260 / 491
7―2
259.魔族と人族と精霊〜ギディアスside
しおりを挟む
「アリーは光の精霊王様以外にも上位の精霊と仲が良いんだね」
そう、目の前で兄といちゃこらしているこの少女に確認したい本題は、あの赤髪の男の正体。
ついでに他にもそんな存在がいるのかもできれば教えて欲しいんだけど、どうだろうね。
この一件で魔力は強制的に消費させられたし、バルトスが咄嗟に私を己の魔力で覆ってくれたにしても、五体満足で転移できたのは紛れもなくあの男のお陰だ。
あの時一瞬感じた煮えたぎる魔力は明らかに異質な物だった。
そもそもあんな事ができるのは人とは別次元の存在でもなければ普通はできないよ。
それに人族の世界、契約者、愛し子という言葉。
そのどれもがあの男は精霊だと告げている。
余談だけど、この世界の私達のような人の形を取る者達を大きく識別するなら魔族と人族に分かれる。
人族を細かく分ければ獣人属、魔人属、人属となるけれど、魔族と人族は住む世界を違えていて、互いに顔を合わせる事は基本的にないとされているんだ。
ちなみに魔人属の祖は魔族とも言われているけれど、はっきりしていない。
これらの事はあくまで口伝によって広く浅く認知されている程度だけどね。
魔族は人族を忌み嫌い、力の差も相まって遭遇すれば瞬殺されるとも言われているせいかまともに調べる者もいない。
そもそも調べる対象もないんだよね。
喪われた魔法と呼ばれる古代の魔法には魔族を召喚する方法もあるとされているけれど、全てがあやふやな口伝で王族のみが閲覧を許される禁書と呼ばれる古い文献でも真偽を確かめる術はなかった。
王位を継げば王だけが閲覧を許される書物を見られるかもしれないけれど、今の私が知り得る知識はここまでが限界。
精霊については人族と共に在るけれど人に似て人に非ず、その姿を人が捉える事は奇跡とされている。
正直この少女の眼の秘密を知り、精霊という存在をはっきりと見るまでは彼らの存在を幽霊や人を化かす魔獣の類いじゃないかと疑ってすらいたくらいだ。
そして直感だけどあの赤髪の男は我が国の隣国であるザルハード国の第1王子と共にいる闇の精霊よりも強い。
かなり高位、もしかしたら1度だけ会った事のある光の精霊王のような、力ある存在じゃないかな?
確認する為にも、まずは目の前の彼女に許可を得る。
魔力がないのに珍しい魔眼に加えて御伽噺でしか聞いた事のない、伝説級の精霊眼まで持つこの少女の秘密を守る為、私とこの子で誓約を交わしているからね。
交わした誓約に抵触するのはまずい。
そして許可を得た私を天使の頭上から苦々しそうな顔でずっと睨んでいるバルトス。
しかし彼の天使が許可を与えた以上は静観してくれるみたいだ。
天使のお陰か殺気までは出していないけど、顔つきは凶悪だよ。
どうにかならない?
天使は何かに気づいたように兄を見上げる。
直前で元の兄の顔に戻るとか、どんな顔芸のエキスパートなの?!
「珍しいね?
兄様が手を借りるのも、彼が兄様に手を貸すのも」
あの時の光の精霊王様や、今のこの様子で精霊と確信できたあの男とのやり取りを思い出しても、恐らくグレインビル一派と精霊一派とでこの少女を取り合いしているのは間違いない。
そもそもバルトスは誰かの手を借りる事だって滅多にないから、この子が不思議そうな顔をするのも頷ける。
「ふっ、俺の可愛いめそめそ天使の元に駆けつける為ならエセ爽やか野郎の押し売りでも買ってやるぞ」
「め、めそめそはもうしてないもん」
なんてグレインビルの悪魔と悪魔使いの甘々劇場を見せつけられる羽目になったのにはまいったけど。
もちろん放っておけば劇場公演が続くから、話を戻す。
「あの青年や光の精霊王様と同レベルの力を持つ稀有なお友達は他にもたくさんいるのかな?」
「それは····秘密です」
けれど結局秘密は秘密のままに、兄に抱きついて背を向かれてしまった。
ある意味これが答えなんだろうけどね。
残念だけど、この子も相変わらず面倒事への察知能力はよく働くみたいだ。
まああわよくばこの子を懐柔して手元に置きたいと思ってしまうのは、王太子である以上仕方ないよ。
ただ友に睨まれすぎててそろそろハートブレイクしそうでつらいだけだ。
もちろん無理強いはしないから、そろそろ凶悪な顔を戻さない?
