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第1章
【3話】はじまり※(複数)
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「お前、最近ナマイキだよな」
笹山がそう言って敦志の胸をドンっと押した。押されるまま、後ろに倒れそうになったところを背後から抱き止められ、羽交締めにされる。
驚いて後ろを向きかけたが、敦志の視線が逸れた時、上着のジャージのジッパーが下ろされた。
「な、何すっ…」
戸惑う事なくTシャツの中に笹山の手が忍び込み、すぐさま目的の場所に辿り着くと摘み上げる。
敦志がビクッと身体を震わせると、今度はゆっくり円を描くように転がした。
自分の身に起きていることに敦志は混乱しながらも、その手から逃れようと身を捩るが、羽交締めにされているせいでうまく行かず、反対の手が無造作に敦志の胸を揉んだ。
「…やっぱ、オンナとは違うな……たんねー」
「っ…オンナじゃないっ」
怒りなのか羞恥心なのか、顔がカッと熱くなり敦志はジタバタともがいた。羽交締めにされてなかったら殴りかかっていただろう。
「ちょっと、変わって」
「…ちっ、しょーがねーな…」
それまでジュースを飲みながら、笹山の後ろから遠巻きに見ていた松島が声をかけてきた。笹山は松島としばらく見つめ合い、わざとらしく渋々と言った風な態度を取りながら離れていった。
笹山と代わり、松島が敦志の前に来た。笹山は女の話をしていたが、敦志より松島の方がよっぽど女の様な顔立ちをしていて、密かに人気も高い。そんな松島が何をしようというのか…敦志も抵抗を忘れて見入ってしまった。
「ガッチガチだね……気持ち良く、してあげる」
「えっ……な、に…」
ふっと笑みを浮かべ、松島はTシャツを捲り上げた。胸の二つの突起が露わになり、日に焼けた肌がやけに官能的に見えた。
ーーー…ちゅっ
松島は敦志を見つめたまま、その突起を一つ口に含んだ。松島に見上げられたまま、そこからの刺激に再び頬に熱が集まる。
「ぁっ……は、っ」
刺激から逃れようと後ろに仰け反った腰を、強く抱き戻され、胸を弄ぶ唇は激しさを増した。
卑猥な水音だけが部屋に響き、それらを振り払うように敦志は首を横に振った。
「イイ声……そろそろ、こっちも触って欲しい?」
「な、ぁっ…やめ、っ」
そう尋ねると松島は、突起を舌で転がしねぶりながら腰に回していた手で、敦志の熱い肌を撫でていく。そして、人知れず熱を帯びたそこをジャージの上から撫で上げた。
敦志は更に顔に熱が集まり、混乱しながら身を捩った。誰にも触れられたことのない場所を撫で上げられ、信じられない面持ちだった。
だが、松島は一向に辞めずに、何度も形を確かめる様にして撫で上げる。
「すごい、中西ちゃん…勃ってる」
「ちがっ」
「…見せて」
「やめてく、ださっ」
まるで聞いていないのか、松島はそのまま敦志の下着をずらし、ゆるく勃ち上がった敦志自身を露わにする。
外気の寒さに触れると、羞恥心に耐えかねて敦志はバッと顔を背けた。
「気持ちイイ…の?」
「えっぁ、やっ…やめ」
かわいい、そう囁く声が聞こえたかと思ったら次の瞬間には、敦志のものは松島の口に咥えられていた。焼けるような熱さと柔らかさがぬるぬると蠢いて、敦志の口からは自分のものとは思えない喘ぎ声が上がる。
「あっあぁっ…」
思わず視線を向けると上目遣いで敦志のものを舐め上げる松島と目が合った。見つめ合ったまま、耳に髪をかけて敦志のものを口に含む、それがスローモーションみたいに敦志の目に焼きついた。余計、昂って無意識に腰が揺れる。
「…やらし」
「ああっ…ん、んっ」
誰のとも言えない囁きに、この部屋の全員が欲を宿した視線を注いでいることを感じ、敦志は腰をゾクリと揺らした。漏れる喘ぎ声も止められない。
「あ!ぁ…はな、してっイ、」
達してしまいそうになり、慌てて身を激しく捩るものの、一層がっちり腰を押さえられ、松島の片手が口に入りきってない陰茎をゆるゆるしごく。
強い刺激に我慢出来ず、敦志は口淫に合わせる様に腰を振って
「あっあぁ、イ、イッちゃ…」
松島の口の中で達してしまった。
「ぁ…す、いませっ」
敦志は肩で息をしながら、松島の口に出してしまったことに恥ずかしいやら、泣きたいやらで咄嗟に謝っていた。
