263 / 491
7―2
262.選択とままならない感情
しおりを挟む
「そもそも君達の常識は僕にとって非常識だ。
特に医療に関しては。
けれど君が領主だったあの時の伝染病の対処で僕の知識が正しかった事は証明した」
「それは····」
思わずエヴィンが口ごもる。
「また押さえつけるようなやり方で証明されたいの?
でもこの件に関しては僕にそうする必要なんてない」
あの時は必要だったから反対する奴らを脅して、無理矢理従わせた····あの赤い髪の彼に頼んで。
情報収集して当たりをつけていたとはいえ、当時の国王の命令でエヴィンの側にいた政敵全員をサクッと片っ端から言葉そのまま、消し炭にしてしまったのには内心ちょっと引いた。
まあ彼に任せたのは僕の責任だし、お陰でヒュイルグ国だけじゃなくナビイマリ国の伝染病も早期に収束したからいいんだけど····。
「心臓を止める事が殺す事になるならそうなるんだろうけど、そうしなければその心臓は救えない。
そしてその為の知識と経験に基づく緻密で手早い処置が必要になる。
だから僕の幼い手では救えない。
まだまだ巧緻性に欠ける。
ずっとそう言ってきた。
手術できる者が執刀するしかない。
それから僕は最初から何もしなくても、発作を抑える薬があったとしても、彼は遠からず死ぬとも伝えてあったよね」
「····わかって、いる」
静かに告げる僕に、エヴィンがギリリと歯を食いしばる。
僕はずっとできないと言い続けていたのに、結局は薬を飲ませれば治るとでも思ってたのかな?
もちろん治療の方法も知ってはいる。
手術するリスクはもちろん、起こり得る不測の事態もそれなりに予測はできる。
だから今の僕の手では絶対に手術なんかできないんだ。
「なあ····もしお前がもっと早くその手術をしてくれるように手筈を整えてりゃ、こいつの生存率は高かったんじゃないのか?!」
「そうだよ」
「だったら····」
「エヴィン····やめるん、だ」
迷いなく肯定する僕に間違いなく僕を責める言葉を吐こうとした弟を兄が弱々しくも止めた。
「もし僕が手術の手筈を整える場合、僕の大事な者がココに続いて君達のせいで再び失われる。
あの子が助ける事を望んでいても、だから僕はしたくなかった」
エヴィンが言いたい事はわかる。
だけど、少し前までの僕にはそれをしたくない気持ちしか無かった。
僕の言葉に双子は同じように顔を歪めた。
「けれどその事を君達から責められる謂れはない。
特にエヴィン、君にはね。
もし僕を責める資格があるとすれば、代償を払い消えてしまう、君達とは完全に無関係な僕の大事なあの子だけだ。
間違っても君達にそんな資格はないし、僕は何を犠牲にしても万人を助けたいなんて言う聖人になる必要性を感じていない。
君達がココに何も償う事もなく今日まで生きてきておいて、そのせいで僕が今日まで彼を助けない選択をしてきたのに僕を責めるのはお門違いとしか思わない。
結局僕は彼を助けても得る物は何もなく、失うだけなんだから」
「だったら、どうして今になって····」
エヴィンは僕が何を言いたいかを頭では理解しながらも、感情が追いついていないんだろうね。
何かを言わずにはいられないみたいだ。
「ココに夢で色々と言われたから。
ただの夢かもしれないけど、だから助けてもいいと思えた。
今ならまだぎりぎり間に合う可能性もある。
それに····」
『お前が医者で良かったよ。
リスクは理解した。
それでも頼む。
娘を助けてくれ』
あれから何百年経っても忘れていない、忘れられない、忘れたくない僕の大事な幼馴染で親友。
「それにあの時の君が····よりによってあの時の彼に似ていた、から····」
『それでも教えてくれ。
アイツを喪いたくない』
本当に、何でこいつなんかと····不愉快だ。
視線が自然と下に落ちる。
そうでなければきっと今も彼を見捨て続けていられたのに。
不意に、それまでずっと無言で成り行きを見守っていたバルトス義兄様の手が僕の頭を慰めるように、寄り添うように優しく撫でる。
ん、大丈夫。
「どういう····」
大きくて包容力を感じさせる手に頭を擦り寄せてからエヴィンの言葉を遮って病気を患う当人に問いかける。
「どちらにしても、ラスティン。
君がその低い可能性にかけて生きたいと望むのを選べるのは、今だけだ。