だってこの子のこれは諸刃の剣だよね。
扱い方を間違えば、背後に化け物レベルの精霊や魔王や悪魔達がいるんだから。
そしてふとヒュイルグ国王はこの事を知っているんじゃないかと直感する。
もしもこの子が望むなら、妃に据えたいと思うのも頷ける。
なんて思ってたら悪者にされそうになってしまった。
突然連れられて来たんだから確認してみるくらい、いいでしょ。
「俺の可愛い天使の気分を害するなら悪者だな。
そもそも結局のところお前が自分からついて来たのに気づいてないと思うか?
無理強いまではしていない。
あのエセ野郎が手を貸した時点でお前がいなくてもここに転移はできたぞ」
と思ってたらこれだよ。
本当に私の友は勘が良い。
「だって楽しそうだし、もう国王陛下には書き置き書いた後だったし?
それに弟王子の滞在期間が延長する不測の事態だし?
それに国王を狙った謀反が起こった上に代々忠臣として辺境を守ってきた臣下の溺愛する娘が拐われたんだよ?
それもアドライド国の王子の初めての親善外交中にだし?
同盟国とはいえ非公式でもさすがに釘は刺しておかないとね?
王太子の僕が直接赴く事でうちの第2王子の存在も守られるでしょ?」
だから色々理由をつけてみたけれど、本心は亀裂の入りまくってるバルトスとの関係修復もしたいからなんだよ?
お互いの立場上なかなか難しい課題だけどさ。
もちろん未知との何かしらの遭遇がありそうでわくわくするからっていうのもあるけどね。
間違いなく好奇心は刺激されるし、楽しそうじゃない?
そう思って友の天使を見れば、夢の世界に羽ばたきそうだね。
あんな風に兄を恋しがって泣いてたんだから、きっと昨夜は眠れてなかったのかな。
バルトスも気づいて背中を優しく叩く。
寝かしつけに入ったみたい。
こうして見ると、やっぱり子供なんだなってしみじみしてしまう。
これが夜に言う父性かな?
「眠くなってきたのか、俺の可愛い天使」
「昨夜はあまり眠れてないんでしょ?
こっちに突撃訪問した事はもう知らせてあるから、アリーは何も心配せずにそのまま眠るといいよ」
直前にはなったけど、知らせを出しておいて本当に良かった。
恐らくルドあたりが彼を呼び出してるんじゃないかな。
この子が起きている間にレイヤードが降臨したら間違いなく1号と2号の喧嘩に巻きこまれて眠るどころじゃなくなっていたよね、きっと。
「ん····おやすみなさい」
「「おやすみ」」
そうして相変わらず可愛らしい彼女は微睡み始めた。
そう、目の前で兄といちゃこらしているこの少女に確認したい本題は、あの赤髪の男の正体。
ついでに他にもそんな存在がいるのかもできれば教えて欲しいんだけど、どうだろうね。
この一件で魔力は強制的に消費させられたし、バルトスが咄嗟に私を己の魔力で覆ってくれたにしても、五体満足で転移できたのは紛れもなくあの男のお陰だ。
あの時一瞬感じた煮えたぎる魔力は明らかに異質な物だった。
そもそもあんな事ができるのは人とは別次元の存在でもなければ普通はできないよ。
それに人族の世界、契約者、愛し子という言葉。
そのどれもがあの男は精霊だと告げている。
余談だけど、この世界の私達のような人の形を取る者達を大きく識別するなら魔族と人族に分かれる。
人族を細かく分ければ獣人属、魔人属、人属となるけれど、魔族と人族は住む世界を違えていて、互いに顔を合わせる事は基本的にないとされているんだ。
ちなみに魔人属の祖は魔族とも言われているけれど、はっきりしていない。
これらの事はあくまで口伝によって広く浅く認知されている程度だけどね。