松島は敦志自身から口を離すと、その形の良い唇に笑みを浮かべ、不意に自らの指を口に含んだ。わずかに唇を開くと、唾液と混ざった白濁した液体を指に伝わせる。
目が離せない敦志をそのままに、それを敦志の腹部に擦りつけた。
「気にしないで……中西ちゃんは、もっと気持ちイイこと、するんでしょ?」
驚き、反論しようとするものの、履いていたズボンと下着を剥ぎ取られ、腹部を汚す白濁を松島の指がツツッとなぞり取る。そして、言葉に詰まっている敦志の目を見ながら笑みを浮かべ、囁く
「知ってる?…男とヤる時は、ココに入れるんだよ」
「なっ?…いっ…痛…やめ!抜いてっ」
言うや否や、そこを撫でられ、かと思うと松島の指が侵入してきた。更に誰にも触れられたことのない場所に触れられ、敦志は混乱しながら持てる力の限り身をよじり暴れた。
「慣らしておかないと、気持ちヨクないよ」
「そん、なっの…ぃいっ」
指をピストンさせながら、敦志の腹部を汚す液体で閉じられたそこをほぐし、指を増やしていく。痛みを感じていたはずなのに少しずつ許容範囲が上書きされていき、それに合わせて無意識に腰が揺れて、止めどなく淫らな音が聞こえた。敦志は堪らず顔を逸らした。
「なあ……そろそろヤッちまっていい?」
「まだ」
「は?限界なんだって」
松島の後ろから見ていた笹山が痺れを切らし、声を上げるが、松島はピシャリと否を口にする。笹山は納得いかない様子で、松島の横に近づいてきた。
「しょうがないな…」
退かない様子に根負けした松島が交代して行くと、笹山は欲望に染まった顔でニヤリと笑いながら
「後ろ向けよ」
と言った。
敦志は抵抗したが、羽交い絞められているために逃れられない。やがて、座卓にうつ伏せで押し付けられ、尻を突き出す形になった敦志は、今まで自分を羽交い絞めにしていたのが外村だった事に気付いた。
「上岡、ネクタイとって」
ずっと棒立ちのままだったもう1人の2年、上岡は外村に言われるまま、慌てて制服のネクタイをとりに行って手渡した。
外村はそのネクタイで、敦志の手首を後ろ手で縛り上げた。その間、抵抗して身をよじっていたものの、全く身動きが取れないでいた。
「いいっすよ、笹山さん」
「は、…ふざけ、んなっやめっ」
敦志の心の準備などお構いなしに、軽い調子で勧められて思わず、声を荒げながら起き上がろうとするも、やはり頭を押さえつけられ敵わない。
笹山がそう言って敦志の胸をドンっと押した。押されるまま、後ろに倒れそうになったところを背後から抱き止められ、羽交締めにされる。
驚いて後ろを向きかけたが、敦志の視線が逸れた時、上着のジャージのジッパーが下ろされた。
「な、何すっ…」
戸惑う事なくTシャツの中に笹山の手が忍び込み、すぐさま目的の場所に辿り着くと摘み上げる。
敦志がビクッと身体を震わせると、今度はゆっくり円を描くように転がした。
自分の身に起きていることに敦志は混乱しながらも、その手から逃れようと身を捩るが、羽交締めにされているせいでうまく行かず、反対の手が無造作に敦志の胸を揉んだ。
「…やっぱ、オンナとは違うな……たんねー」
「っ…オンナじゃないっ」
怒りなのか羞恥心なのか、顔がカッと熱くなり敦志はジタバタともがいた。羽交締めにされてなかったら殴りかかっていただろう。
「ちょっと、変わって」
「…ちっ、しょーがねーな…」
それまでジュースを飲みながら、笹山の後ろから遠巻きに見ていた松島が声をかけてきた。笹山は松島としばらく見つめ合い、わざとらしく渋々と言った風な態度を取りながら離れていった。
笹山と代わり、松島が敦志の前に来た。笹山は女の話をしていたが、敦志より松島の方がよっぽど女の様な顔立ちをしていて、密かに人気も高い。そんな松島が何をしようというのか…敦志も抵抗を忘れて見入ってしまった。
「ガッチガチだね……気持ち良く、してあげる」
「えっ……な、に…」
ふっと笑みを浮かべ、松島はTシャツを捲り上げた。胸の二つの突起が露わになり、日に焼けた肌がやけに官能的に見えた。
ーーー…ちゅっ
松島は敦志を見つめたまま、その突起を一つ口に含んだ。松島に見上げられたまま、そこからの刺激に再び頬に熱が集まる。
「ぁっ……は、っ」
刺激から逃れようと後ろに仰け反った腰を、強く抱き戻され、胸を弄ぶ唇は激しさを増した。
卑猥な水音だけが部屋に響き、それらを振り払うように敦志は首を横に振った。
