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3 冬の魔法演出会
3ー2 チョコレート
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3ー2 チョコレート
「露店?」
俺とディナとラナン王子の提出した露店の計画書を手にサフィラス王太子殿下は、眉をひそめた。
王族の特徴ともいえる金髪を肩まで伸ばしている澄んだ青い瞳の王太子殿下は、学園の生徒たち、男女を問わず人気がある。
いい男は、不機嫌な顔をしていてもカッコいい。
実に羨ましい。
「却下」
王太子殿下が言い放ったので俺は、食い下がろうとしたが、その前に王太子殿下に手で制された。
「と言いたいところだが、君、私が却下したら何かおかしなことをしでかしそうだから特別に露店を許可しよう。その代わり、君は、魔法演習には参加しないように」
はい?
全生徒参加予定の魔法演習に俺だけ参加してはいけないって?
俺は、おおいに不服だった。
「なんでですか?」
「君に生徒を虐殺されたら困るからだよ」
虐殺?
俺は、ぎょっとして王太子殿下を見た。
「なんで俺が生徒のみなさんを虐殺しなきゃいけないんですか?」
「この前の親善試合のこと、忘れたわけじゃないんだよね?」
王太子殿下が貴族の微笑みを浮かべる。
「あんな風に生徒の誰かを燃やされたらたまったもんじゃないので」
「燃やしたのは、サハード公爵ですから!」
俺は、主張した。
「俺は、何も」
「何もしてない、と?」
王太子殿下が問いかけるように眉を上げる。
「君は、自分が何をしたのか、もう少し考えた方がいいよ、シャル・アルマ・コンティーヌ。もしも、そこにおられるラナン王子がいなかったら君は、同盟国の要人の殺害者になっていたんだよ?それも、自分の婚約者を!そんな危険人物を魔法演習に参加させるわけにはいかないだろう?」
言われている内に俺は、だんだんしゅんとしてきた。
もしかしたら俺がやりすぎたのかも。
「しかし、あれは、完全にサハード公爵もいたらなかったのです。大人が子供相手に本気を出したり、ちょっとやりすぎたのは、公爵の方もですから」
ラナン王子が俺の援護をしてくれるが、サフィラス王太子殿下の機嫌はなかなかよくならないし!
そこで、俺は、賄賂を使うことにした。
「これを味見していただけないでしょうか」
俺が差し出した黒い丸薬のようなものを見て王太子殿下が首を傾げる。
「なんだ?この丸薬は」
「これは、丸薬ではなくてチョコレートです」
俺は、手早くチョコレートを持ってきたカップに入れるとお湯を生成して注いだ。
辺りに甘くて香ばしい匂いが漂う。
「ほんとはミルクで作った方が数倍おいしいんですが。どうぞ、味見を」
王太子殿下は、ごくっと唾を飲み込みつつも身を引く。
無理もない。
毒味もなしで差し出されたものを口にはできまい。
俺は、カップに口をつけるとゴクリと飲んでから王太子殿下にカップを差し出した。
「この通り、毒なんて入ってませんから!」
「はぁっ?」
王太子殿下が貴族の笑みをかなぐり捨てて俺に食って掛かる。
「君は、それを私が飲むとでも思ってるのか?」
「露店?」
俺とディナとラナン王子の提出した露店の計画書を手にサフィラス王太子殿下は、眉をひそめた。
王族の特徴ともいえる金髪を肩まで伸ばしている澄んだ青い瞳の王太子殿下は、学園の生徒たち、男女を問わず人気がある。
いい男は、不機嫌な顔をしていてもカッコいい。
実に羨ましい。
「却下」
王太子殿下が言い放ったので俺は、食い下がろうとしたが、その前に王太子殿下に手で制された。
「と言いたいところだが、君、私が却下したら何かおかしなことをしでかしそうだから特別に露店を許可しよう。その代わり、君は、魔法演習には参加しないように」
はい?
全生徒参加予定の魔法演習に俺だけ参加してはいけないって?
俺は、おおいに不服だった。
「なんでですか?」
「君に生徒を虐殺されたら困るからだよ」
虐殺?
俺は、ぎょっとして王太子殿下を見た。
「なんで俺が生徒のみなさんを虐殺しなきゃいけないんですか?」
「この前の親善試合のこと、忘れたわけじゃないんだよね?」
王太子殿下が貴族の微笑みを浮かべる。
「あんな風に生徒の誰かを燃やされたらたまったもんじゃないので」
「燃やしたのは、サハード公爵ですから!」
俺は、主張した。
「俺は、何も」
「何もしてない、と?」
王太子殿下が問いかけるように眉を上げる。
「君は、自分が何をしたのか、もう少し考えた方がいいよ、シャル・アルマ・コンティーヌ。もしも、そこにおられるラナン王子がいなかったら君は、同盟国の要人の殺害者になっていたんだよ?それも、自分の婚約者を!そんな危険人物を魔法演習に参加させるわけにはいかないだろう?」
言われている内に俺は、だんだんしゅんとしてきた。
もしかしたら俺がやりすぎたのかも。
「しかし、あれは、完全にサハード公爵もいたらなかったのです。大人が子供相手に本気を出したり、ちょっとやりすぎたのは、公爵の方もですから」
ラナン王子が俺の援護をしてくれるが、サフィラス王太子殿下の機嫌はなかなかよくならないし!
そこで、俺は、賄賂を使うことにした。
「これを味見していただけないでしょうか」
俺が差し出した黒い丸薬のようなものを見て王太子殿下が首を傾げる。
「なんだ?この丸薬は」
「これは、丸薬ではなくてチョコレートです」
俺は、手早くチョコレートを持ってきたカップに入れるとお湯を生成して注いだ。
辺りに甘くて香ばしい匂いが漂う。
「ほんとはミルクで作った方が数倍おいしいんですが。どうぞ、味見を」
王太子殿下は、ごくっと唾を飲み込みつつも身を引く。
無理もない。
毒味もなしで差し出されたものを口にはできまい。
俺は、カップに口をつけるとゴクリと飲んでから王太子殿下にカップを差し出した。
「この通り、毒なんて入ってませんから!」
「はぁっ?」
王太子殿下が貴族の笑みをかなぐり捨てて俺に食って掛かる。
「君は、それを私が飲むとでも思ってるのか?」
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