魔族は人族を忌み嫌い、力の差も相まって遭遇すれば瞬殺されるとも言われているせいかまともに調べる者もいない。
そもそも調べる対象もないんだよね。
喪われた魔法と呼ばれる古代の魔法には魔族を召喚する方法もあるとされているけれど、全てがあやふやな口伝で王族のみが閲覧を許される禁書と呼ばれる古い文献でも真偽を確かめる術はなかった。
王位を継げば王だけが閲覧を許される書物を見られるかもしれないけれど、今の私が知り得る知識はここまでが限界。
精霊については人族と共に在るけれど人に似て人に非ず、その姿を人が捉える事は奇跡とされている。
正直この少女の眼の秘密を知り、精霊という存在をはっきりと見るまでは彼らの存在を幽霊や人を化かす魔獣の類いじゃないかと疑ってすらいたくらいだ。
そして直感だけどあの赤髪の男は我が国の隣国であるザルハード国の第1王子と共にいる闇の精霊よりも強い。
かなり高位、もしかしたら1度だけ会った事のある光の精霊王のような、力ある存在じゃないかな?
確認する為にも、まずは目の前の彼女に許可を得る。
魔力がないのに珍しい魔眼に加えて御伽噺でしか聞いた事のない、伝説級の精霊眼まで持つこの少女の秘密を守る為、私とこの子で誓約を交わしているからね。
交わした誓約に抵触するのはまずい。
そして許可を得た私を天使の頭上から苦々しそうな顔でずっと睨んでいるバルトス。
しかし彼の天使が許可を与えた以上は静観してくれるみたいだ。
天使のお陰か殺気までは出していないけど、顔つきは凶悪だよ。
どうにかならない?
天使は何かに気づいたように兄を見上げる。
直前で元の兄の顔に戻るとか、どんな顔芸のエキスパートなの?!
「珍しいね?
兄様が手を借りるのも、彼が兄様に手を貸すのも」
あの時の光の精霊王様や、今のこの様子で精霊と確信できたあの男とのやり取りを思い出しても、恐らくグレインビル一派と精霊一派とでこの少女を取り合いしているのは間違いない。
そもそもバルトスは誰かの手を借りる事だって滅多にないから、この子が不思議そうな顔をするのも頷ける。
「ふっ、俺の可愛いめそめそ天使の元に駆けつける為ならエセ爽やか野郎の押し売りでも買ってやるぞ」
「め、めそめそはもうしてないもん」
なんてグレインビルの悪魔と悪魔使いの甘々劇場を見せつけられる羽目になったのにはまいったけど。
もちろん放っておけば劇場公演が続くから、話を戻す。
「あの青年や光の精霊王様と同レベルの力を持つ稀有なお友達は他にもたくさんいるのかな?」
「それは····秘密です」
けれど結局秘密は秘密のままに、兄に抱きついて背を向かれてしまった。
ある意味これが答えなんだろうけどね。
残念だけど、この子も相変わらず面倒事への察知能力はよく働くみたいだ。
まああわよくばこの子を懐柔して手元に置きたいと思ってしまうのは、王太子である以上仕方ないよ。
ただ友に睨まれすぎててそろそろハートブレイクしそうでつらいだけだ。
もちろん無理強いはしないから、そろそろ凶悪な顔を戻さない?
だってこの子のこれは諸刃の剣だよね。
扱い方を間違えば、背後に化け物レベルの精霊や魔王や悪魔達がいるんだから。
そしてふとヒュイルグ国王はこの事を知っているんじゃないかと直感する。
もしもこの子が望むなら、妃に据えたいと思うのも頷ける。
なんて思ってたら悪者にされそうになってしまった。
突然連れられて来たんだから確認してみるくらい、いいでしょ。
「俺の可愛い天使の気分を害するなら悪者だな。
そもそも結局のところお前が自分からついて来たのに気づいてないと思うか?
