転生DKは、オーガさんのお気に入り~姉の婚約者に嫁ぐことになったんだが、こんなに溺愛されるとは聞いてない!~

トモモト ヨシユキ

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3 冬の魔法演出会

3ー4 前世に感謝!

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 3ー4 前世に感謝!

 「まあ、そうだね」
 頷く王太子殿下。
 「これがくれーぷというものなのか。もしかしたら売れるかもしれないね」
 「これは、クレープではありません」
 俺は、王太子殿下とダリウスの会話に口を挟んだ。
 「クレープは、薄い小麦粉を焼いた皮にこういったチョコレートなどを巻いて食べるお菓子です」
 「そうなの?」
 王太子殿下の目が一瞬、きらん、と輝いたのを見たような気がする。
 「じゃあ、そのクレープを提出するように。明日にでもね」
 というわけで。
 俺たちは、寮の厨房に集まってクレープを作っていた。
 俺たちが調理しているのを遠く離れたところから料理長たちがこわごわ見つめている中、俺たちは、包丁というかナイフを手にして果物とかを切ったり、ボウルで小麦粉と卵や牛乳を混ぜたりしていた。
 もちろん、牛乳は、俺の実家から届けてもらったものだ。
 実家の乳牛のミルヒちゃんのミルクは、とっても美味しいのだ!
 俺は、熱した鉄板に溶いた小麦粉をお玉で拡げてぱりっと焼いていく。
 そして、焼き上がったものにディナとラナン王子が切った果物を並べてチョコレートソースをかけて包む。
 できたら生クリームとかカスタードクリームも欲しいんだが、作り方がよくわからないのでチョコレートクリームだけをかけてみる。
 なぜ、俺がチョコレートを作れたかというと、子供の時に夏休みの自由研究でチョコレートの作り方を調べたことがあったからだ。
 なんかいい露店で出すものの材料がないか、ディナとラナン王子と市場をうろついていて南国の果実が売られていいるのを見つけた。
 しかし、カカオの実らしい果実は、薬局で売られていた。
 なんでも滋養強壮にいいとか。
 実を砕いて粉にしてそれを煮詰めて薬として販売していた薬師からその薬を買い占めて砂糖やらを加えて練りそれを乾燥させて丸薬風に仕上げた。
 水を抜いただけなのでお湯をかけるとすぐに溶けだしてココアになるという寸法だ。
 これでも十分売り物にはなるかもしれないが、ここは、やはりクレープにしてみたい。
 そこで少なめのお湯で溶かして練ってとろりとしたチョコレートソースにしてみた。
 料理長たちに試食をしてもらったが、なかなかに受けがいい。
 「これ、中に焼いた肉を入れてもいいんじゃない?」
 ラナン王子が言うとディナも頷いた。
 「小腹がすいた時に食べやすくていいですね!」
 というわけで塩と胡椒で焼いた肉に味をつけてそこにマヨネーズ風のソースをかけて小麦の皮で包んでみたところなかなかに美味しかった。
 ちなみにマヨネーズは、学校の工場見学で作り方を覚えた。
 ほんとに前世に感謝、だな!
 俺たちは、翌日、作った二種類のクレープを生徒会に届けることにした。
 もちろん俺の魔法でフリーズドライにして保存しておく。
 暖めもまかしておいて欲しい。
 ほんとに水魔法って便利でいいな!
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