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2 魔王国からの使者
2ー1 青空と不機嫌なDK
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2ー1 青空と不機嫌なDK
秋のある日。
俺は、最高に不機嫌だった。
ディナと喧嘩したからだ。
だって昨夜から俺が浮かれてるとかいうものだから!
いったい何を俺が浮かれることがあるってんだ?
たかが魔王国の王子様が留学してくるぐらいのことで!
そういうわけで。
俺は、饗応役でありながら魔王国からの王子様の出迎えをさぼってこの中庭でふて寝していた。
すべてはディナが悪い!
すべてを知ってるくせに俺が魔王国からくる婚約者と初めて会うことをまるで楽しみにしているかのようなことを言うから!
誰に誤解されても我慢できるけど、ディナにそんな風に言われるのだけは我慢できないし!
まあ、ちょっとは、浮かれてたかもだけど。
俺は、ベンチに横になって空を見上げてむっとした。
俺が浮かれていたとしたらそれは、まだ見ぬ婚約者様を一刻もはやく打ちのめしてやりたいからだし!
そして。
この不毛な婚約にさっさと終止符を打つのだ!
そんな俺の気持ちを知っているくせに!
ディナの奴、最低だ!
俺がなんで婚約者様と会いたがってるなんて思ってるんだ?
できれば一生、会いたくないし!
「こんなところにいたんですか?シャル様」
不意に空が暗くなったかと思ったらディナのくそ真面目な顔が現れた。
俺は、ディナからふいっと視線をそらした。
「俺がどこにいようと俺の勝手だろう」
「また、そんなことを」
ディナがわざとらしくため息をつく。
「もう、王子様来られてますよ?こんなとこにいていいんですか?」
ディナの言葉に俺は、ますますムッとしてしまう。
「魔王国の連中なんてどうでもいいし」
「シャル様」
ディナが眉をよせて俺の顔を両手で挟み込み自分の方を向かせる。
「ワガママもいいですが、時と場合を考えてください。あなたの行動一つで国が滅ぶかもしれないんですからね」
俺を見つめるディナのまっすぐな瞳に思わず胸が跳ねる。
こいつ、こういうところがあるんだ。
俺の気持ちなんて知ってるくせに!
「俺は!婚約者様のこと、会えるの楽しみにしてなんていないし!」
ディナの黒い宝石のような瞳を見返すとディナの頬に朱が走る。
「わかっています。でも、まずは会わなくてはどうすることもできないのでは?」
それは、そうなんだが。
俺は、ディナに言われてしぶしぶ体を起こしてベンチから立ち上がる。
少しよろけるのをディナが支えてくれた。
ディナは、俺がもたれ掛かるぐらいではびくともしない。
たくましい胸板に俺は、ため息をつく。
なんで俺には、こんな筋肉がつかない?
結局、どんなに鍛練しても栄養をとっても俺は、身長も伸びなかったし、筋肉もつかなかった。
世間の連中は、俺のこと『氷帝』というのと同じぐらいの確率で『氷姫』とも呼んでいることを俺は知っている。
秋のある日。
俺は、最高に不機嫌だった。
ディナと喧嘩したからだ。
だって昨夜から俺が浮かれてるとかいうものだから!
いったい何を俺が浮かれることがあるってんだ?
たかが魔王国の王子様が留学してくるぐらいのことで!
そういうわけで。
俺は、饗応役でありながら魔王国からの王子様の出迎えをさぼってこの中庭でふて寝していた。
すべてはディナが悪い!
すべてを知ってるくせに俺が魔王国からくる婚約者と初めて会うことをまるで楽しみにしているかのようなことを言うから!
誰に誤解されても我慢できるけど、ディナにそんな風に言われるのだけは我慢できないし!
まあ、ちょっとは、浮かれてたかもだけど。
俺は、ベンチに横になって空を見上げてむっとした。
俺が浮かれていたとしたらそれは、まだ見ぬ婚約者様を一刻もはやく打ちのめしてやりたいからだし!
そして。
この不毛な婚約にさっさと終止符を打つのだ!
そんな俺の気持ちを知っているくせに!
ディナの奴、最低だ!
俺がなんで婚約者様と会いたがってるなんて思ってるんだ?
できれば一生、会いたくないし!
「こんなところにいたんですか?シャル様」
不意に空が暗くなったかと思ったらディナのくそ真面目な顔が現れた。
俺は、ディナからふいっと視線をそらした。
「俺がどこにいようと俺の勝手だろう」
「また、そんなことを」
ディナがわざとらしくため息をつく。
「もう、王子様来られてますよ?こんなとこにいていいんですか?」
ディナの言葉に俺は、ますますムッとしてしまう。
「魔王国の連中なんてどうでもいいし」
「シャル様」
ディナが眉をよせて俺の顔を両手で挟み込み自分の方を向かせる。
「ワガママもいいですが、時と場合を考えてください。あなたの行動一つで国が滅ぶかもしれないんですからね」
俺を見つめるディナのまっすぐな瞳に思わず胸が跳ねる。
こいつ、こういうところがあるんだ。
俺の気持ちなんて知ってるくせに!
「俺は!婚約者様のこと、会えるの楽しみにしてなんていないし!」
ディナの黒い宝石のような瞳を見返すとディナの頬に朱が走る。
「わかっています。でも、まずは会わなくてはどうすることもできないのでは?」
それは、そうなんだが。
俺は、ディナに言われてしぶしぶ体を起こしてベンチから立ち上がる。
少しよろけるのをディナが支えてくれた。
ディナは、俺がもたれ掛かるぐらいではびくともしない。
たくましい胸板に俺は、ため息をつく。
なんで俺には、こんな筋肉がつかない?
結局、どんなに鍛練しても栄養をとっても俺は、身長も伸びなかったし、筋肉もつかなかった。
世間の連中は、俺のこと『氷帝』というのと同じぐらいの確率で『氷姫』とも呼んでいることを俺は知っている。
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