無理強いまではしていない。
あのエセ野郎が手を貸した時点でお前がいなくてもここに転移はできたぞ」
と思ってたらこれだよ。
本当に私の友は勘が良い。
「だって楽しそうだし、もう国王陛下には書き置き書いた後だったし?
それに弟王子の滞在期間が延長する不測の事態だし?
それに国王を狙った謀反が起こった上に代々忠臣として辺境を守ってきた臣下の溺愛する娘が拐われたんだよ?
それもアドライド国の王子の初めての親善外交中にだし?
同盟国とはいえ非公式でもさすがに釘は刺しておかないとね?
王太子の僕が直接赴く事でうちの第2王子の存在も守られるでしょ?」
だから色々理由をつけてみたけれど、本心は亀裂の入りまくってるバルトスとの関係修復もしたいからなんだよ?
お互いの立場上なかなか難しい課題だけどさ。
もちろん未知との何かしらの遭遇がありそうでわくわくするからっていうのもあるけどね。
間違いなく好奇心は刺激されるし、楽しそうじゃない?
そう思って友の天使を見れば、夢の世界に羽ばたきそうだね。
あんな風に兄を恋しがって泣いてたんだから、きっと昨夜は眠れてなかったのかな。
バルトスも気づいて背中を優しく叩く。
寝かしつけに入ったみたい。
こうして見ると、やっぱり子供なんだなってしみじみしてしまう。
これが夜に言う父性かな?
「眠くなってきたのか、俺の可愛い天使」
「昨夜はあまり眠れてないんでしょ?
こっちに突撃訪問した事はもう知らせてあるから、アリーは何も心配せずにそのまま眠るといいよ」
直前にはなったけど、知らせを出しておいて本当に良かった。
恐らくルドあたりが彼を呼び出してるんじゃないかな。
この子が起きている間にレイヤードが降臨したら間違いなく1号と2号の喧嘩に巻きこまれて眠るどころじゃなくなっていたよね、きっと。
「ん····おやすみなさい」
「「おやすみ」」
そうして相変わらず可愛らしい彼女は微睡み始めた。
0
あなたにおすすめの小説
バッドエンド予定の悪役令嬢が溺愛ルートを選んでみたら、お兄様に愛されすぎて脇役から主役になりました
美咲アリス
恋愛
目が覚めたら公爵令嬢だった!?貴族に生まれ変わったのはいいけれど、美形兄に殺されるバッドエンドの悪役令嬢なんて絶対困る!!死にたくないなら冷酷非道な兄のヴィクトルと仲良くしなきゃいけないのにヴィクトルは氷のように冷たい男で⋯⋯。「どうしたらいいの?」果たして私の運命は?
疲れきった退職前女教師がある日突然、異世界のどうしようもない貴族令嬢に転生。こっちの世界でも子供たちの幸せは第一優先です!
ミミリン
恋愛
小学校教師として長年勤めた独身の皐月(さつき)。
退職間近で突然異世界に転生してしまった。転生先では醜いどうしようもない貴族令嬢リリア・アルバになっていた!
私を陥れようとする兄から逃れ、
不器用な大人たちに助けられ、少しずつ現世とのギャップを埋め合わせる。
逃れた先で出会った訳ありの美青年は何かとからかってくるけど、気がついたら成長して私を支えてくれる大切な男性になっていた。こ、これは恋?
異世界で繰り広げられるそれぞれの奮闘ストーリー。
この世界で新たに自分の人生を切り開けるか!?
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
オバサンが転生しましたが何も持ってないので何もできません!
みさちぃ
恋愛
50歳近くのおばさんが異世界転生した!
転生したら普通チートじゃない?何もありませんがっ!!
前世で苦しい思いをしたのでもう一人で生きて行こうかと思います。
とにかく目指すは自由気ままなスローライフ。
森で調合師して暮らすこと!
