転生DKは、オーガさんのお気に入り~姉の婚約者に嫁ぐことになったんだが、こんなに溺愛されるとは聞いてない!~

トモモト ヨシユキ

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5 危険な学園生活?

5ー10 会いません!

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 5ー10 会いません!

 それから俺とディナは、次々と運び込まれてくる品を屋敷の使用人たちの手を借りて片付けていった。
 しかし、いくら部屋が立派で広くてもこんな荷物が入りきるわけがないし!
 きらびやかな服やら、小物やらは、使用人たちに頼んで物置の片隅にでもしまってもらうことにする。
 ほんとなら捨ててしまいたいんだが王家からの贈り物だ。
 気安く廃棄するわけにもいかないし!
 なんとか俺の日常的に使うものだけを残して荷物を片付けた頃には、もう、辺りは暗くなっていた。
 俺は、使用人たちが下がるのを待ってディナに命じて隣の部屋と通じているドアを釘で打ち付けて開かないようにしてもらった。
 「これでひと安心」
 部屋のソファに腰かけて一息ついているとディナがお茶をいれてくれた。
 いつもの慣れ親しんだお茶の香りに俺は、ほっと吐息をついた。
 落ち着くと余裕ができたのか、俺は、ようやく部屋の中をじっくりと眺めることができた。
 壁のあちこちに飾られた木彫りの飾りがどことなくエキゾチックで異国に来た実感がわいてくる。
 俺、ついに魔王国に、フィオールのところに嫁に来ちゃったんだな!
 お茶をすすりながら俺は、これからのことを考えていた。
 目標は、引き続きフィオールに嫌われて円満に離縁すること。
 俺がそんなことを思っているとディナがにこっと笑いかけてきた。
 「この調子なら以外とはやく国に帰れるかもしれませんね、シャル様」
 「なんで?」
 俺が聞くとディナが答える。
 「だって、フィオール様、いまだに姿も現さないんですよ?これは、話がはやいかも」
 そう。
 俺は、むすっとしてしまう。
 これから結婚するという相手が遠い国から来たというのにフィオールは、出迎えるどころか、顔も見せようとはしない。
 あれだけ、愛してるだの、なんだの言っておきながらこの扱いだ!
 嘘つき野郎が!
 俺は、静かに怒っていた。
 もう、いくら謝られたって許したりはしない!
 部屋にも決して入らせない!
 これから離縁するまで、俺は、奴とは口もききたくなかった。
 と。
 ノックの音がして。
 「失礼いたします」
 さっきのイケオジ執事が顔を出す。
 「主が王城より戻りました」
 マジか!
 俺は、きっとイケオジ執事を睨み付ける。
 こういうのは最初が肝心だし!
 「俺は、もう、休むからって伝えといて」
 冷たい口調で伝えるとイケオジ執事が驚いたような顔をする。
 「お会いにならないのですか?」
 「なんで俺があいつに会わなきゃいけないわけ?」
 俺は、ぷいっとそっぽを向くとしっしと手を振る。
 イケオジ執事は、困惑を隠せない様子で部屋から去っていった。

 
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