僕の大事なあの子はともかく、僕の気持ちは君が手術を拒否してもいいと思っている」
「その大事、な、子を····犠牲には····」
ああ、そうか。
あの子の事をきちんと伝えていないと君なら断る方に舵を切るしかないよね。
それはフェアじゃない。
「言い忘れていたけれど、何もしなくてもあの子は遠からず消える事が避けられない。
それからあの子は人ではないから死の概念からは厳密に言えば外れている。
ずっと人殺しの道具として使われてきた子だ。
最後に誰かを救う為に力を使えるのなら、あの子としては本望らしいよ」
その言葉に双子は複雑そうな表情を見せる。
「ただ僕は····あの子にできるだけ長く、平穏で在り続けて欲しかった。
これは僕のエゴだと自分でもわかってる。
けれどこれがもし····もっと早くあの子と出会っていたら····君なんかじゃなく····母様を助けるのにその最期の力を使って欲しいと懇願しただろうね。
グレインビルの邸で君が倒れた時、必死で助けてと僕に泣き縋った君の子供達と同じように」
ラスティンがはっとした顔をする。
そうでなければあの薬を君に与えたりなんて、そもそもしなかった。
1度深呼吸して重苦しくなった気持ちを吐き出す。
僕をずっと撫でてくれている大きな指に、小さなムササビハンドを絡める。
「僕は自分勝手だから、綺麗事を言うつもりもない。
僕は君達が大嫌いだし、君を助けたら助けたで君達を今以上に嫌う自信しかないし、しばらくは自分にも苛つくだろうね。
でも助けなかったら助けなかったであの子に心残りを作ったまま消えさせてしまうから、結局それはそれで自分にも苛つく」
「····矛盾、しまくりだな」
もうエヴィンも僕にどう言うべきかわからないみたい。
ただ呆れたように、けれど複雑な自分よ胸の内の感情を持て余すかのように苦笑した。
「仕方ない。
人は元来そういう生き物で、僕も結局はそういう生き物なんだ。
それを····夢でココが思い出させてしまった」
『許さなくてもいいし、怒ってもいいんです。
ですが私の為にと思っているのなら、いつまでもそうしていなくていいんですよ。
アリー様の感情の赴くままに許してもいいし、悲しんでも、寂しく感じてもいいんです。
泣いても、それから笑ってもいいんですよ。
何よりも、助けるのを躊躇わなくていいんですよ、アリー様』
そっと、ココに言われた言葉を反芻する。
あれは僕にとって都合が良すぎる夢。
けれどあの時僕を抱きしめたココの温かさは今も覚えている。
現実味のある温もりだった。
それに何より僕は魂が在るというのを身をもって知っているから、あの時のココを否定もできない。
「選ぶのは君だよ、ラスティン。
そしてエヴィン、君も。
手術を受ける場合、君にも協力してもらう必要があるからね。
さて、どうする?」
心の中では手術という選択肢を選んで欲しくない自分もいる。
認めたくはないけれど、彼を助けたいと思う自分も····。
人の感情って本当に····ままならない。
特に医療に関しては。
けれど君が領主だったあの時の伝染病の対処で僕の知識が正しかった事は証明した」
「それは····」
思わずエヴィンが口ごもる。
「また押さえつけるようなやり方で証明されたいの?
でもこの件に関しては僕にそうする必要なんてない」
あの時は必要だったから反対する奴らを脅して、無理矢理従わせた····あの赤い髪の彼に頼んで。
情報収集して当たりをつけていたとはいえ、当時の国王の命令でエヴィンの側にいた政敵全員をサクッと片っ端から言葉そのまま、消し炭にしてしまったのには内心ちょっと引いた。
まあ彼に任せたのは僕の責任だし、お陰でヒュイルグ国だけじゃなくナビイマリ国の伝染病も早期に収束したからいいんだけど····。
「心臓を止める事が殺す事になるならそうなるんだろうけど、そうしなければその心臓は救えない。
そしてその為の知識と経験に基づく緻密で手早い処置が必要になる。
だから僕の幼い手では救えない。
まだまだ巧緻性に欠ける。
ずっとそう言ってきた。
手術できる者が執刀するしかない。
それから僕は最初から何もしなくても、発作を抑える薬があったとしても、彼は遠からず死ぬとも伝えてあったよね」
「····わかって、いる」
静かに告げる僕に、エヴィンがギリリと歯を食いしばる。
僕はずっとできないと言い続けていたのに、結局は薬を飲ませれば治るとでも思ってたのかな?