ひとまず読み漁った小説に沿って悪役令嬢から国外追放を目指しますが…
無理そうです……
更に隣で笑う幼なじみが気になります…
完結済みです。
なろう様にも掲載しています。
副題に*がついているものはアルファポリス様のみになります。
エピローグで完結です。
番外編になります。
※完結設定してしまい新しい話が追加できませんので、以後番外編載せる場合は別に設けるかなろう様のみになります。
傷物転生令嬢マグダリーナと原初の魔法使いエステラの幻想譚-女神とスライムの光とともに- (旧タイトル:ナイナイづくしで始まった、傷物令嬢の異
天三津空らげ
ファンタジー
日本の田舎で平凡な会社員だった松田理奈は、不慮の事故で亡くなり10歳のマグダリーナに異世界転生した。転生先の子爵家は、どん底の貧乏。父は転生前の自分と同じ歳なのに仕事しない。二十五歳の青年におまるのお世話をされる最悪の日々。転生チートもないマグダリーナが、美しい魔法使いの少女に出会った時、失われた女神と幻の種族にふりまわされつつQOLが爆上がりすることになる――
※他サイトでも掲載しています
※ちょいちょい手直ししていってます
2026.12.14 タイトル変更 旧タイトル:ナイナイづくしで始まった、傷物令嬢の異世界生活
スライムからパンを作ろう!〜そのパンは全てポーションだけど、絶品!!〜
櫛田こころ
ファンタジー
僕は、諏方賢斗(すわ けんと)十九歳。
パンの製造員を目指す専門学生……だったんだけど。
車に轢かれそうになった猫ちゃんを助けようとしたら、あっさり事故死。でも、その猫ちゃんが神様の御使と言うことで……復活は出来ないけど、僕を異世界に転生させることは可能だと提案されたので、もちろん承諾。
ただ、ひとつ神様にお願いされたのは……その世界の、回復アイテムを開発してほしいとのこと。パンやお菓子以外だと家庭レベルの調理技術しかない僕で、なんとか出来るのだろうか心配になったが……転生した世界で出会ったスライムのお陰で、それは実現出来ることに!!
相棒のスライムは、パン製造の出来るレアスライム!
けど、出来たパンはすべて回復などを実現出来るポーションだった!!
パン職人が夢だった青年の異世界のんびりスローライフが始まる!!
元社畜悪役令嬢、辺境のボロ城を全自動ボタニカル美容スパに大改造して引きこもる ~前世コスメで冷徹公爵を完治させたら溺愛されました~
季未
恋愛
「貴様のような悪逆非道な女は、極寒の辺境へ追放だ!」
建国記念の夜会で王太子から婚約破棄を突きつけられた公爵令嬢シャルロッテ。
しかし、彼女の中身は前世でブラック企業に殺された過労で過労死したマーケターだった!
(激務の王妃ルート回避!? しかも辺境は誰にも邪魔されないブルーオーシャン! 最高のフリーランス生活の始まりじゃない!)
理不尽な追放を究極のホワイト・スローライフへのパスポートだと歓喜した彼女は、あてがわれた辺境のボロ城を、前世の「DIY・スマートホーム知識」と「土・水魔法」を駆使して爆速で大改造!
隙間風の吹く部屋は、一瞬で「床暖房完備の全自動温水スパ」へ。
辺境に自生する雑草からは「極上ボタニカルコスメ」を開発し、自らも絶世の美女へと変貌していく。
さらに「お前には干渉しない」と白い結婚を突きつけてきたはずの、呪いで顔に火傷を負った氷の公爵に特製マッサージと美肌治療を施したところ……。
「お前が作ったこの空間と、お前自身が……俺のすべてだ」
冷徹だったはずの公爵様が、極上の癒やし空間と彼女の手技で完全に骨抜きにされ、異常なまでの過保護・溺愛モードに突入!?
現代マーケティングと美容チートで辺境を超高級スマート・リゾートへと再生させ、かつて自分を追放した王太子たちを大後悔させる!
爽快&極甘な、異世界リゾート経営×溺愛ファンタジー、堂々開幕!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる