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444.猟奇殺人犯的顔〜ギディアスside
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『この世界には力なき者が触れるべきではない理がいくつか存在する。
身の程をちゃんと弁えておくべきだよ?
ああ、僕に畏怖する現状に驚いてる?
君は自分を見誤ったみたいだ。
今の自分に、地位に胡座をかかずにもっと強く、賢くなりなよ。
僕に近づくにはまだまだ足りない。
でないとこれから先は····食われてしまうよ?』
続く警告は、あの子なりに私を守ろうとしての事だったと、今なら我天がいく。
あの時も、今も、まだ謎は残る。
けれどその前に告げた同胞の血縁者という言葉。
それが誰を指すのかは、もう確信している。
私の初めの婚約者。
スティリカ=イグドゥラシャ第1王女。
彼女とは会う事もないまま、長らく婚約関係が続いた。
それは……あり得ない事でもあった。
国同士の関わりにおいて、重要な意味を為すからこそ、顔を合わせるくらいはしなければならなかった。
それにアドライド国からすれば、イグドゥラシャ国の主張を長らく聞き続けて婚姻を先延ばしにする必要はなかったはずだ。
婚姻を予定通りにあげているとして、その当時はあの国の王太子も病を重症化する前だったのだから。
今、ジャガンダ国からは一の姫、シズカが婚約の前からこの国で滞在している。
王太子妃として学ぶ事があるからだ。
かの王女にも婚約期間中は、それが求められていた。
にも関わらず隣国にいながら、訪れる事すら1度としてなかったのは、初めから嫁ぐつもりがなかったからだ。
陛下には私や臣下達から、解消を訴えていたんだけれどね。
流石にあの国の王太子が病に倒れ、未だにイグドゥラシャ国の王太子は変更となっていないものの、かの王女の立太子が濃厚となってからは、すぐに解消となった。
仮に王女が王太女となってしまえば、私達のどちらかが、どちらかの国へ嫁ぐ事は不可能だ。
婚約解消を先延ばしにできなくなる明確な理由ができて良かったと、心から胸をなでおろした当時の心境は、よく覚えている。
それでも、もし私達が婚約解消について何も言わなければ、陛下は婚約を継続させていた可能性は高い。
賢王と名高い陛下が、何故だと首を傾げるより他ない。
正直、国王であり父でもある、陛下の気が知れない。
だからこそ畏怖を覚えた少女の言葉で、真っ先に思い浮かんだのは……。
「それからアドライド国王の目を、アリアチェリーナ=グレインビルから逸らす事もできる」
そう、私を食らう事をやってのけそうな血縁者は、ただ1人。
ユディル=アドライド国王……私の父王だ。
「今のアリーは立場的に危うい。
何かあれば、グレインビル家が動くだろうし、そうなれば君達は私達が国として止めにかかっても聞かないだろう?」
「ふっ、俺の可愛い天使だからな」
そこで得意気になるのは止めて欲しい。
私は君達を止める側だよ?
「……最悪は、ザルハード国のフェルメシア教会上層部を皆殺しだ」
「ふっ、俺の可愛い天使だからな」
否定しろとまでは言わないけれど、肯定するのも止めて欲しい。
私が君達を止める側だって、知ってるよね?
「……となれば、この緊張状態の余波を受けるアドライド国も含めたザルハード近隣諸国も、当然ザルハード国王家も、むしろアリーに何かある方が良いと思……」
「死にたいか?」
一瞬で周りを凍らせるのも、殺意をこめて睨むのも、止めて欲しい。
一応、王宮魔術師団副団長である君の護衛対象だよ?
「……仮説の話だよ。
だけどザルハード国の教会と王家の内戦に、イグドゥラシャ国の王女が絡んでいる。
あの国は場所的に、他国間の国交ルートに都合が良いからね。
あの考えなしのザルハード国第3王子がイグドゥラシャ国の第2王女に公開で婚約を打診したのも悪すぎる。
イグドゥラシャ国からルドルフへ、内々に第2王女との婚約を打診してきていたから、余計ね」
「ほう、お前の弟は何と?」
「ルドルフは知らないよ。
私が止めてある。
何せそれを断るなら、イグドゥラシャ国王太子の妃として、アリアチェリーナ=グレインビルとの婚約をと書信を送られて……」
「ほう、例の教会より先にイグドゥラシャ国を消すべきだったか」
猟奇殺人犯的顔をして肺が痛くなるような、極寒の部屋にするの止めて欲しい。
しかもそれ、本気で言ってるよね?
