転生DKは、オーガさんのお気に入り~姉の婚約者に嫁ぐことになったんだが、こんなに溺愛されるとは聞いてない!~

トモモト ヨシユキ

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4 舞踏会の夜

4ー6 舞踏会

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 4ー6 舞踏会

 こうしてなんとか3日間の魔法演習会が終了した。
 ラナン殿下とディナは、魔法演習で優秀賞をもらった。
 それというのもディナの炎の演舞とラナン殿下の光の魔法が素晴らしく美しかったからだ。
 俺とサハード公爵とサフィラス王太子殿下も少しだけ露店を閉めて見物にいったんだが、2人とも堂々としてて見ごたえがあった。
 露店は、ラナン殿下とディナという働き手が抜けたが、サフィラス王太子殿下とサハード公爵のおかげでなんとかなった。
 というか。
 2人のイケメンに女子は、沸いていた。
 さすがに王太子殿下と魔族の公爵に話しかけてくる女子は、少なかったがみな、ちらちらと2人をうかがっていたし!
 俺は、というと店の奥から出してもらえなかった。
 もちろん調理が忙しかったこともあるが、サハード公爵が接客は任せるように主張したのだ。
 おかげで俺は、かわいい女の子と知り合う機会もなくて。
 3日目の舞踏会には、参加するのをやめようかなと思っていたのだが、朝、俺の部屋に赤い美しい花の花束と一緒に贈り物の箱が届いた。
 それは、サハード公爵からだった。
 箱の中身は、紺色の礼服に赤いネクタイが合わされたものでその意味は、俺にもすぐに理解できた。
 これを着てサハード公爵と舞踏会に出席することは、俺たちの仲むつまじさを強調することだ。
 国のためにはいいことだが、俺の気持ちは複雑だった。
 「ここまでされたら断れないのでは?」
 ディナに言われなくても俺にもわかっていた。
 俺とサハード公爵の婚約は、俺たち個人の問題ではないのだ。
 魔王国とアリオスト王国の問題。
 国と国の問題なのだ。
 俺は、諦めて贈られた衣装を身に付けた。
 ディナが俺の髪をとかして左右を編み込んで後ろで赤いリボンをつけた。
 「もう、諦められますか?シャル様」
 ディナに問われて俺は、口ごもる。
 もう、抗えない。
 だが。
 俺は、まだ、諦めてはいないのだ!
 いくら国同士の約束でも、サハード公爵が婚約破棄してくれればなんとかなるのでは?
 俺は、サハード公爵に婚約破棄してくれるようにお願いすることにした。
 今夜。
 舞踏会の夜に、思いきってサハード公爵に全てを話す。
 俺が婚約を破棄してもらいたいと思っていることを!
 夕方。
 白色の礼服に身を包み青いタイをしたサハード公爵が迎えにきて俺は、舞踏会へと向かった。
 ディナは、ラナン殿下をエスコートすることになったようだ。
 なかなかお似合いの2人に俺は、驚いていた。
 きっと、俺は、男同士のカップルが嫌なんじゃなくて、俺が男とカップルになるのが嫌なんだろうな。
 それは、きっと前世の記憶のせいかもしれない。
 だって、今生では、男同士のカップルもそんなに珍しくはないし。
 だからこそ、俺がサハード公爵の婚約者に選ばれたのだから。
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