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17.臭いの種類
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「うぉいぃ!
摘むのは新芽だけっつったろうが!
ちゃんとやれ!」
山の麓に住んでいるダンに、どやされましたわ!
待ちわびた春が来て、陽光の中、今日から暫くの間お茶詰みを手伝うと息巻いて来たのに……。
「ごめんなさいですわ!
新芽の区別が難しいんですの!
もちろんちゃんとやりますわ!」
「あはは。
ほら、コレとコレが新芽だよ。
良く見てみなよ」
明るい笑顔で教えてくれたのはダンの妻、ナーシャだ。
「くっ……老眼に慣れませんわ!」
良く見ようとすると、視界が霞んでしまう。
これが噂の老眼か、と愕然としてしまう。
けれど少しずつ、新芽の区別ができるようになっていく。
ダンにどやされる事なく、プチプチ、プチプチとテンポ良く新芽をむしり続けていれば、次第に心がウキウキと踊り始める。
「うふふ~、一番茶~、苦味の少ないフレッシュポイズ~ン、フンフンフフ~ン」
「お父さん、マルクさんが変……」
「しっ、キーナ。
皆まで言うな」
……世知辛いですわ。
ちょっと鼻歌を歌ってみただけですのよ?
ダンと娘のキーナがヒソヒソと話しているのは、ちゃんと聞こえてますわよ。
キーナは私との初対面で、私が与えてしまった変態的悪印象が、未だに残っている。
何せ薄毛七三分けのお腹でっぷり臭いオッサンが、息をきらせて笑顔で走り寄ってきたのだ。
もちろん臭いオッサンとは、私の事。
私がキーナでも、絶対に泣く。
「これも身から出た錆。
いえ、身から出た脂のせいですわ……」
「あー、まあ、あれだ……ほら臭い。
だいぶマシになってきたじゃねえか」
まともに落ちこみながらプチプチと新芽を採れば、ダンがフォローしてくれた。
褒め言葉に気分は一気に晴れる。
「まあ!
わかって下さいまして!」
「お、おう。
でもあんまり至近距離になると、まだ臭えな」
「ふぐっ……何故ですの……清潔さは気をつけておりますのよ……」
「そうだなあ……」
ダンがそう言って、私の臭いを嗅ぎに来た。
は、恥ずかしいですわ。
外見はオッサンでも、心は殿方を知らない淑女ですのよ。
「……あ~、臭え」
数秒してから、ダンが顔を背けてしまう。
ボソッと喋っても、聞こえてましてよ。
臭いは残れど、恥ずかしがる乙女心は霧散しましたわ。
自分から臭ってきたくせに、酷いですわ。
傷つきますわ。
「臭うにしても、何種類かあんだよ」
「種類?」
はて?
加齢臭にも種類がありますの?
「酸っぱ臭え、脂臭え、発酵臭え、カビ臭え……まあざっと分けるならこの四つかな」
初耳ですけれど結局、臭えんですのね?
でも……過去、臭いに悶絶した時の事を反芻する。
女伯爵からこの体へ転生して二日目。
確か靴を臭って……。
『酸っぱ発酵くっせーですわぁぁぁ!』
更に、初めて洗った洗い物を取りこんだ時、脇を臭って……。
『脇からは、地獄の酸っぱドブ臭!?』
更に更に、バルハマダム三人衆にウォッシュナッツを紹介した時、緊張のせいでネチャリとしていた頭皮の脂を臭って……。
『脂臭いですわ!?』
ダンの言う通りだった。
臭さにも種類があったと結論づける。
もしかすると臭いの種類によって、対処の仕方が変わるのかしら?