身の程をちゃんと弁えておくべきだよ?
ああ、僕に畏怖する現状に驚いてる?
君は自分を見誤ったみたいだ。
今の自分に、地位に胡座をかかずにもっと強く、賢くなりなよ。
僕に近づくにはまだまだ足りない。
でないとこれから先は····食われてしまうよ?』
続く警告は、あの子なりに私を守ろうとしての事だったと、今なら我天がいく。
あの時も、今も、まだ謎は残る。
けれどその前に告げた同胞の血縁者という言葉。
それが誰を指すのかは、もう確信している。
私の初めの婚約者。
スティリカ=イグドゥラシャ第1王女。
彼女とは会う事もないまま、長らく婚約関係が続いた。
それは……あり得ない事でもあった。
国同士の関わりにおいて、重要な意味を為すからこそ、顔を合わせるくらいはしなければならなかった。
それにアドライド国からすれば、イグドゥラシャ国の主張を長らく聞き続けて婚姻を先延ばしにする必要はなかったはずだ。
婚姻を予定通りにあげているとして、その当時はあの国の王太子も病を重症化する前だったのだから。
今、ジャガンダ国からは一の姫、シズカが婚約の前からこの国で滞在している。
王太子妃として学ぶ事があるからだ。
かの王女にも婚約期間中は、それが求められていた。
にも関わらず隣国にいながら、訪れる事すら1度としてなかったのは、初めから嫁ぐつもりがなかったからだ。
陛下には私や臣下達から、解消を訴えていたんだけれどね。
流石にあの国の王太子が病に倒れ、未だにイグドゥラシャ国の王太子は変更となっていないものの、かの王女の立太子が濃厚となってからは、すぐに解消となった。
仮に王女が王太女となってしまえば、私達のどちらかが、どちらかの国へ嫁ぐ事は不可能だ。
婚約解消を先延ばしにできなくなる明確な理由ができて良かったと、心から胸をなでおろした当時の心境は、よく覚えている。
それでも、もし私達が婚約解消について何も言わなければ、陛下は婚約を継続させていた可能性は高い。
賢王と名高い陛下が、何故だと首を傾げるより他ない。
正直、国王であり父でもある、陛下の気が知れない。
だからこそ畏怖を覚えた少女の言葉で、真っ先に思い浮かんだのは……。
「それからアドライド国王の目を、アリアチェリーナ=グレインビルから逸らす事もできる」
そう、私を食らう事をやってのけそうな血縁者は、ただ1人。
ユディル=アドライド国王……私の父王だ。
「今のアリーは立場的に危うい。
何かあれば、グレインビル家が動くだろうし、そうなれば君達は私達が国として止めにかかっても聞かないだろう?」
「ふっ、俺の可愛い天使だからな」
そこで得意気になるのは止めて欲しい。
私は君達を止める側だよ?
「……最悪は、ザルハード国のフェルメシア教会上層部を皆殺しだ」
「ふっ、俺の可愛い天使だからな」
否定しろとまでは言わないけれど、肯定するのも止めて欲しい。
私が君達を止める側だって、知ってるよね?
「……となれば、この緊張状態の余波を受けるアドライド国も含めたザルハード近隣諸国も、当然ザルハード国王家も、むしろアリーに何かある方が良いと思……」
「死にたいか?」
一瞬で周りを凍らせるのも、殺意をこめて睨むのも、止めて欲しい。
一応、王宮魔術師団副団長である君の護衛対象だよ?
「……仮説の話だよ。
だけどザルハード国の教会と王家の内戦に、イグドゥラシャ国の王女が絡んでいる。
あの国は場所的に、他国間の国交ルートに都合が良いからね。
あの考えなしのザルハード国第3王子がイグドゥラシャ国の第2王女に公開で婚約を打診したのも悪すぎる。
イグドゥラシャ国からルドルフへ、内々に第2王女との婚約を打診してきていたから、余計ね」
「ほう、お前の弟は何と?」
「ルドルフは知らないよ。
私が止めてある。
何せそれを断るなら、イグドゥラシャ国王太子の妃として、アリアチェリーナ=グレインビルとの婚約をと書信を送られて……」
「ほう、例の教会より先にイグドゥラシャ国を消すべきだったか」
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しかもそれ、本気で言ってるよね?
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