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4 舞踏会の夜
4ー7 襲撃
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4ー7 襲撃
舞踏会の会場は、王立高等学園の校舎の側の講堂だった。
古めかしい建物が今夜は、魔道灯で照らし出されてキラキラと輝いているように見える。
煌びやかに着飾った令嬢たちや、彼女らをエスコートしている真面目くさった顔をした学生たちの姿に俺は、思わずくすっと笑ってしまう。
すでに講堂の中では音楽が演奏され気の早い恋人たちがダンスを踊っていた。
「私たちも一曲踊ろうか」
サハード公爵が俺の手をとり躍りの輪の中へと進み出す。
俺は、ちょっと焦っていた。
俺も一応、貴族の令息。
ダンスぐらいは習っている。
しかし、女子側のダンスは踊ったことがないし!
「あ、あの!」
俺は、サハード公爵を引き留める。
「俺、ダンスは、ちょっと」
「うん?」
サハード公爵がにやりと笑った。
「この私をあそこまで追い詰めた大魔法使いがまさかダンスぐらいでしり込みしてるんじゃないよな?」
サハード公爵は、俺の手をとりステップを踏み出す。つられて俺も踊り出した。
サハード公爵のリードは最高に上手だった。
俺は、サハード公爵の足を踏んでしまうんじゃないかと思っていたが、それは杞憂だった。
俺たちは、サハード公爵のリードで音楽にのって踊った。
「なかなかうまいじゃないか、シャル」
サハード公爵の笑顔に俺は、あてられていた。
なんにしても顔がいい!
いつも、むすっとしてる感じのサハード公爵に微笑まれるとなんだか胸がどきんと跳ねる。
何曲か続けて踊ってから、俺たちは、ベランダへと出た。
汗ばんだ体に冬の夜風が心地よい。
空を見上げると星が降るように美しい。
「シャル、喉が乾いたろう?」
振り向くとサハード公爵が果実水の入ったグラスを差し出してくれていた。
「ありがと」
俺は、礼を言うと受け取り一口飲んだ。
冷たい果実水は、すごくおいしかった。
俺たちは、しばらくベランダで夜空を見ていた。
「実は、シャルに話しておきたいことがあるんだ」
サハード公爵の言葉に俺は、どきっとしていた。
もしかして、婚約破棄される?
嬉しい筈なのに、なぜか、胸に穴が空いたような虚しさが拡がっていくのを感じた。
うん?
なんで、こんな気持ちになるんだ?
俺は、それを望んでいたのに!
俺は、サハード公爵の話の続きを聞きたくなかった。
「すまない、シャル」
そのとき、どこかで爆発音が響いた。
「何?」
俺は、ベランダから身を乗り出して下を見渡した。
どうやら何者かに講堂が襲撃されているらしい!
「ラナン殿下!」
俺は、サハード公爵と顔を見合わせた。
サハード公爵が走り出すのと同時に俺も駆け出した。
舞踏会の会場は、王立高等学園の校舎の側の講堂だった。
古めかしい建物が今夜は、魔道灯で照らし出されてキラキラと輝いているように見える。
煌びやかに着飾った令嬢たちや、彼女らをエスコートしている真面目くさった顔をした学生たちの姿に俺は、思わずくすっと笑ってしまう。
すでに講堂の中では音楽が演奏され気の早い恋人たちがダンスを踊っていた。
「私たちも一曲踊ろうか」
サハード公爵が俺の手をとり躍りの輪の中へと進み出す。
俺は、ちょっと焦っていた。
俺も一応、貴族の令息。
ダンスぐらいは習っている。
しかし、女子側のダンスは踊ったことがないし!
「あ、あの!」
俺は、サハード公爵を引き留める。
「俺、ダンスは、ちょっと」
「うん?」
サハード公爵がにやりと笑った。
「この私をあそこまで追い詰めた大魔法使いがまさかダンスぐらいでしり込みしてるんじゃないよな?」
サハード公爵は、俺の手をとりステップを踏み出す。つられて俺も踊り出した。
サハード公爵のリードは最高に上手だった。
俺は、サハード公爵の足を踏んでしまうんじゃないかと思っていたが、それは杞憂だった。
俺たちは、サハード公爵のリードで音楽にのって踊った。
「なかなかうまいじゃないか、シャル」
サハード公爵の笑顔に俺は、あてられていた。
なんにしても顔がいい!
いつも、むすっとしてる感じのサハード公爵に微笑まれるとなんだか胸がどきんと跳ねる。
何曲か続けて踊ってから、俺たちは、ベランダへと出た。
汗ばんだ体に冬の夜風が心地よい。
空を見上げると星が降るように美しい。
「シャル、喉が乾いたろう?」
振り向くとサハード公爵が果実水の入ったグラスを差し出してくれていた。
「ありがと」
俺は、礼を言うと受け取り一口飲んだ。
冷たい果実水は、すごくおいしかった。
俺たちは、しばらくベランダで夜空を見ていた。
「実は、シャルに話しておきたいことがあるんだ」
サハード公爵の言葉に俺は、どきっとしていた。
もしかして、婚約破棄される?
嬉しい筈なのに、なぜか、胸に穴が空いたような虚しさが拡がっていくのを感じた。
うん?
なんで、こんな気持ちになるんだ?
俺は、それを望んでいたのに!
俺は、サハード公爵の話の続きを聞きたくなかった。
「すまない、シャル」
そのとき、どこかで爆発音が響いた。
「何?」
俺は、ベランダから身を乗り出して下を見渡した。
どうやら何者かに講堂が襲撃されているらしい!
「ラナン殿下!」
俺は、サハード公爵と顔を見合わせた。
サハード公爵が走り出すのと同時に俺も駆け出した。
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