「イイ声……そろそろ、こっちも触って欲しい?」
「な、ぁっ…やめ、っ」
そう尋ねると松島は、突起を舌で転がしねぶりながら腰に回していた手で、敦志の熱い肌を撫でていく。そして、人知れず熱を帯びたそこをジャージの上から撫で上げた。
敦志は更に顔に熱が集まり、混乱しながら身を捩った。誰にも触れられたことのない場所を撫で上げられ、信じられない面持ちだった。
だが、松島は一向に辞めずに、何度も形を確かめる様にして撫で上げる。
「すごい、中西ちゃん…勃ってる」
「ちがっ」
「…見せて」
「やめてく、ださっ」
まるで聞いていないのか、松島はそのまま敦志の下着をずらし、ゆるく勃ち上がった敦志自身を露わにする。
外気の寒さに触れると、羞恥心に耐えかねて敦志はバッと顔を背けた。
「気持ちイイ…の?」
「えっぁ、やっ…やめ」
かわいい、そう囁く声が聞こえたかと思ったら次の瞬間には、敦志のものは松島の口に咥えられていた。焼けるような熱さと柔らかさがぬるぬると蠢いて、敦志の口からは自分のものとは思えない喘ぎ声が上がる。
「あっあぁっ…」
思わず視線を向けると上目遣いで敦志のものを舐め上げる松島と目が合った。見つめ合ったまま、耳に髪をかけて敦志のものを口に含む、それがスローモーションみたいに敦志の目に焼きついた。余計、昂って無意識に腰が揺れる。
「…やらし」
「ああっ…ん、んっ」
誰のとも言えない囁きに、この部屋の全員が欲を宿した視線を注いでいることを感じ、敦志は腰をゾクリと揺らした。漏れる喘ぎ声も止められない。
「あ!ぁ…はな、してっイ、」
達してしまいそうになり、慌てて身を激しく捩るものの、一層がっちり腰を押さえられ、松島の片手が口に入りきってない陰茎をゆるゆるしごく。
強い刺激に我慢出来ず、敦志は口淫に合わせる様に腰を振って
「あっあぁ、イ、イッちゃ…」
松島の口の中で達してしまった。
「ぁ…す、いませっ」
敦志は肩で息をしながら、松島の口に出してしまったことに恥ずかしいやら、泣きたいやらで咄嗟に謝っていた。
松島は敦志自身から口を離すと、その形の良い唇に笑みを浮かべ、不意に自らの指を口に含んだ。わずかに唇を開くと、唾液と混ざった白濁した液体を指に伝わせる。
目が離せない敦志をそのままに、それを敦志の腹部に擦りつけた。
「気にしないで……中西ちゃんは、もっと気持ちイイこと、するんでしょ?」
驚き、反論しようとするものの、履いていたズボンと下着を剥ぎ取られ、腹部を汚す白濁を松島の指がツツッとなぞり取る。そして、言葉に詰まっている敦志の目を見ながら笑みを浮かべ、囁く
「知ってる?…男とヤる時は、ココに入れるんだよ」
「なっ?…いっ…痛…やめ!抜いてっ」
言うや否や、そこを撫でられ、かと思うと松島の指が侵入してきた。更に誰にも触れられたことのない場所に触れられ、敦志は混乱しながら持てる力の限り身をよじり暴れた。
「慣らしておかないと、気持ちヨクないよ」
「そん、なっの…ぃいっ」
指をピストンさせながら、敦志の腹部を汚す液体で閉じられたそこをほぐし、指を増やしていく。痛みを感じていたはずなのに少しずつ許容範囲が上書きされていき、それに合わせて無意識に腰が揺れて、止めどなく淫らな音が聞こえた。敦志は堪らず顔を逸らした。
「なあ……そろそろヤッちまっていい?」
「まだ」
「は?限界なんだって」
松島の後ろから見ていた笹山が痺れを切らし、声を上げるが、松島はピシャリと否を口にする。笹山は納得いかない様子で、松島の横に近づいてきた。
「しょうがないな…」
退かない様子に根負けした松島が交代して行くと、笹山は欲望に染まった顔でニヤリと笑いながら
「後ろ向けよ」
と言った。
敦志は抵抗したが、羽交い絞められているために逃れられない。やがて、座卓にうつ伏せで押し付けられ、尻を突き出す形になった敦志は、今まで自分を羽交い絞めにしていたのが外村だった事に気付いた。
「上岡、ネクタイとって」
ずっと棒立ちのままだったもう1人の2年、上岡は外村に言われるまま、慌てて制服のネクタイをとりに行って手渡した。
外村はそのネクタイで、敦志の手首を後ろ手で縛り上げた。その間、抵抗して身をよじっていたものの、全く身動きが取れないでいた。
「いいっすよ、笹山さん」
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