転生DKは、オーガさんのお気に入り~姉の婚約者に嫁ぐことになったんだが、こんなに溺愛されるとは聞いてない!~

トモモト ヨシユキ

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5 危険な学園生活?

5ー8 花嫁行列

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 5ー8 花嫁行列

 俺が17歳になった春。
 ついに俺が魔王国に嫁ぐ時がきた。
 きてしまった!
 俺は、魔王国へと帰っていくラナン殿下の馬車に同乗させていただくことになった。
 ほんとなら3週間ぐらいで魔王国の王都ラクィアへと着く筈だったのだが、俺たちは、1ヶ月もかけて魔王国へと旅することとなった。
 それは、アリオスト王国の国王たちが用意してくれた荷物のせいだった。
 遠く離れた異国で俺が不自由しないようにといってサフィラス王太子殿下たちが国力を上げて衣装やら家具やらを持たせてくれたものだからその荷物を積んだ馬車だけでも何十メートルも連なることになった。
 俺は、一応、お断りしたんだよ?
 でも、サフィラス王太子殿下は、俺の言葉を聞き入れることはなかった。
 なぜなら、これは、アリオスト王国の国力を見せつけるためのものだからだ。
 アリオスト王国から嫁ぐということは、こういうことなんだと俺は理解した。
 かくして俺とラナン殿下とディナを乗せた馬車を先頭に延々と続く花嫁行列のために俺たちの旅は、普通の倍ぐらいの時間がかかったのだ。
 1ヶ月もの間、馬車に座り続けていたせいで俺は、すっかり尻が痛くなって。
 途中から俺たちの花嫁行列を警護している騎士の乗っている馬に乗せてもらおうとしたら、ラナン殿下に止められた。
 「他の男と馬に乗って嫁いでいく花嫁なんていないでしょ!いくらフィオールが君に甘々でも怒っちゃうよ!」
 婚約者殿の話しになると俺は、むすっと黙り込んでしまう。
 何が、迎えに行くよ、だ!
 フィオールは、2年前に別れるときに必ず迎えに来る、と約束していた。
 だけど!
 俺は、思い出してムカついていた。
 結論から言うと奴は、俺を迎えに来なかった。
 なんでもちょっと困ったことが起きたとかで魔王国を離れることができないんだとか。
 ここにいないフィオールのことを考えて俺は、しかめっ面になっていた。
 婚約者より大切なことって、何だよ?
 別に。
 俺は、あいつのことを待っていたわけじゃない。
 でも!
 初めて見ず知らずの土地に、しかも、魔族の国に嫁ぐんだ。
 せめて、そこは、婚約者殿に同行して欲しかった。
 俺がむっつりとして馬車の窓から流れる風景を眺めているとディナが不満げにぽつりと呟いた。
 「ほんとに離縁するおつもりなんですよね?シャル様」
 「あ、当たり前、だ!」
 俺は、ちょっと同様を隠せなかった。
 俺は、別に、フィオールの嫁になりたいわけじゃない。
 俺が望むのは、円満な離縁!
 それ以外に何があるっていうわけ?
 

 
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