「皆様が時折放つ臭いは、どんな種類ですの?」
「そうだな……子供でもたまに臭うのは酸っぱ臭え、脂臭えの二つか?」
「お父さんの靴はチーズや豆が腐って糸を引いてる時の臭いだよ」
キーナがすかさずダンの発酵臭を暴露する。
「お前の靴だって、たまにそんな臭いしてんだろう。
そっか。
だから子供の足も、そんな臭いさせてる時あるって事か」
「ああ、キーナが今よりもっと小さい頃は、アンタ毎日足裏の臭い嗅いでたもんね」
今度はナーシャが、しれっと夫であるダンの臭いフェチを暴露しましたわ!?
「私と子供の靴は、長時間仕事してると蒸れて、酸っぱ臭くなる事があるんだ。
けどアンタのは、蒸れるとチーズや豆が糸引いてる時の臭いになるんだよ。
私と子供の靴は一回洗って天日干しすれば、暫く臭わなくなる。
けどアンタの靴は、洗って天日干しにするのを二回やらないと臭いが取れないんだよね」
「え、そんなに手がかかる靴だったのか!?」
思わず自分の靴を見たダンは、衝撃の事実だったに違いない。
随分と驚いて……あら?
ニカッと笑いましたわ!?
「いつもありがとな、母ちゃん」
「ふふ。
手間かけてたのがわかると、ちゃんと礼を言ってくれるアンタが好きだよ」
くっ……突然、のろけやがりましたわ!?
「また始まった」
娘のキーナはいつも通り、呆れている。
私もこれまでダン一家を訪れている内に、こんな光景を何度も見た。
いつもの事……。
「くっ……おしどり夫婦、羨ましすぎますわ」
ああ、目に毒ですわ。
羨ましいですわ。
妬ましいですわ。
けれど私は淑女だった頃の婚約者に、ダンみたく感謝の気持ちを伝えた事がない。
そしてナーシャのように、婚約者から愛を囁かれた事もない。
ああ、胸がズキズキと痛みますわ……。
もちろん、まだ乗り越えられないのは仕方ないですわよね。
だってフローネ=アンカスとしての私が、婚約者に裏切られた挙げ句に処刑されてから、感覚的には一年も経っていないんですもの。
私の心に影を落とす傷が癒える日は、いつか来るのかしら?
明るい陽光とは裏腹に、私の心は影りつつ、新芽をプチプチとむしり取っていった。
摘むのは新芽だけっつったろうが!
ちゃんとやれ!」
山の麓に住んでいるダンに、どやされましたわ!
待ちわびた春が来て、陽光の中、今日から暫くの間お茶詰みを手伝うと息巻いて来たのに……。
「ごめんなさいですわ!
新芽の区別が難しいんですの!
もちろんちゃんとやりますわ!」
「あはは。
ほら、コレとコレが新芽だよ。
良く見てみなよ」
明るい笑顔で教えてくれたのはダンの妻、ナーシャだ。
「くっ……老眼に慣れませんわ!」
良く見ようとすると、視界が霞んでしまう。
これが噂の老眼か、と愕然としてしまう。
けれど少しずつ、新芽の区別ができるようになっていく。
ダンにどやされる事なく、プチプチ、プチプチとテンポ良く新芽をむしり続けていれば、次第に心がウキウキと踊り始める。
「うふふ~、一番茶~、苦味の少ないフレッシュポイズ~ン、フンフンフフ~ン」
「お父さん、マルクさんが変……」
「しっ、キーナ。
皆まで言うな」
……世知辛いですわ。
ちょっと鼻歌を歌ってみただけですのよ?
ダンと娘のキーナがヒソヒソと話しているのは、ちゃんと聞こえてますわよ。
キーナは私との初対面で、私が与えてしまった変態的悪印象が、未だに残っている。
何せ薄毛七三分けのお腹でっぷり臭いオッサンが、息をきらせて笑顔で走り寄ってきたのだ。
もちろん臭いオッサンとは、私の事。
私がキーナでも、絶対に泣く。
「これも身から出た錆。
いえ、身から出た脂のせいですわ……」
「あー、まあ、あれだ……ほら臭い。
だいぶマシになってきたじゃねえか」
まともに落ちこみながらプチプチと新芽を採れば、ダンがフォローしてくれた。
褒め言葉に気分は一気に晴れる。
「まあ!
