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プロローグ
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「ねえ、またじゃない? 秋ちゃんのバイト先、今月で閉店だって」
カフェの席で、美香ちゃんがホットココアをすすりながら言った。
「……は?」
一瞬、聞き間違いかと思った。
「さっき通ったら貼り紙あったの。『今月末で営業終了』って。あのコスメショップ、でしょ?」
私はカップを持ったまま、視線を伏せた。
「……マジか」
「マジだってば。てか、今回で五回目? 秋ちゃん、それもう運とかじゃないよ」
美香ちゃんは語気を強めながらも、心配そうに私を見つめた。
「……私がいると、潰れるのかな」
「秋ちゃんのせいなわけないでしょ。でも……それにしても異常すぎる」
美香ちゃんは誰とでもすぐ仲良くなれる“コミュ力おばけ”だけど、
私のことになると、一気に本気モードになる。
ちょっと恥ずかしくて、でも、それがありがたかった。
「……私のせいじゃないよ。たぶん」
「その“たぶん”が怖いんだよ……」
昔、知り合いの占い師に言われたことがある。
『あなた、ちょっと強めの“浄化体質”かもね』
そのときは笑い飛ばしたけど、今ではなんとなく、納得してる自分がいる。
私がいると、空気が変わる。
表に出ていなかった“何か”が、あぶり出される。
「……まあ、彼氏の話はまた今度でいいや。あれはそれで、いろいろね」
話題を切り上げて、私は美香ちゃんのカップをちらりと見た。
飲み干されたカップの中で残ったココアの跡が何かを示すように無数に散らばっている。
カフェの席で、美香ちゃんがホットココアをすすりながら言った。
「……は?」
一瞬、聞き間違いかと思った。
「さっき通ったら貼り紙あったの。『今月末で営業終了』って。あのコスメショップ、でしょ?」
私はカップを持ったまま、視線を伏せた。
「……マジか」
「マジだってば。てか、今回で五回目? 秋ちゃん、それもう運とかじゃないよ」
美香ちゃんは語気を強めながらも、心配そうに私を見つめた。
「……私がいると、潰れるのかな」
「秋ちゃんのせいなわけないでしょ。でも……それにしても異常すぎる」
美香ちゃんは誰とでもすぐ仲良くなれる“コミュ力おばけ”だけど、
私のことになると、一気に本気モードになる。
ちょっと恥ずかしくて、でも、それがありがたかった。
「……私のせいじゃないよ。たぶん」
「その“たぶん”が怖いんだよ……」
昔、知り合いの占い師に言われたことがある。
『あなた、ちょっと強めの“浄化体質”かもね』
そのときは笑い飛ばしたけど、今ではなんとなく、納得してる自分がいる。
私がいると、空気が変わる。
表に出ていなかった“何か”が、あぶり出される。
「……まあ、彼氏の話はまた今度でいいや。あれはそれで、いろいろね」
話題を切り上げて、私は美香ちゃんのカップをちらりと見た。
飲み干されたカップの中で残ったココアの跡が何かを示すように無数に散らばっている。
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