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321.スーパーモデルで照れ屋な人見知りさん
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「ふふふ、ありがとうございます」
「お加減はいかが?」
もちろんお礼はグレインビル家の執事長と僕のできる専属侍女を褒められたからね。
ちゃんと言っておかなくっちゃ。
お姉様は護衛達に目配せしてから僕に近づいてくる。
多分護衛に周りに異常がないかさぐらせてるんだと思う。
鳥属の彼を残してどこかに行っちゃった。
「大丈夫です。
それよりお疲れではありませんか?
こちらにお座りになりませんか?」
「よろしいですか?
さすがに少し疲れてしまって」
「アリー、俺も疲れたから座っていいでしょう」
「素敵。
もちろんだよ、従兄弟様」
そのお顔の角度、義母様に似てて好き!
被せてきたお疲れな従兄様ももちろん快く受け入れちゃう!
年上の2人は僕がそう言うと靴を脱いで、僕の座っている敷物の上に腰かける。
背の高い、すらりとした体型のお姉様は僕と人1人分の距離を空けて、従兄様は僕の真横だよ。
ふふふ、従兄様ったら姿勢を崩して足を投げ出しちゃった。
お姉様は多少ラフに座ってるけど、まだまだお行儀良くしてる。
実は僕達が会ったのは、昨夜の夕食の時が初めてなんだ。
お姉様はあの狩猟祭ではお茶会じゃなく、次期当主として狩りの方に参加してたんだって。
この国の辺境領の1つであるファムント領の次期当主だけあって、腕前もなかなからしいよ。
僕も登山しやすいズボン姿だけど、お姉様の長いストレートな髪を後ろに束ねたズボン姿は板についてて、とっても格好いいんだ。
凛とした印象は受けるけど、女性らしい雰囲気もある。
あちらの世界の、有名なファッションショーに出てくるスーパーモデルみたいなすらっとした美人さんだよ。
気さくでさっぱりした性格だよ。
僕の中ではお姉様枠に決定してる。
「眠っていたみたいですが、本当に体調は問題ありませんか?」
「ずっとセバスチャンが抱えて運んでくれていたので、問題ありません。
お気遣いありがとうございます」
お互いまだ口調が堅いのは仕方ない。
まともに話すのは今朝が初めてだもの。
夕食会ではどちらかというと侯爵と従兄様がメインでお話ししてたんだ。
「アリアチェリーナ嬢は体がとても弱いと聞いています。
何かあればすぐにおっしゃって下さい」
「ありがとうございます、シュレジェンナ様」
「ガウディード様やアビニシア侯爵からあなたのアイデアや閃きはとても参考になるとお聞きしています。
何か思いついたら遠慮なく教えて下さいね」
今回従兄様に同行してる僕の位置付けは、従兄様とこの後にやって来る予定の東の商会のカイヤ会長のアドバイザーなんだ。
僕にとっては湯治がメインだけど、温泉に入るのはついで扱い。
もちろんこれは義父様とファムント侯爵との間で暗黙の了解だよ。
ただ僕も成人した貴族令嬢だからね。
建前はどうしても必要なんだ。
それもあってこの領からグレインビル領へのバリーフェの雪室についての権限は義父様から与えられているよ。
事前に領主同士で話し合っているみたいだから、僕は確認するだけなんだけどね。
セバスチャンからの後押しもあって、セバスチャンとニーアが2人で僕の護衛にあたるなら火口まで行ってバリーフェを確認してもいいっていう義父様からの許可をもらってるんだ。
本日の最終目的地はそこだよ。
僕の体調が変わらないなら、だけど。
この源泉は途中にあるって聞いてたから、とっても楽しみにしてたんだ。
僕にとっての本日1番のメインイベントだからね。
あっちの世界の温泉街を親友や幼馴染みと観光したのを思い出すよ。
僕の楽しかった思い出の1つなんだ。
「シュレジェンナ様、あまり買いかぶらないで下さいまし。
全てたまたまなのですもの。
皆様お優しいから、そのように私を持ち上げて下さっているだけです」
だからお姉様は色々期待してるんだろうけど、特に今日は観光気分だから、あまり応えられるようには思えないや。
「そんなにかしこまらないで。
アリアチェリーナ様がこの源泉や温泉を楽しみにされているのはガウディード様から聞いていますから。
それにそろそろお互いよそ行きの口調をもう少し改めませんか?
ガウディード様のようにはいかないでしょうが、その、私もアリーと呼んていいでしょう、コホン、いいかしら?
私の事はジェンと呼んで欲しいの」
そう言ってお顔を赤らめるスーパーモデル····可愛すぎない?
僕がこの領に到着した時、お姉様はちょうど隣国ザルハード国との境界地あたりで国越えしようとしていた流民の一団の対応をしてたんだって。
グレインビル領やアビニシア領みたいに国境に大河や海があるわけじゃないから、防ぐ方も大変だよね。
流民の大半は獣人さんみたいだから、身体能力的にも国境に沿って作ってある防壁を乗り越えてきちゃうみたい。
お姉様が一段落して帰って来たのが昨日の夕方。
はじめましてのご挨拶をしたのがファムント侯爵が開いてくれた昨日の夕食会だよ。
ちなみにファムント侯爵は狐属の獣人さんなんだ。
お姉様の髪色はお父さん譲りなんだよ。
藤色の三角お耳とふさふさ尻尾が出会ってからどれだけ僕を誘惑し続けた事か。
侯爵の目は琥珀色だから、お姉様の目はお母さん譲りなのかもしれないね。
人属だった夫人はお姉様を産んですぐに亡くなってるんだ。
そんなお姉様、きっと照れ屋な人見知りさん?
