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4 舞踏会の夜
4ー8 ゴーレム
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4ー8 ゴーレム
講堂の中は、逃げ惑う人々で混雑していて俺とサハード公爵は、なかなかラナン殿下たちを見つけることができなかった。
「ラナン殿下!」
「ディナ!」
俺たちは、2人を探して人の流れに逆らうように進んでいく。
講堂の天井が崩れて瓦礫が散乱している中に何人かの学園の生徒たちが逃げ遅れて取り残されていた。
「大丈夫か?」
俺たちが声をかけるとその生徒は、大きな瓦礫を指差して告げた。
「友達がこの下に!」
耳をすますと瓦礫の間に挟まれているらしい誰かの呻き声が聞こえた。
「下がって!」
俺は、瓦礫に触れて目を閉じる。
瓦礫の中のわずかな水分を振動させて内側から瓦礫を砕く。
現れた少年は、足を折ったのか苦痛に顔を歪めている。俺は、少年を連れの男子に任せてサハード公爵の後を追った。
しばらく行くとサハード公爵が立ち止まっている姿が見えた。
「公爵!」
俺は、サハード公爵の隣に立って彼が見ているものを見た。
それは、巨大なゴーレムだった。
そのゴーレムは、講堂の中を何かを探して移動しているようだった。
ふとゴーレムの足元にディナがいるのに気付いて俺は、そちらに向かって駆け寄ろうとしたが、サハード公爵に止められる。
「公爵?」
「しっ!」
サハード公爵が俺に静かにするように命じた。
目をこらすとディナは、後ろにラナン殿下をかばって何者かと戦っているようだ。
妙に背がひょろりとした案山子のような体躯のそれは、小型のゴーレムのようだった。
やはり、こいつらの狙いは、ラナン王子?
俺は、ディナを取り囲んでいる案山子どもに狙いをさだめると同時にいくつもの魔方陣を起動させた。
「撃て!」
俺の声とともに無数の氷の矢が案山子たちに降り注ぐ。
「シャル様!」
俺は、ディナたちに駆け寄った。
どうやらラナン殿下が足を挫いてしまっているようだ。
治癒能力で治しているようだが足首の色が変わっている。
「ディナ。すぐにラナン殿下を安全な場所へお連れする!」
「はいっ!シャル様」
俺の命にディナは、その場で座り込んでいるラナン殿下を抱き上げる。
「あのデカブツは、どうします?」
ディナに問われて俺は、答えた。
「あれは、サハード公爵に任せよう」
講堂から逃げ出す俺たちの背後で爆発音が聞こえるが、俺とディナは、止まらない。
「ちょっ!君たち!サハード公爵が!」
わめいているラナン殿下を無視して俺たちは、外へと駆け出した。
振り向くと轟音とともに炎が燃え上がり夜空を焦がしている。
俺は、一瞬、親善試合の時のサハード公爵のことを思い出してしまった。
もしかして。
サハード公爵に何かあったら。
だが。
俺は、迷いを打ち消すように頭を振った。
サハード公爵は、大丈夫だ!
だって!
俺と引き分けた男だ!
あんなゴーレムなんかにやられたりはしない!
講堂の中は、逃げ惑う人々で混雑していて俺とサハード公爵は、なかなかラナン殿下たちを見つけることができなかった。
「ラナン殿下!」
「ディナ!」
俺たちは、2人を探して人の流れに逆らうように進んでいく。
講堂の天井が崩れて瓦礫が散乱している中に何人かの学園の生徒たちが逃げ遅れて取り残されていた。
「大丈夫か?」
俺たちが声をかけるとその生徒は、大きな瓦礫を指差して告げた。
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「下がって!」
俺は、瓦礫に触れて目を閉じる。
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現れた少年は、足を折ったのか苦痛に顔を歪めている。俺は、少年を連れの男子に任せてサハード公爵の後を追った。
しばらく行くとサハード公爵が立ち止まっている姿が見えた。
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俺は、サハード公爵の隣に立って彼が見ているものを見た。
それは、巨大なゴーレムだった。
そのゴーレムは、講堂の中を何かを探して移動しているようだった。
ふとゴーレムの足元にディナがいるのに気付いて俺は、そちらに向かって駆け寄ろうとしたが、サハード公爵に止められる。
「公爵?」
「しっ!」
サハード公爵が俺に静かにするように命じた。
目をこらすとディナは、後ろにラナン殿下をかばって何者かと戦っているようだ。
妙に背がひょろりとした案山子のような体躯のそれは、小型のゴーレムのようだった。
やはり、こいつらの狙いは、ラナン王子?
俺は、ディナを取り囲んでいる案山子どもに狙いをさだめると同時にいくつもの魔方陣を起動させた。
「撃て!」
俺の声とともに無数の氷の矢が案山子たちに降り注ぐ。
「シャル様!」
俺は、ディナたちに駆け寄った。
どうやらラナン殿下が足を挫いてしまっているようだ。
治癒能力で治しているようだが足首の色が変わっている。
「ディナ。すぐにラナン殿下を安全な場所へお連れする!」
「はいっ!シャル様」
俺の命にディナは、その場で座り込んでいるラナン殿下を抱き上げる。
「あのデカブツは、どうします?」
ディナに問われて俺は、答えた。
「あれは、サハード公爵に任せよう」
講堂から逃げ出す俺たちの背後で爆発音が聞こえるが、俺とディナは、止まらない。
「ちょっ!君たち!サハード公爵が!」
わめいているラナン殿下を無視して俺たちは、外へと駆け出した。
振り向くと轟音とともに炎が燃え上がり夜空を焦がしている。
俺は、一瞬、親善試合の時のサハード公爵のことを思い出してしまった。
もしかして。
サハード公爵に何かあったら。
だが。
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あんなゴーレムなんかにやられたりはしない!
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