もちろん治療の方法も知ってはいる。
手術するリスクはもちろん、起こり得る不測の事態もそれなりに予測はできる。
だから今の僕の手では絶対に手術なんかできないんだ。
「なあ····もしお前がもっと早くその手術をしてくれるように手筈を整えてりゃ、こいつの生存率は高かったんじゃないのか?!」
「そうだよ」
「だったら····」
「エヴィン····やめるん、だ」
迷いなく肯定する僕に間違いなく僕を責める言葉を吐こうとした弟を兄が弱々しくも止めた。
「もし僕が手術の手筈を整える場合、僕の大事な者がココに続いて君達のせいで再び失われる。
あの子が助ける事を望んでいても、だから僕はしたくなかった」
エヴィンが言いたい事はわかる。
だけど、少し前までの僕にはそれをしたくない気持ちしか無かった。
僕の言葉に双子は同じように顔を歪めた。
「けれどその事を君達から責められる謂れはない。
特にエヴィン、君にはね。
もし僕を責める資格があるとすれば、代償を払い消えてしまう、君達とは完全に無関係な僕の大事なあの子だけだ。
間違っても君達にそんな資格はないし、僕は何を犠牲にしても万人を助けたいなんて言う聖人になる必要性を感じていない。
君達がココに何も償う事もなく今日まで生きてきておいて、そのせいで僕が今日まで彼を助けない選択をしてきたのに僕を責めるのはお門違いとしか思わない。
結局僕は彼を助けても得る物は何もなく、失うだけなんだから」
「だったら、どうして今になって····」
エヴィンは僕が何を言いたいかを頭では理解しながらも、感情が追いついていないんだろうね。
何かを言わずにはいられないみたいだ。
「ココに夢で色々と言われたから。
ただの夢かもしれないけど、だから助けてもいいと思えた。
今ならまだぎりぎり間に合う可能性もある。
それに····」
『お前が医者で良かったよ。
リスクは理解した。
それでも頼む。
娘を助けてくれ』
あれから何百年経っても忘れていない、忘れられない、忘れたくない僕の大事な幼馴染で親友。
「それにあの時の君が····よりによってあの時の彼に似ていた、から····」
『それでも教えてくれ。
アイツを喪いたくない』
本当に、何でこいつなんかと····不愉快だ。
視線が自然と下に落ちる。
そうでなければきっと今も彼を見捨て続けていられたのに。
不意に、それまでずっと無言で成り行きを見守っていたバルトス義兄様の手が僕の頭を慰めるように、寄り添うように優しく撫でる。
ん、大丈夫。
「どういう····」
大きくて包容力を感じさせる手に頭を擦り寄せてからエヴィンの言葉を遮って病気を患う当人に問いかける。
「どちらにしても、ラスティン。
君がその低い可能性にかけて生きたいと望むのを選べるのは、今だけだ。
僕の大事なあの子はともかく、僕の気持ちは君が手術を拒否してもいいと思っている」
「その大事、な、子を····犠牲には····」
ああ、そうか。
あの子の事をきちんと伝えていないと君なら断る方に舵を切るしかないよね。
それはフェアじゃない。
「言い忘れていたけれど、何もしなくてもあの子は遠からず消える事が避けられない。
それからあの子は人ではないから死の概念からは厳密に言えば外れている。
ずっと人殺しの道具として使われてきた子だ。
最後に誰かを救う為に力を使えるのなら、あの子としては本望らしいよ」
その言葉に双子は複雑そうな表情を見せる。
「ただ僕は····あの子にできるだけ長く、平穏で在り続けて欲しかった。
これは僕のエゴだと自分でもわかってる。
けれどこれがもし····もっと早くあの子と出会っていたら····君なんかじゃなく····母様を助けるのにその最期の力を使って欲しいと懇願しただろうね。
グレインビルの邸で君が倒れた時、必死で助けてと僕に泣き縋った君の子供達と同じように」
ラスティンがはっとした顔をする。
そうでなければあの薬を君に与えたりなんて、そもそもしなかった。
1度深呼吸して重苦しくなった気持ちを吐き出す。
僕をずっと撫でてくれている大きな指に、小さなムササビハンドを絡める。
「僕は自分勝手だから、綺麗事を言うつもりもない。
僕は君達が大嫌いだし、君を助けたら助けたで君達を今以上に嫌う自信しかないし、しばらくは自分にも苛つくだろうね。
でも助けなかったら助けなかったであの子に心残りを作ったまま消えさせてしまうから、結局それはそれで自分にも苛つく」
「····矛盾、しまくりだな」
もうエヴィンも僕にどう言うべきかわからないみたい。
ただ呆れたように、けれど複雑な自分よ胸の内の感情を持て余すかのように苦笑した。
「仕方ない。
人は元来そういう生き物で、僕も結局はそういう生き物なんだ。
それを····夢でココが思い出させてしまった」
『許さなくてもいいし、怒ってもいいんです。
ですが私の為にと思っているのなら、いつまでもそうしていなくていいんですよ。
アリー様の感情の赴くままに許してもいいし、悲しんでも、寂しく感じてもいいんです。