わかって下さいまして!」
「お、おう。
でもあんまり至近距離になると、まだ臭えな」
「ふぐっ……何故ですの……清潔さは気をつけておりますのよ……」
「そうだなあ……」
ダンがそう言って、私の臭いを嗅ぎに来た。
は、恥ずかしいですわ。
外見はオッサンでも、心は殿方を知らない淑女ですのよ。
「……あ~、臭え」
数秒してから、ダンが顔を背けてしまう。
ボソッと喋っても、聞こえてましてよ。
臭いは残れど、恥ずかしがる乙女心は霧散しましたわ。
自分から臭ってきたくせに、酷いですわ。
傷つきますわ。
「臭うにしても、何種類かあんだよ」
「種類?」
はて?
加齢臭にも種類がありますの?
「酸っぱ臭え、脂臭え、発酵臭え、カビ臭え……まあざっと分けるならこの四つかな」
初耳ですけれど結局、臭えんですのね?
でも……過去、臭いに悶絶した時の事を反芻する。
女伯爵からこの体へ転生して二日目。
確か靴を臭って……。
『酸っぱ発酵くっせーですわぁぁぁ!』
更に、初めて洗った洗い物を取りこんだ時、脇を臭って……。
『脇からは、地獄の酸っぱドブ臭!?』
更に更に、バルハマダム三人衆にウォッシュナッツを紹介した時、緊張のせいでネチャリとしていた頭皮の脂を臭って……。
『脂臭いですわ!?』
ダンの言う通りだった。
臭さにも種類があったと結論づける。
もしかすると臭いの種類によって、対処の仕方が変わるのかしら?
「皆様が時折放つ臭いは、どんな種類ですの?」
「そうだな……子供でもたまに臭うのは酸っぱ臭え、脂臭えの二つか?」
「お父さんの靴はチーズや豆が腐って糸を引いてる時の臭いだよ」
キーナがすかさずダンの発酵臭を暴露する。
「お前の靴だって、たまにそんな臭いしてんだろう。
そっか。
だから子供の足も、そんな臭いさせてる時あるって事か」
「ああ、キーナが今よりもっと小さい頃は、アンタ毎日足裏の臭い嗅いでたもんね」
今度はナーシャが、しれっと夫であるダンの臭いフェチを暴露しましたわ!?
「私と子供の靴は、長時間仕事してると蒸れて、酸っぱ臭くなる事があるんだ。
けどアンタのは、蒸れるとチーズや豆が糸引いてる時の臭いになるんだよ。
私と子供の靴は一回洗って天日干しすれば、暫く臭わなくなる。
けどアンタの靴は、洗って天日干しにするのを二回やらないと臭いが取れないんだよね」
「え、そんなに手がかかる靴だったのか!?」
思わず自分の靴を見たダンは、衝撃の事実だったに違いない。
随分と驚いて……あら?
ニカッと笑いましたわ!?
「いつもありがとな、母ちゃん」
「ふふ。
手間かけてたのがわかると、ちゃんと礼を言ってくれるアンタが好きだよ」
くっ……突然、のろけやがりましたわ!?
「また始まった」
娘のキーナはいつも通り、呆れている。
私もこれまでダン一家を訪れている内に、こんな光景を何度も見た。
いつもの事……。
「くっ……おしどり夫婦、羨ましすぎますわ」
ああ、目に毒ですわ。
羨ましいですわ。
妬ましいですわ。
けれど私は淑女だった頃の婚約者に、ダンみたく感謝の気持ちを伝えた事がない。
そしてナーシャのように、婚約者から愛を囁かれた事もない。
ああ、胸がズキズキと痛みますわ……。
もちろん、まだ乗り越えられないのは仕方ないですわよね。
だってフローネ=アンカスとしての私が、婚約者に裏切られた挙げ句に処刑されてから、感覚的には一年も経っていないんですもの。
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