのだからしょうがない。
私は仕方なく、股を全開に広げると、ゆっくりと先輩のちんこを肉ヒダに当てていった。

すると、

スブリ、スブブブ!

「あ、あっ、んん♡」

ちんこの先ちょが入った。
ぬるぬるとちんこが私の肉ヒダを押しのけて膣の中に入ってくる。

「あ、痛くない……わ、わぁ、入っちゃいそう……ですぅ」

私の力が抜けて腰が落ちた瞬間に、トゥルンっとちんこが膣の中に吸い込まれた。
先輩が「ああ!」と喘ぐ。
先輩と私は密着した状態で動けない。
だた、そのまま、じんわりと繋がっている感覚を馴染ませていた。
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