お顔がどんどん赤くなってる。
「お加減はいかが?」
もちろんお礼はグレインビル家の執事長と僕のできる専属侍女を褒められたからね。
ちゃんと言っておかなくっちゃ。
お姉様は護衛達に目配せしてから僕に近づいてくる。
多分護衛に周りに異常がないかさぐらせてるんだと思う。
鳥属の彼を残してどこかに行っちゃった。
「大丈夫です。
それよりお疲れではありませんか?
こちらにお座りになりませんか?」
「よろしいですか?
さすがに少し疲れてしまって」
「アリー、俺も疲れたから座っていいでしょう」
「素敵。
もちろんだよ、従兄弟様」
そのお顔の角度、義母様に似てて好き!
被せてきたお疲れな従兄様ももちろん快く受け入れちゃう!
年上の2人は僕がそう言うと靴を脱いで、僕の座っている敷物の上に腰かける。
背の高い、すらりとした体型のお姉様は僕と人1人分の距離を空けて、従兄様は僕の真横だよ。
ふふふ、従兄様ったら姿勢を崩して足を投げ出しちゃった。
お姉様は多少ラフに座ってるけど、まだまだお行儀良くしてる。
実は僕達が会ったのは、昨夜の夕食の時が初めてなんだ。
お姉様はあの狩猟祭ではお茶会じゃなく、次期当主として狩りの方に参加してたんだって。
この国の辺境領の1つであるファムント領の次期当主だけあって、腕前もなかなからしいよ。
僕も登山しやすいズボン姿だけど、お姉様の長いストレートな髪を後ろに束ねたズボン姿は板についてて、とっても格好いいんだ。
凛とした印象は受けるけど、女性らしい雰囲気もある。
あちらの世界の、有名なファッションショーに出てくるスーパーモデルみたいなすらっとした美人さんだよ。
気さくでさっぱりした性格だよ。
僕の中ではお姉様枠に決定してる。
「眠っていたみたいですが、本当に体調は問題ありませんか?」
「ずっとセバスチャンが抱えて運んでくれていたので、問題ありません。
お気遣いありがとうございます」
お互いまだ口調が堅いのは仕方ない。
まともに話すのは今朝が初めてだもの。
夕食会ではどちらかというと侯爵と従兄様がメインでお話ししてたんだ。
「アリアチェリーナ嬢は体がとても弱いと聞いています。
何かあればすぐにおっしゃって下さい」
「ありがとうございます、シュレジェンナ様」
「ガウディード様やアビニシア侯爵からあなたのアイデアや閃きはとても参考になるとお聞きしています。
何か思いついたら遠慮なく教えて下さいね」
今回従兄様に同行してる僕の位置付けは、従兄様とこの後にやって来る予定の東の商会のカイヤ会長のアドバイザーなんだ。
僕にとっては湯治がメインだけど、温泉に入るのはついで扱い。
もちろんこれは義父様とファムント侯爵との間で暗黙の了解だよ。
ただ僕も成人した貴族令嬢だからね。
建前はどうしても必要なんだ。
それもあってこの領からグレインビル領へのバリーフェの雪室についての権限は義父様から与えられているよ。
事前に領主同士で話し合っているみたいだから、僕は確認するだけなんだけどね。
セバスチャンからの後押しもあって、セバスチャンとニーアが2人で僕の護衛にあたるなら火口まで行ってバリーフェを確認してもいいっていう義父様からの許可をもらってるんだ。
本日の最終目的地はそこだよ。
僕の体調が変わらないなら、だけど。
この源泉は途中にあるって聞いてたから、とっても楽しみにしてたんだ。
僕にとっての本日1番のメインイベントだからね。
あっちの世界の温泉街を親友や幼馴染みと観光したのを思い出すよ。
僕の楽しかった思い出の1つなんだ。
「シュレジェンナ様、あまり買いかぶらないで下さいまし。
全てたまたまなのですもの。
皆様お優しいから、そのように私を持ち上げて下さっているだけです」
だからお姉様は色々期待してるんだろうけど、特に今日は観光気分だから、あまり応えられるようには思えないや。
「そんなにかしこまらないで。
アリアチェリーナ様がこの源泉や温泉を楽しみにされているのはガウディード様から聞いていますから。
それにそろそろお互いよそ行きの口調をもう少し改めませんか?
ガウディード様のようにはいかないでしょうが、その、私もアリーと呼んていいでしょう、コホン、いいかしら?
私の事はジェンと呼んで欲しいの」
そう言ってお顔を赤らめるスーパーモデル····可愛すぎない?
僕がこの領に到着した時、お姉様はちょうど隣国ザルハード国との境界地あたりで国越えしようとしていた流民の一団の対応をしてたんだって。
グレインビル領やアビニシア領みたいに国境に大河や海があるわけじゃないから、防ぐ方も大変だよね。
流民の大半は獣人さんみたいだから、身体能力的にも国境に沿って作ってある防壁を乗り越えてきちゃうみたい。
お姉様が一段落して帰って来たのが昨日の夕方。
はじめましてのご挨拶をしたのがファムント侯爵が開いてくれた昨日の夕食会だよ。
ちなみにファムント侯爵は狐属の獣人さんなんだ。
お姉様の髪色はお父さん譲りなんだよ。
藤色の三角お耳とふさふさ尻尾が出会ってからどれだけ僕を誘惑し続けた事か。
侯爵の目は琥珀色だから、お姉様の目はお母さん譲りなのかもしれないね。
人属だった夫人はお姉様を産んですぐに亡くなってるんだ。
そんなお姉様、きっと照れ屋な人見知りさん?
お顔がどんどん赤くなってる。
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