泣いても、それから笑ってもいいんですよ。
何よりも、助けるのを躊躇わなくていいんですよ、アリー様』
そっと、ココに言われた言葉を反芻する。
あれは僕にとって都合が良すぎる夢。
けれどあの時僕を抱きしめたココの温かさは今も覚えている。
現実味のある温もりだった。
それに何より僕は魂が在るというのを身をもって知っているから、あの時のココを否定もできない。
「選ぶのは君だよ、ラスティン。
そしてエヴィン、君も。
手術を受ける場合、君にも協力してもらう必要があるからね。
さて、どうする?」
心の中では手術という選択肢を選んで欲しくない自分もいる。
認めたくはないけれど、彼を助けたいと思う自分も····。
人の感情って本当に····ままならない。
0
あなたにおすすめの小説
転生騎士団長の歩き方
Akila
ファンタジー
【第2章 完 約13万字】&【第1章 完 約12万字】
たまたま運よく掴んだ功績で第7騎士団の団長になってしまった女性騎士のラモン。そんなラモンの中身は地球から転生した『鈴木ゆり』だった。女神様に転生するに当たってギフトを授かったのだが、これがとっても役立った。ありがとう女神さま! と言う訳で、小娘団長が汗臭い騎士団をどうにか立て直す為、ドーン副団長や団員達とキレイにしたり、旨〜いしたり、キュンキュンしたりするほのぼの物語です。
【第1章 ようこそ第7騎士団へ】 騎士団の中で窓際? 島流し先? と囁かれる第7騎士団を立て直すべく、前世の知識で働き方改革を強行するモラン。 第7は改善されるのか? 副団長のドーンと共にあれこれと毎日大忙しです。
【第2章 王城と私】 第7騎士団での功績が認められて、次は第3騎士団へ行く事になったラモン。勤務地である王城では毎日誰かと何かやらかしてます。第3騎士団には馴染めるかな? って、またまた異動? 果たしてラモンの行き着く先はどこに?
※誤字脱字マジですみません。懲りずに読んで下さい。
強制力が無茶するせいで乙女ゲームから退場できない。こうなったら好きに生きて国外追放エンドを狙おう!処刑エンドだけは、ホント勘弁して下さい
リコピン
ファンタジー
某乙女ゲームの悪役令嬢に転生したナディア。子どもの頃に思い出した前世知識を生かして悪役令嬢回避を狙うが、強制力が無茶するせいで上手くいかない。ナディアの専属執事であるジェイクは、そんなナディアの奇行に振り回されることになる。
※短編(10万字はいかない)予定です
転生したら鎧だった〜リビングアーマーになったけど弱すぎるので、ダンジョンをさまよってパーツを集め最強を目指します
三門鉄狼
ファンタジー
目覚めると、リビングアーマーだった。
身体は鎧、中身はなし。しかもレベルは1で超弱い。
そんな状態でダンジョンに迷い込んでしまったから、なんとか生き残らないと!
これは、いつか英雄になるかもしれない、さまよう鎧の冒険譚。
※小説家になろう、カクヨム、待ラノ、ノベルアップ+、NOVEL DAYS、ラノベストリート、アルファポリス、ノベリズムで掲載しています。
一緒に異世界転生した飼い猫のもらったチートがやばすぎた。もしかして、メインは猫の方ですか、女神様!?
たまご
ファンタジー
アラサーの相田つかさは事故により命を落とす。
最期の瞬間に頭に浮かんだのが「猫達のごはん、これからどうしよう……」だったせいか、飼っていた8匹の猫と共に異世界転生をしてしまう。
だが、つかさが目を覚ます前に女神様からとんでもチートを授かった猫達は新しい世界へと自由に飛び出して行ってしまう。
女神様に泣きつかれ、つかさは猫達を回収するために旅に出た。
猫達が、世界を滅ぼしてしまう前に!!
「私はスローライフ希望なんですけど……」
この作品は「小説家になろう」さん、「エブリスタ」さんで完結済みです。
表紙の写真は、モデルになったうちの猫様です。
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
美少女に転生して料理して生きてくことになりました。
ゆーぞー
ファンタジー
田中真理子32歳、独身、失業中。
飲めないお酒を飲んでぶったおれた。
気がついたらマリアンヌという12歳の美少女になっていた。
その世界は加護を受けた人間しか料理をすることができない世界だった
国外追放ですか?畏まりました(はい、喜んでっ!)
ゆきりん(安室 雪)
恋愛
私は、セイラ・アズナブル。聖女候補として全寮制の聖女学園に通っています。1番成績が優秀なので、第1王子の婚約者です。けれど、突然婚約を破棄され学園を追い出され国外追放になりました。やった〜っ!!これで好きな事が出来るわ〜っ!!
隣国で夢だったオムライス屋はじめますっ!!そしたら何故か騎士達が常連になって!?精霊も現れ!?
何故かとっても幸せな日々になっちゃいます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる