19 / 71
2 兄と弟
2ー5 使い
しおりを挟む
2ー5 使い
なぜ、アーキライトが僕に執着するのかは、僕には、わからないかった。
だけど、アーキライトは、それからも毎日、僕に添い寝をさせた。
僕等が毎夜、ともに寝ていることを母さんと、魔王のおっさんは、知っていたのか?
たぶん、魔王のおっさんは、知っていた筈だ。
でも、魔王のおっさんは、知らないふりをしていた。
アーキライトは、僕の添い寝の対価として僕に勉強を教えてくれていた。
僕が15歳になる頃には、僕は、そこそこの学力がついていた。
エウロキア王国の貴族の子息は、15歳になると王立の学院で学ぶことになっていた。
だが、それは、あくまで貴族の子息の話であり、ただの平民である僕には、関係のない話だった。
そう。
関係がない話だった筈だったのだ。
なのに、僕が15歳になってしばらくして王都から使者がやってきた。
それは、僕の父親とやらからの使いで、僕に王立学院への入学を促すものだった。
母さんは、王都からの使いがきた夜、僕らを集めて話をした。
「私の前の夫の名は、アキロス・ロドス・エウロキア」
母さんは、僕たちに話した。
「つまり、この国の現王です」
はいぃっ?
こんなの初めてきいたんですけど!
僕は、すごく驚いていた。
この世界に転生してきてから1番の驚きだった。
魔王のおっさんは、あまり驚いてなかったから母さんは、おっさんには話していたのかもしれない。
でも。
アーキライトは、すごく驚いていた。
僕は、初めてアーキライトが取り乱すところを見た。
「私は、反対だ!」
アーキライトは、母さんたちに向かって声を荒げた。
「ルルシアには、私が学問を教えてきた。今さら、ルルシアが貴族の学校で学ぶべき事なんて何もない!」
「アーキライトちゃんの気持ちは嬉しいわ。でも、学院で学ぶことは、ルルシアには、必要なことなのよ」
母さんは、 困った様な顔をしながらも譲らなかった。
「ルルシアは、これから、望む望まないに関わらず、王族の争いに巻き込まれることになるわ。そのとき、きっと学院で学ぶことが役立つ筈。だから、ルルシアは、行かなくてはいけないの。わかって。アーキライトちゃん」
なぜ、アーキライトが僕に執着するのかは、僕には、わからないかった。
だけど、アーキライトは、それからも毎日、僕に添い寝をさせた。
僕等が毎夜、ともに寝ていることを母さんと、魔王のおっさんは、知っていたのか?
たぶん、魔王のおっさんは、知っていた筈だ。
でも、魔王のおっさんは、知らないふりをしていた。
アーキライトは、僕の添い寝の対価として僕に勉強を教えてくれていた。
僕が15歳になる頃には、僕は、そこそこの学力がついていた。
エウロキア王国の貴族の子息は、15歳になると王立の学院で学ぶことになっていた。
だが、それは、あくまで貴族の子息の話であり、ただの平民である僕には、関係のない話だった。
そう。
関係がない話だった筈だったのだ。
なのに、僕が15歳になってしばらくして王都から使者がやってきた。
それは、僕の父親とやらからの使いで、僕に王立学院への入学を促すものだった。
母さんは、王都からの使いがきた夜、僕らを集めて話をした。
「私の前の夫の名は、アキロス・ロドス・エウロキア」
母さんは、僕たちに話した。
「つまり、この国の現王です」
はいぃっ?
こんなの初めてきいたんですけど!
僕は、すごく驚いていた。
この世界に転生してきてから1番の驚きだった。
魔王のおっさんは、あまり驚いてなかったから母さんは、おっさんには話していたのかもしれない。
でも。
アーキライトは、すごく驚いていた。
僕は、初めてアーキライトが取り乱すところを見た。
「私は、反対だ!」
アーキライトは、母さんたちに向かって声を荒げた。
「ルルシアには、私が学問を教えてきた。今さら、ルルシアが貴族の学校で学ぶべき事なんて何もない!」
「アーキライトちゃんの気持ちは嬉しいわ。でも、学院で学ぶことは、ルルシアには、必要なことなのよ」
母さんは、 困った様な顔をしながらも譲らなかった。
「ルルシアは、これから、望む望まないに関わらず、王族の争いに巻き込まれることになるわ。そのとき、きっと学院で学ぶことが役立つ筈。だから、ルルシアは、行かなくてはいけないの。わかって。アーキライトちゃん」
499
あなたにおすすめの小説
悪役令息に転生したらしいけど、何の悪役令息かわからないから好きにヤリチン生活ガンガンしよう!
ミクリ21 (新)
BL
ヤリチンの江住黒江は刺されて死んで、神を怒らせて悪役令息のクロエ・ユリアスに転生されてしまった………らしい。
らしいというのは、何の悪役令息かわからないからだ。
なので、クロエはヤリチン生活をガンガンいこうと決めたのだった。
性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました
まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。
性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。
(ムーンライトノベルにも掲載しています)
獣のような男が入浴しているところに落っこちた結果
ひづき
BL
異界に落ちたら、獣のような男が入浴しているところだった。
そのまま美味しく頂かれて、流されるまま愛でられる。
2023/04/06 後日談追加
【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)
かのん
恋愛
気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。
わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・
これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。
あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ!
本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。
完結しておりますので、安心してお読みください。
伝説のS級おじさん、俺の「匂い」がないと発狂して国を滅ぼすらしいい
マンスーン
BL
ギルドの事務職員・三上薫は、ある日、ギルドロビーで発作を起こしかけていた英雄ガルド・ベルンシュタインから抱きしめられ、首筋を猛烈に吸引。「見つけた……俺の酸素……!」と叫び、離れなくなってしまう。
最強おじさん(変態)×ギルドの事務職員(平凡)
世界観が現代日本、異世界ごちゃ混ぜ設定になっております。
普段「はい」しか言わない僕は、そばに人がいると怖いのに、元マスターが迫ってきて弄ばれている
迷路を跳ぶ狐
BL
全105話*六月十一日に完結する予定です。
読んでいただき、エールやお気に入り、しおりなど、ありがとうございました(*≧∀≦*)
魔法の名手が生み出した失敗作と言われていた僕の処分は、ある日突然決まった。これから捨てられる城に置き去りにされるらしい。
ずっと前から廃棄処分は決まっていたし、殺されるかと思っていたのに、そうならなかったのはよかったんだけど、なぜか僕を嫌っていたはずのマスターまでその城に残っている。
それだけならよかったんだけど、ずっとついてくる。たまにちょっと怖い。
それだけならよかったんだけど、なんだか距離が近い気がする。
勘弁してほしい。
僕は、この人と話すのが、ものすごく怖いんだ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる